化粧品OEMサンプルを評価する
ついに依頼していた化粧品サンプルが、あなたの手元に届きました。ここからは届いたサンプルを評価して、改良していくことになります。当たり前ですが、一度であなたが思うサンプルができあがることはほとんどありません。改良に加える改良で思うようなものができあがります。ですので、サンプルを評価するという工程は非常に重要な工程となってきます。
評価のポイント
実際に届いたサンプルはどうでしょうか?自分の思い描いたものでしょうか?おそらく多くの方は、そうでないものが届いているはずです。もちろんそれは想定内です。化粧品は五感の商品。言葉だけで伝えるのは非常に難しく、自分の思い描いた商品と違うものが上がってくるのは日常茶飯事です。イメージ通りの商品になっているかどうか、どうやったら近づけれるかについて評価のポイントをまとめていきたいと思います。
まずは自分の所感、直感を大切に
まずあなたがサンプルをもらって、試して使った時に率直にどう感じましたか?これが以外にも大切でその時の気持ちや感情、感想などを忘れないうちに書き留めておくことをお勧めします。音声や動画でも構いません。使っているうちにだんだん分からなくなってくるものですので、最初の感想は非常に大切です。
他人に評価してもらう
届いた試作品を、皆さん自身が使用するのはもちろんのこと、なるべく多くのスタッフや知人に使用してもらい、意見・感想を聞いてみましょう。その際に、使用感すなわち使い心地について、
しばらく使ってみる、しばらく時間を置いてから評価を聞きましょう
化粧品の場合は、しばらく使ってみる、しばらく時間を置いてから感想を聞いてみることも大切です。なぜなら、普通は毎日使うからです。毎日、使うことで見えてくることもたくさんあります。また、毎日使うことでの欠点も見れるようになります。
他人の意見は参考程度に。自分が最も大切
最終的には自分の意見が最も大切です。色んな人の意見を聞けば聞くほど、正解が分からなくなくことはよくあることです。また色んな人の意見を取り入れるほど、ありきたりなものになりがちです。人は見たことあるものに関しては評価ができますが、見たことがないものに関しては評価ができないため、ネガティブな感想が来ることもよくあります。そういう時はまず初心に帰ったり、他人の意見は参考程度に聞いて、自分で答えを決めることが良いブランド、良い商品を生み出すコツです.
化粧品サンプルのフィードバックしよう
サンプルの評価が終わったら、依頼したメーカーさんにフィードバックを行いましょう。評価→フィードバック、サンプル作成を繰り返し、あなたが思う商品に近づけていきましょう。
複数のメーカーにサンプルを依頼している場合には、サンプル同士を比較し、評価することも大切になっておきますので、必ずデータや感想は取っておきましょう。その際にこっちはこうだから、こうしてくれなどフィードバックの際に他社の情報の横流しはビジネスマナーとしては失礼もしくはマナー違反に当たりますので、注意したいところです。あくまで、同条件の公平な立場で評価し、フィードバックしましょう
最後に、「試作品の評価と改良」の段階で注意しておくべきポイントを以下に挙げておきますので、参考にしてください。
オススメのフィードバック方法
まず、フィードバックに関しては、言葉だけではなく、文字情報として、書面に残してやることをオススメします。改良してほしい点においても口頭だけでなく、書面で伝えることも大切にしたいところです。これは後から言った言わない問題をなくすためにも大切なことです
また化粧品は五感の商品なため、言葉だけで伝える、文字で伝えるのは非常に難しく限界があります
使用感は触覚情報
香りは嗅覚情報
色は視覚情報
です。これを文字情報や口で伝えようと思うと、かなり高度です。さらには話し手と受け手の両方が高度な読解力がないと通じません。そのためにこういった五感情報を伝えるためには絵で表現したり、他社品サンプルや化粧品でなくてもその他のもので伝えると伝わりやすいです。
注意しておきたいこと
化粧品の全成分について
サンプルが来ると、どういう中身で作られているのか気になるかもしれません。そして、全成分を知りたくなるかもしれませんが、お願いしても出してもらえないことはあります。化粧品にとって全成分表はとても大切なものです。競合に情報を流されたらなど、様々なリスクがあります。発注が確定しているならまだしも、検討段階で情報を提供することは非常にリスクが高い行為です。お願いしても出してもらえないこともあることは覚えておきましょう