化粧品会社の営業職の仕事をしてみたいけど、具体的にはどんな仕事をするんだろう?
化粧品の仕事に興味を持たれている方はこのような疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
百貨店などの化粧品コーナーで、スーツを着て店頭に姿を見せている方に憶えはありませんか?
そのような方々が化粧品の営業職であることは多く、お店に来ては売上状況や新商品の情報などをお知らせする仕事をしています。
今回は化粧品の営業職の仕事内容について、詳しく解説して行きたいと思います。
それでは一緒に見ていきましょう。
化粧品メーカーの営業職とは?
化粧品会社の営業職は、基本的に直接消費者に対して商品を販売することはありません。
消費者に対して販売しているのはお店の美容部員や販売スタッフです。
では営業職とは一体どのようなお仕事なのでしょうか?
化粧品の営業職の仕事は主に3つあります。お店への営業、美容部員の管理、そして業務用販売です。
まず初めに、商品を販売するお店への営業についてお話していきます。
化粧品は、基本的にコンビニやドラッグストアなどのチェーン店で商品の販売を行うことになります。
チェーン店への営業は、運営している会社へ一括で行うことになるので、個別の店舗にいちいち価格交渉などをすることはありません。
一つひとつアプローチしていると時間がかかってしまい、大変なことになりますからね。
なお、重要な一部の店舗に対しては、一般品販売の小売店を営業職が独自に巡回し、商品の売場の確認、そして店頭での販売のための支援などを行う場合があります。
また、自社が出店していない百貨店やデパートなどで新規で販売を行いたい場合は、営業からまず初めに行う必要があります。
一から交渉していく能力も求められます。
化粧品売場の責任者へ自分の会社のブランドの化粧品のアプローチや出店するための交渉を行い、商品を販売できるスペースを交渉します。
そして営業職の仕事の大切な事の1つが、美容部員の管理です。美容部員は日々、百貨店やショッピングモールなどで接客をして、自社ブランドの化粧品の販売をしています。
毎日お客さんとコミュニケーションを取り商品を販売する美容部員の仕事は非常に重労働です。
そのため、美容部員の心や仕事のケアをして行く必要があります。
営業職は、美容部員をサポートし、管理して、販売店の売上を上げるミッションがあります。
この営業職を別の名前でスーパーバイザーとも呼ぶこともあります。
担当している店舗を定期的に回り、美容部員のマネジメントや店舗の売上管理などを行うスーパーバイザーは、いわば店長のようなポジションです。
商品の売上を左右する、とても重要な仕事です。
業務用販売というのは、美容院やエステサロンに対して行う営業のことです。
基本的に美容院やエステで使われている商品は、消費者向けの商品とは別になっていて、別の部署が担当することになります。
基本的には重要な店舗のみ、営業職が積極的にサポートします。1件ずつ美容院やエステに営業をしていると、時間がかかってしまうためです。あとはその時々注文を受けるという形が多いです。
日本の化粧品メーカーの海外進出
日本の化粧品メーカーの海外進出が、近年とても注目されています。
海外進出する際も、営業職が大活躍します。
海外へ実際に行き、店舗の視察や単身赴任をして海外での市場開拓などの仕事もあります。
また、海外進出を積極的に行なっているブランドでは、海外営業の部署が設けられているところもあります。
化粧品会社の営業職に向いている人
化粧品会社の営業職に向いている人の特徴はどのようなものがあるのでしょうか?
化粧品会社の営業職は、会社の人とのコミュニケーションだけではなく、小売店の方とのコミュニケーションスキルが非常に重要になります。
商品をどのように販売したらお客さんに購入してもらえるかのお店作りを、小売店の店員や美容部員と交渉しながら決めていきます。そのため、企画力も非常に試される仕事です。
化粧品の営業職に就く前に、美容部員や店頭での販売経験がある方は就職に有利になるでしょう。
また、化粧だけでなくてもアパレル、飲食店などでの販売や接客経験も評価され有利になります。
化粧品会社の営業職には、化粧品や美容の流行りに敏感で興味のある人が向いています。
素早く流行りの情報を手に入れて、自社の販売にも取り入れる必要があるからです。
新商品がシーズン事に開発され、商品の移り変わりが激しい化粧品業界。他社の商品や販売の仕方もよく分析をして、自社の商品を営業をして行く必要があります。
化粧品メーカーの営業のキャリア
女性にも人気でとても働きやすい化粧品会社の職業。
離職率は美容部員がどうしても高くなりがちなのですが、化粧品会社の営業職というのは離職率は高くはないのです。
長く続けられることができる、安定したお仕事です。
新卒で入社した場合も、中途採用で入社をした場合も、ずっと働き続けてキャリアアップをする事ができるでしょう。
化粧品メーカーの営業への転職方法
化粧品メーカーの営業職に転職するには普通の転職と同じだと考えてよいです。
会社の求人サイトで募集に直接申し込みをしたり、転職サイトを使う方法が考えられます。
しかし、化粧品会社への転職は狭き門なのだそう。
美容学校に在籍していた経験や、営業職の経験がどうしても問われてしまうからです。
入れ替わりが激しいのは多忙な業務な美容部員が多いのですが、転職市場でも化粧品の営業職や他の仕事はとても人気です。
化粧品会社への転職に有利になる資格
化粧品会社へ転職するために有利になる資格はあるのでしょうか?
調査したところ、化粧品の営業職に関して必須資格はありませんでした。
言い換えれば、自分のこれまでのスキルで勝負しなければなりません。
ここでいうスキルというのは、今までやってきた仕事での実績や経験が化粧品会社でも活かすことができるかということです。
今まで営業職として実績がある場合は、化粧品会社の営業でも今まで身につけたスキルを活かす事ができるので転職でも有利になりやすいでしょう。
また、美容部員として実際に働いて売上を上げた事がある人も面接ではとても有利でしょう。
実際に化粧品販売の経験があるので、化粧品の知識やコミュニケーションも充分に取れていると判断してもらいやすいためです。
今までの仕事での実績と経験が化粧品会社の営業でどのように活かすことができるのか、面接で話すことをおすすめします。
まとめ
ここまで化粧品の営業職の仕事の内容についてお話しました。
いかがでしたか?
営業職の仕事は一件忙しそうに思いますが、商品が売れた時や担当しているお店の売り上げが上がった時の達成感はとても高く、やり甲斐のあるお仕事です。
今は海外進出などをしているメーカーも多いので、化粧品会社への転職や就職を考えられている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
皆さんが化粧品の営業職に就職できますように。