Facebookはビジネスページで無料の広告運用をすることもできますが、有料広告を掲載することも可能です。
しかし、掲載のやり方やコストなど、注意すべき点もあります。
そこでこの記事では、Facebook広告の掲載のやり方やポイントについて解説します。
ユーザーを惹きつける化粧品のFacebook広告
Facebook広告で成果を出すために重要なデザインのポイントは次の2つです。
- パッと目を引く見やすさ
- クリックしてしたくなる訴求力
この2点を満たすことで、クリック率を上げることができます。
広告は以下のポイントを押さえて作成しましょう。
「乾燥肌で悩んでいませんか?」「ハリ・ツヤを取り戻す」など、ユーザーが抱えている悩みや課題にダイレクトに訴求しましょう。
サービスを利用することで、どのような変化が得られるのかをイメージさせることも重要です。
ただし、化粧品では効果効能を強くイメージさせる広告を掲載すると、薬機法や景表法違反になる恐れがあります。
法令の許す範囲内で工夫をしましょう。
化粧品のパッケージは華やかでフォトジェニックなものが多いです。これを生かさない手はありません。
商品を全面に押し出しては広告があからさまになり、ユーザーに嫌われるのでは?と心配されるかもしれませんが、そのような可能性は低いです。
デザインには商品を押し出して、しっかりアピールしましょう。
Facebookのアルゴリズム上、テキスト割合が20%を超える広告はパフォーマンスが落ちやすいことが知られています。
テキスト(説明)が多くなるのは、訴求点にブレがあってあれもこれも書いてしまっているからです。
訴求点を絞り込み、その一点を大きく表示するシンプルなテキストにしましょう。
カラーや雰囲気を販売ページと合わせましょう。
遷移先のページと広告の雰囲気が違っていると、ユーザーが違和感を覚えて離脱してしまうからです。
広告ばかりに力を入れて、販売ページを訪れたときにイメージダウンしてしまわないようにバランスよく注力します。
Facebook広告の課金方式
Facebook広告の課金方式は2種類ありますが、キャンペーンを選んだ際に自動最適化によって適用されたものをそのまま使います。
自動最適化は優秀な機能なので、コストを抑える事が可能です。
インプレッション課金(CPM配信)
インプレッション課金では、1,000回表示毎に課金される方式です。
インプレッション課金のメリットは、ウェブサイトに訪れた場合はもちろん、「いいね!」や「シェア」「コメント」等のアクションがあっても、料金が一切発生しない点です。
デメリットとしては、誰も広告をクリックしなくても広告料金が発生してしまうことです。
クリック課金(CPC配信)
広告がクリックされる度に料金が発生する課金形式、表示されただけでは課金されません。
メリットとしては、広告がクリックされた=なんらかのアクションがあった際にのみ料金が発生するので、ユーザーの反応が分かりやすいことです。
デメリットは、適当に押された「いいね!」に対してもお金が発生してしまう点でしょう。
上記2つはキャンペーンの目的を設定すればFacebook側で自動的に適用されるので、適用された課金方法を確認する程度で良いです。
Facebookの自動最適化は優秀なので、成果辺りコスト(CPA)を最小に出来る可能性が最も高くなります。
費用設定の方法
Facebook広告の費用は広告配信時のみ発生するので、コストが安ことが魅力です。
1日1万円くらい広告費を掛けると様々なテストが出来るので、比較テストを行いたい場合はこのくらいの予算を目安にしましょう。
比較テストを行わないのであれば、少ない広告費でも広告を配信出来るところがFacebook広告のメリットなので、出来る金額からとりあえず広告を出してみてください。
Facebook広告の掲載の仕組み
Facebook広告の効果を最大化するためには、ターゲットやクリエイティブを変えながら、より効果が高い組み合わせを見つけていくことが重要です。
Facebook広告は、そういった管理・効果測定・改善がしやすいような3層広告構造になっています。
構造を理解して、より良い運用をしていきましょう。
Facebook広告の構造
Facebook広告は「キャンペーン」「広告セット」「広告」の3層構造で成り立っています。広告を作成するときには上の階層から順番に設定していきます。
キャンペーン
一番上位の階層で、この中に作った広告セットと広告を入れて運用するイメージです。
キャンペーンでは、広告の最終目標を決めます。
購買段階別に「認知」「検討」「コンバージョン」の3つがあり、目的に応じて選択します。
- 認知:ブランドや商品・サービスを知ってもらう
- 検討:すでにブランドやサービスを知っている人に、もっと詳しく知ってもらう、商品・サービスの利用を検討してもらう
- コンバージョン:購入・来店などの獲得を目指す
広告セット
広告セットでは、どんな人に広告を見せたいか(ターゲット)・広告が表示される場所(配置)・予算・スケジュールを設定します。
ターゲティングではペルソナを決めて、オーディエンスから、地域、年齢、性別、興味関心などを選択します。
配置は Facebookが最適化してくれるので、基本は「自動配置」のままで良いです。
特定のプラットフォームのみで配信したい、モバイルのみに配信したいといった希望があれば設定することになります。
予算と掲載期間では、1日の予算や期間全体の予算が選べます。
「広告配信の最適化対象」では、広告を配信するときに、どの項目を最も重視するかを設定できます。
たとえば「リンクのクリック」に最適化すると、リンクをクリックしてもらえる可能性が高いターゲットを推定して広告を表示します。
最適化対象としては、インプレッション数やコンバージョンなどが設定できます。
請求のタイミングとは、何に対して課金されるかの指定です。
広告表示数に対して課金されるインプレッション(CPM)と、リンクのクリック数に対して課金されるリンククリック(CPC)がメインです。
広告
広告では、画像・動画・テキストなどのクリエイティブ(制作物)を設定します。
選んだ目的に応じて選択できるフォーマットが表示されるので、適したものを選択します。その後、フォーマットに応じて画像や動画などを設定します。
選択した形式により、推奨される画像のサイズやアスペクト比(縦横比)が変わることに注意してください。
効果的な広告を見つけるためのテストなどは、この階層で行います。
化粧品のFacebook広告の管理・運用のポイント
Facebook広告は、ひとつのキャンペーンに複数の広告セット、ひとつの広告セットに複数の広告が設定できます。
効果的な広告にするために、複数の広告を出して成果が上がったものを選抜していきます。
階層をどのように分けるかがポイントで、主に2つの観点から検討します。
1. 効果を比較したい対象によって分ける
同じキャンペーンに対してターゲットを変えてテストしたい場合は異なる広告セットを設定します。
同じターゲットに対してクリエイティブを変えてテストしたい場合は異なる広告を設定します。
こうすると、同じ階層の数値を比較すれば簡単にどちらが効果的だったかが把握でき、効果が低かった広告の停止も簡単です。
2. ターゲット設定を分ける
まずは年齢層でセグメントしてテスト、その次に興味関心でセグメントしてテスト、というように、タイミングをずらしてターゲットが被りすぎないようにしましょう。
ただし、細かく分けすぎると予算が分散してしますので、一定の予算が確保できる広告セット数にするようにしましょう。
3. 異なる広告を試して比較する
広告は1~2週間ほど掲載したら交換してそれぞれの広告について数値を確認します。
そして成果を比較して、より効果の高かったものを継続していくことで、費用対効果をあげていくことが出来るでしょう。
まとめ
化粧品のFacebook広告は、自動最適化の恩恵もあって、ターゲットに届きやすい広告です。
一方で出稿の仕方にはルールや注意点もあり、正しく広告を作成できないと目的を達成できません。
この記事を参考にして、Facebook広告を上手に活用してください。