近頃、酵素の健康に対する効果がますます注目を集めています。
その流れに乗って、酵素を使用した健康食品の種類もどんどんと増えてきており、市場でもよりヒットする酵素を使用した商品を製造しようと、競争が高まっていると言われています。
この記事では、新たな健康食品開発を検討するに当たり、酵素を使ったOEM商品にはどのようなものがあるかをご紹介していきます。
まず初めに、酵素とはいったいどのようなものか、簡単にまとめておきます。
酵素とは?
酵素は、体を動かしたり、病気を治すといった、生命活動の根幹をつかさどる物質と言われています。
酵素には消化酵素、代謝酵素、食物酵素があります。
消化酵素とは、食べたものの消化を助けるために、消化器内で分泌される酵素のことです。
たんぱく質を分解する酵素、炭水化物を分解する酵素、脂肪を分解する酵素など、様々な酵素があります。
代謝酵素とは、消化酵素によって分解され体内へ吸収された栄養素を、エネルギーとして利用するために働く酵素です。呼吸や消化・吸収、免疫機能などに関わっています。
また、酵素の中には、酵素だけで働くものもあれば、酵素以外の栄養成分の働きがなければ、機能しない酵素もあります。そうした酵素が働くために必要な栄養成分が「補酵素」です。
補酵素:ビタミンB1、ビタミンB3、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸
食物酵素とは、生の果物や野菜、発酵食品に含まれ、血液を循環させ、消化を促進させる酵素です。
健康食品に含まれる酵素は、この植物酵素を指します。
微生物や植物等の天然の生物体内に存在するたんぱく質をバイオ技術により取り出したものです。
私達の体の中には、消化、吸収、代謝の生体反応のために酵素が不可欠であり、これはタンパク質をもとに体内で合成されて、特定の部位にそれぞれに働く酵素が利用されます。
しかし、年齢を重ねるこごとに、または、偏った食生活によって、酵素を合成出来なくなってしまいます。
また、動物性酵素も、植物性酵素によってのみ活性化すると言われているため、植物性酵素が吸収されない肉食中心の食生活を続けていると健康な体を維持することができません。
そのため、酵素を日常的に食物から摂取することによって、体内の消化、吸収、代謝を補ってくれます。
しかし酵素は、調理などの加熱によって、タンパク質の構造が変化してしまうことで、酵素自体の機能を失ってしまうため、日常生活の中で食物から酵素を効果的に摂取しようとすると、生野菜やフルーツを大量に摂取する必要があります。
しかし、現代生活において、十分な酵素を摂取できるほどに生の野菜やフルーツを摂取することは大変難しいと言われています。
そのため、酵素そのものを摂取出来るよう、健康食品として様々な種類の植物性酵素食品が開発されています。
以下に、酵素を使用したOEM製品、健康食品にはどんなものがあるかをまとめて行きます。
酵素を使用した健康食品OEM
酵素を使用したOEM製品は、サプリメントや美容ドリンクなどの健康食品から洗顔料などの化粧品に至るまで様々です。
酵素サプリメント
酵素を使った健康食品は市場に数多く出回っています。
その中でも特にサプリメントの種類は非常に豊富にあります。
「酵素サプリメント」の原料は、野菜や果物、 野草、 ハーブ、穀物、海藻などが使われます。
酵素サプリメントでは、用途によって、以下の種類の剤形があります。
- ゼリーやジュレタイプ
- 錠剤(丸型、楕円型、三角型など)
- ペーストタイプ
- グミ
酵素ドリンク
酵素ドリンクは、ファスティングダイエット、置き換えダイエットをする際に注目されている健康食品です。
多量の生野菜や果物を1日に摂取することはなかなか出来ませんが、酵素ドリンクを摂取することで、普段摂取することができない多くの野菜や果物のエキスだけを手軽に摂取することができます。
酵素ドリンクは発酵エキス飲料であるため、酵素を直接補っているわけではありませんが、発酵食品のような扱いで、既に食物が発酵されているので、栄養の消化吸収を助けてくれます。
品質はピンからキリまで様々で、 原料の質や種類、 数、 味や飲みやすさ、 栄養価はそれぞれです。
「酵素ドリンク」の原料には、野菜や果物、 野草、 海藻などが使われ、 これらを発酵・熟成させて酵素ドリンクが作られます。
どのような製法でどのぐらい時間をかけて作られているかによって、 有効成分の量は違ってきます。
また、酵素は熱に弱く、 50~70℃でその働きを失ってしまいます。
そのため、清涼飲料水のような加熱処理が義務づけられている形では酵素ドリンクとしての役目を果たさないと言われています。
酵素ドリンクは、「酵素液」や「酵素原液」などの名前で販売されていて、 そのまま飲むものや、ジュースや水で割って飲むタイプなどがあります。
また、タイプ別で分けると、瓶タイプのものと、スティック分包タイプのものがあります。
その他のOEM製品
酵素洗顔料
酵素洗顔料は、古い角質や角栓の除去、毛穴対策が期待される洗顔料です。
酵素洗顔料に使われる酵素は主に二種類に分けられます。
皮脂分解酵素と、タンパク質分解酵素です。
皮脂分解酵素には、リパーゼ、サンゴ酵素なのが代表的です。
タンパク質分解酵素は、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、パパイン酵素、パイン酵素などが代表的です。
これらの成分が、毛穴に詰まった皮脂やタンパク質などの成分を分解して溶かしてくれます。
また、酵素以外の成分が酵素にプラスして含まれる商品もたくさんあります。
- 酵素+潤う成分や保湿成分が入ったもの
- 酵素+ビタミンC誘導体が入ったもの
- などです。同じ酵素洗顔料でも、これらの成分の特徴を見て、肌質によって成分を選ぶ必要があります。
酵素を使用したOEM健康食品の事例
- 納豆菌発酵物を含んだサプリメント
- 酢酸菌発酵物を含んだサプリメント
- 発酵唐辛子、米胚芽・大豆発酵抽出物などを配合したダイエットサプリメント
- 米糠・大豆エキス納豆菌発酵液を使用した発酵ドリンク
- 発酵性植物繊維・米胚芽・大豆発酵抽出物を配合した粉末ハーブティー
- 納豆菌から生まれた発酵物の植物酵素ゼリー
- 発酵原料「セラビオエフ」を配合した酵素ドリンク
- バラの花びらエキスを配合した酵素ドリンク
- 海藻抽出物を含んだサプリメント
- 樹木抽出物加工食品
- 穀物麹酵素を含んだサプリメント
- 玄米酵素の粉末
- コンブチャ、チャコール、乳酸菌、生酵素を配合した酵素サプリメント
- 新鮮な野菜や果物など何十種類もの食物を長期熟成した「植物発酵エキス」を凝縮したサプリメント
- 生酵素サプリメント
- 紅麹のサプリメント
- 得に人気のある手軽な酵素食品では、上記リストにもあげた玄米酵素が挙げられます。玄米酵素には、玄米食の16倍(100g中)の食物繊維が含まれています。食物繊維は、吸収されずに排出されますが、このときに余分な栄養素も一緒に排出されると言われています。特に動物性たんぱく質や脂肪などを過剰に摂取しがちな人にとっては、玄米酵素を摂取することによって、食べ物が腸に滞留せず、肥満解消効果があると言われます。
まとめ
以上、酵素を使用したOEM製品にはどのようなものがあるかをまとめました。
酵素も目的に応じて使用する成分が異なるため、作りたい製品の特徴に応じて選ぶ必要があります。
是非参考にしていただき、オリジナルの健康食品OEMの開発に役立ててください。