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化粧品OEM エイジング

化粧品OEMでエイジングケア製品を作るには?

化粧品OEM エイジング

化粧品には様々な剤型や訴求をした商品があり、その中でも人気なジャンルの一つにエイジングケアがあります。

エイジングケアに着目した商品とはどの様なものであり、どの様な成分が配合されているのでしょうか。

今回の記事ではエイジングケア化粧品についてご説明していきたいと思います。

 

エイジングケア化粧品とは

まず、エイジングケアとはどの様な意味を指すのでしょうか。

エイジングケア化粧品についてご説明する前に、エイジングケアの考え方について最初にご説明いたします。

エイジングケアの考え方

エイジングケアの定義として、「化粧品等の適性広告ガイドライン」には次のように書かれています。

(1) エイジングケアのガイドラインにおける定義 ・エイジングケアとは、加齢によって変化している現在の肌状態に応じて、化粧品等に認められた効能・効果の範囲内で行う、年齢に応じた化粧品等によるお手入れ(ケア)のことである。

引用元:化粧品等の適性広告ガイドライン

このことから、エイジングケアは使用する方の年齢に応じたケアとなるため、20歳の方は20歳である現状の肌を、40歳の方は40歳である現状の肌を単にお手入れしましょう、という意味になります。

エイジングケア化粧品の成分

エイジングケア化粧品には、「シワ」や「シミ・ソバカス」など年齢と共に増える肌悩みに着目した成分が配合されています。

代表的な成分としては、以下となります。

  • レチノール(ビタミンA誘導体)

レチノールは「ビタミンA」を意味しますが、化粧品には「パルミチン酸レチノール」や「酢酸レチノール」などの誘導体が配合されています。

レチノールは酵素の代謝によってレチノイン酸に変化することにより、肌のターンオーバーを活性化させ、肌の老化を防ぐとされています。

  • アスコルビン酸(ビタミンC誘導体)

アスコルビン酸は「ビタミンC」を意味し、化粧品には「リン酸アスコルビルMg」や「アスコルビルリン酸Na」などの誘導体が配合されています。

肌は紫外線やストレスなどにより「活性酸素」が作り出され、シワやたるみの原因になることがあります。

アスコルビン酸はこの活性酸素に対して抗酸化作用を呈することで、シワやたるみの原因にアプローチするとされています。

  • セラミド

セラミドは肌の角質層にも含まれる成分で、肌の水分保持を担う成分です。

老化に伴い肌のセラミドは低下し、結果として角質水分量が少なくなり、乾燥による小ジワの原因になることがあります。

不足しているセラミドを補うことにより、肌の潤いを維持し、乾燥小ジワなどを防ぐことができるとされています。

  • プラセンタエキス

プラセンタエキスは豚や牛、馬の胎盤から抽出される成分です。

主な働きとしては保湿効果や抗酸化、代謝の促進などが期待されている成分であることから、メラニンの生成を防ぎ、シミやソバカスを防ぐ美白化粧品に使用されることが多い成分です。

 

化粧品OEMを利用したエイジングケア化粧品開発とは

それでは、化粧品OEMを利用してエイジングケア化粧品を開発するにはどのように進めれば良いのでしょうか。

まずはどの種類のエイジングケア化粧品を開発するかの方向性を決めましょう。

エイジングケア化粧品の種類

エイジングケア化粧品は、主なジャンルとしてスキンケア系、ヘアケア系、メイクアップ系に分けられます。

スキンケア系は、肌のシミやシワに着目した基礎化粧品のジャンルであるため、一般的なニーズは高く開発しやすいというメリットがある一方で、人気なジャンルのため競合他社が多く、レッドオーシャン化しているというデメリットがあります。

ヘアケア系は、ヘアケアで髪に潤いやツヤを与えることによる若々しい印象へ導く目的として検討されています。

スキンケアのような一般的なエイジングケアとイメージが紐付きにくいため、認知度を上げる様な広告戦略を検討する必要があるものの、同じような訴求をした競合商品がやや少ない傾向にあることから人気ブランドになる可能性があると考えられます。

メイクアップ系は、シミ・ソバカスの原因となる紫外線を防ぐことを目的とした化粧下地やファンデーションなどの商品があります。スキンケア系同様に競合商品が多いものとなりますが、一般的なニーズやメイクアップ効果による訴求の幅が広いため、開発しやすいというメリットはあります。

化粧品OEMを利用した化粧品開発の流れ

開発する化粧品が決まれば、どの年齢層に向けた商品なのかを検討し、理想的な商品を化粧品OEMに具体的に伝えながら商品開発を進めていきましょう。

化粧品OEMを利用してエイジングケア化粧品を開発する主な流れは以下となります。

  1. 理想とする商品像やコンセプト、販売計画を立てる。
  2. 商品企画書を作成する。
  3. 化粧品OEMへコンタクトを取り、商談を実施。サンプル依頼を行う。
  4. 化粧品の容器を決定する。
  5. 処方決定を行う。
  6. 安定性試験を実施する。
  7. 製造を行う。
  8. 品質検査後、商品が納品される。

一連の流れを書くと、あまり時間がかからないようにも見えますが、試作サンプルの調整や安定性試験などを踏まえると、開発着手から納品まで大まかに約1年程度かかることがあります。

また、エイジングケア化粧品は非常に人気の高いジャンルであるため、他社商品との差別化やニーズを知るためにもマーケティング調査(市場調査)を積極的に行い、他社とは異なる独創的な商品像を作る様にしましょう。

どの様な化粧品OEMがあるか分からない場合や、どの様な化粧品が開発できるか具体的なイメージが湧かないという場合は、まず最初に化粧品開発展などの展示会へ参加して情報収集を行うことをオススメします。

化粧品展示会については、他の記事で詳しくまとめてますので、宜しければそちらもご参考ください。

エイジングケア化粧品を販売する際の広告表現の注意点

エイジングケア化粧品の発売の目処が立って広告活動を行う際は広告表現にも十分注意する必要があります。

先述の通り、エイジングケアとは「年齢に応じたお手入れ」のことであり、決して若返りを表現してはいけないものとなります。

エイジングケアの表現として認められない表現は下記の様なものとなります。

エイジングケアとして認められない表現の範囲 ・「エイジングケア」を標ぼうしながら若返り、老化防止、シワ・たるみの防止等の化粧品等の効能効果の範囲を逸脱した「エイジングケア」を用いた表現

例: a)若返り効果に関するエイジングケア表現    b)加齢による老化防止効果に関するエイジングケア表現    c)加齢によるシワ・たるみの防止、改善に関するエイジングケア表現    d)配合成分、作用機序の説明で老化防止を標ぼうしたエイジングケア表現    e)肌質改善し、老化防止を標ぼうするエイジングケア表現    f)「エイジングケア」を個別の具体的な効能・効果、又は作用であるかの様に標ぼうした表現

引用元:化粧品等の適性広告ガイドライン

このことから、「マイナス○歳肌」「老化予防」「たるみ改善」などは総じて薬機法違反の表現となります。

良い商品が開発できたとしても広告で薬機法違反をしてしまわないよう、広告作成は十分注意して行いましょう。

まとめ

今回はエイジングケアの基本的な考え方や、エイジングケア化粧品に配合されている成分の特徴や種類、開発方法や法的な注意点についてご説明させていただきました。

エイジングケアは化粧品の中でも人気なジャンルであるため、他社商品との差別化が重要なポイントになると考えられます。

エイジングケア化粧品をご検討されている方は、是非この記事を参考にしてみてください。


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