日本経済の発展とともに生活様式の変化、食生活の多様化の流れを受けて「ワイン」の需要は拡大しています。こらからも食生活を豊かにしたいというニーズがある中、この記事では「ワイン」がどんな成分なのか、どんな効果があるのか、また、OEMをする際の流れなどを解説します。
「ワイン」と市場の動向
日本では赤ワインに含まれる「ポリフェノール」に注目が集まり、1997年からワインブームが起こり、爆発的に市場が拡大しました。
今や食中酒としても様々な飲食店で提供されたり、スーパーやコンビニエンスストアでも買えるようになるなど、日常で飲まれるお酒として定着しており、ワインの消費量は平成30年間で3倍以上に拡大しています。
出典:メルシャン
スパークリングワインについても、2010年からの10年間で4割以上拡大していることなど、今後も伸びていく市場となる予測が容易にできますので、「ワイン」に関連する知識や製品を持っておくことは非常に重要になってきます。
「ワイン」のメリットとデメリット
メリット
健康
赤ワインに多く含まれているポリフェノールには抗酸化作用があり、動脈硬化の予防、血圧の低下、認知症の予防などにも効果が期待されます。 ほかにもポリフェノールの成分の中には、老化防止にも効果が見られるものも含まれています。
美容
ポリフェノールの成分の中には、脂肪燃焼に効果がある成分も含まれているので、ダイエットにもつながることがあります。
種類
ワインはさまざまな種類があります。赤ワイン、白ワイン、ロゼ、スパークリングなどそれぞれの特徴を理解しておきましょう。
赤ワイン…「黒ブドウ(皮の色が濃い)」を丸ごと使ったもの。果皮も種も一緒に漬け込んで発酵させます。赤ワインの色はブドウの皮に含まれるポリフェノールの一種のアントシアニンの色になります。渋みは種に含まれるタンニンの特徴です。
代表的な黒ブドウの品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーです
白ワイン…「白ブドウ(皮の色が薄い)」を使います。果皮や種を取り除き、果汁だけを搾って発酵させます。皮や種が一緒に漬け込まれないため、その時点で色も付かず渋みも入らないものになります。
代表的な白ブドウの品種は、 シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングになります。
ロゼワイン…代表的な製法は3つです。
1つ目は赤ワインと同様の製法で作り、白ワインのように低音で発酵させます。
2つ目は黒ブドウを使い白ワインと同様に果汁のみで作ると、自然に黒ブドウの果汁に色が移ります。
3つ目は黒ブドウと白ブドウを一定の割合でまぜて発酵させます。
スパークリングワイン…発泡性のワイン全般のことです。
スパークリングワインの中でも、フランスのシャンパーニュ地方で法律によって定められた厳しい規定をクリアしたものだけが「シャンパン」を名乗ることができます。
産地
最近ではさまざまな国もワインが流通しています。それぞれの国の特徴を理解しておきましょう。
フランス…ワインといえばフランス、と言われるほど世界をリードするワイン王国です。ワインの産地としては、重厚な味わいのボルドー、繊細な口当たりのブルゴーニュ、クリーミーな泡のシャンパーニュが有名です。
イタリア…気候が温暖で日照時間も長いので、ブドウが育つのに非常に最適な環境でストレスが少なく、ワインにも活力があらわれています。世界三大スパークリングワインのひとつのプロセッコも非常に人気です。
スペイン…ブドウの栽培面積が世界一です。甘口から辛口までさまざまな製品があるだけでなく、世界三大スパークリングワインのひとつのカヴァも非常に人気です。
ドイツ…白ワインの生産量が多いのが特徴です。白ワインは甘口をイメージされる方も多いと思いますが、近年では辛口の生産が主体となってきています。
アメリカ…伝統的な醸造方法や土壌に適したワインを造るヨーロッパに対して、研究結果からの明確な数字によりワインを作るのがアメリカです。アメリカ国内生産の9割をカリフォルニア州が占めていて、高級な赤ワインや白ワインが造られています。上品なバニラ香のあるフレンチオーク樽を使用する生産者も多く、その華やかな香りのファンは非常に多いです。
チリ…ボトル1本が数百円台からあるにも関わらず、味もしっかりしているので非常にコストパフォーマンスが高いワインです。近年ではチリワインが一番多く輸入されているということからも日本でもファンが多いのがわかります。チリは、地中海気候で乾燥していて、ブドウにストレスの少ない環境なので、防腐剤などの農薬を使用する必要が少なく、有機ワインも多く生産されています。
お手軽なワインの人気が高い一方で、1本1万円以上する高級ワインも人気が上昇しているのも特徴です。
日本…日本は湿気が多くブドウにとってストレスの多い気候であるために、ワイン造りには向いていないと言われ続けてきましたが、近年のブドウ管理技術や醸造技術が発展していることもあり世界に認められるようになりつつあります。
日本のワインは、海外から濃縮果汁を輸入して国内で醸造した「国内製造ワイン」と、日本で栽培されたブドウを使用して国内で醸造した「日本ワイン」に分かれます。
日本ワインの特徴は、飲みやすく上品で、香りと味のバランスが取れているので繊細な日本料理によく合います。
フレンチパラドックス
フランス人の食生活と病気の関連性が医学上の定説と異なっていることを指す言葉です。 一般的には肉やバターなどの動物性食品を多く取ると動脈硬化が起こりやすくなり、心筋梗塞などの心臓病にかかりやすくなります。 しかし、肉やバターをよく食べるフランス人の心臓病の死亡率が非常に低い結果になっているのです。 これは、赤ワインに含まれるポリフェノールが動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの酸化を和らげてくれるからと言われています。
デメリット
飲み過ぎ
健康や美容にいい成分が多く含まれていますが、飲みすぎてしまうと肝機能に負担がかかるなど逆に死亡率があがるケースもみられますので、飲み過ぎには注意してください。 厚生労働省によると「節度ある適度な飲酒」としては、「1日平均純アルコールで約20g程度」ということが示されています。グラスワイン1杯(120ml)で準アルコール12gが含まれています。
OEMのメリット
「ワイン」の効果を最大限発揮するためには、OEMを活用することが最善の方法の一つとなります。
OEMは、世の中にない価値を作りだしたい企業と、自分達の技術を広めたい企業、それぞれの想いをつなぐパートナーシップ
OEMとは、世の中にない価値を作りだしたい企業(発注元)と、自分達で築いてきた技術や知識、ノウハウを広めたい企業(OEMメーカー)それぞれの想いをつなぐWin-Winのパートナーシップです
さまざまな企業で「PB(プライベートブランド)商品」が開発されており、コストパフォーマンスの高さから多くの消費者に受け入れられています。PBもOEMのひとつの形となります。
発注元がオリジナルブランドをOEMで開発することは、そういった時代の流れに乗るだけではなく、発注元の認知を広げて、ブランド力を高める手段になります。
OEMメーカーにとっても販売ルートの拡大や技術力の向上、工場の稼働率アップなどの有効な手段になります。
ワインとOEMを組みあわて、企業理念の発信や実現、ブランド力の向上を目指す
ワインは、食事を彩るだけでなく、健康や美容の意識が高まっている現代社会で、必要不可欠な製品として地位を確立しています。
現在、フランス産のオリジナルワインの製作もできるOEMメーカーもありますが、日本のワイナリーなどで日本ワインのOEMをするのが主流となっておりますので、日本ワインの特徴だけでなくライフスタイルの提案も併せておこなうことが必要となってきます。
・安全で安心な国内製造のワイン
・ブドウだけでなく、さまざまなご当地の名産フルーツを使ったワイン
・女性やお酒が苦手な方にも飲みやすい度数が低くて甘いワイン
・和食と日本ワインの新たな食のスタイルの提案
・ご当地ワインでお土産用としてのRP
・主流となってきている宅飲みでご自身のご褒美用としてのPR
など、多くの消費者に届けることができるだけなく、発注元の企業理念を発信・実現するのに非常に効果的な手段の一つになります。
また、オリジナルのパッケージやラベルを作成することにより、認知度の向上やオリジナルブランドとして発信することもできます。
初期コストの大幅な削減
食品を扱うには専門的な知識が必要となるため、OEMメーカーに製造を依頼することで、工場などの設備投資や人材確保の手間やコストが発生しない分、初期コストを大幅に削減することができます。 発注元は、専門的な知識がなくても、専門性のあるOEMメーカーからのアドバイスを受けることで、「最新の流行などに関する情報」や「より効果的な販売ルートや販売方法の提案」を受けられることもOEMのメリットです。
OEMビジネスドットコムの活用
OEMをはじめたい発注元やOEMメーカーにとって、「OEMビジネスドットコム」は多くの情報や知識を得られる場所となっておりますので、ご活用ください。
OEMの流れ
商品コンセプト・仕様・金額の打ち合わせ
発注元は、OEMメーカーに製品のコンセプト、仕様、数量、納期、金額などの希望を伝え、どういった製品をどのように作るかを決めていきます OEMメーカーは、自社の経験をもとに、良い製品を好条件で提供できるよう提案します。
開発、試作
OEMメーカーは、試作品を発注元に提出し、発注元はチェックをします。 製品の仕様仕上がりについて、お互いが納得するまで改良を繰り返していきます。
製造、品質管理、納品
OEMメーカーは、試作品の最終チェックが完了したら本格的に生産を開始し、品質や納期の管理をしっかりと行って進めていきます。 無駄を極力カットして、高品質で効率的な生産の工夫を随所に取り入れます。 OEMメーカーだけでなく、発注元は、できあがった製品を仕様書通りに出来ているか、動作不良はないか、納品する数量が足りているかなどを慎重にチェックします。 製品の外観や梱包に汚れやゴミの付着はないかなども検品時のポイントになります。
アフターサポート
販売後においてもお客様の反応やご意見によって改良すべきところがあれば、双方で対応します。 また、次の商品開発やリニューアル商品の提案など企画案のご提案など、継続した関係性を築いていくことが大切になっていきます。
法律等の関係法令
ワインを取扱う際は、複数の法令に注意を払う必要があります。
OEMメーカーと綿密な打ち合わせを行いましょう。
- 酒税法
- 酒類の製造免許
製品開発マネジメントについて
OEMメーカー選びのポイント
・独自成分・技術を公表しているか ・小ロット対応などの個別対応を公表しているか ・トラブル対応や補償などの対応を公表しているか ・海外展開なども見据えている発注元に関しては、海外展開対応、輸出サポートを公表しているか などがOEMメーカーの選ぶ基準になってきます
信頼関係の構築とチェック体制
発注元は、OEMメーカーに丸投げをすることなく、品質管理や進行管理などチェック体制を充実させることが、双方の信頼関係の構築と危機管理に対するマネジメントとなります
アフターフォロー、ファンづくり
製品を販売して終了ではなく、その後のフォロー次第でお客様がファンになるかどうかが決まってきます。 お客様との良好な関係を継続することで、お客様との信頼関係や口コミが広がっていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ワイン」のメリットや可能性を感じていただけたと思います。
OEMビジネスドットコムでは、OEMに関する情報だけでなく、具体的な企業をつなぐマッチングサービスやコンサルティングサービスも行っておりますので、まずは行動を起こしていきましょう
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