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健康食品OEM 特別用途食品 メーカー まとめ

特別用途食品が作れる健康食品OEMメーカーのまとめ

健康食品OEM 特別用途食品 メーカー まとめ

健康食品を新たに開発しようと考えた際、まず明確にしておかなければならないのが「製品の用途」です。単に体に良いとされている成分を含んでいれば良いのか、はたまた機能性をしっかりアピールしていくべきなのかをはっきりとイメージしておきましょう。今回はその中から「特別用途食品」について学びながら、製造が得意なOEMメーカーをご紹介していきます。

特別用途食品とは

「健康食品」と大まかに定義されるものは、「食品表示がされているもの」と「されていないもの」に分類されます。食品表示制度は厳正な基準をクリアした製品が多く、その商品にどんな機能があるのかをパッケージ等に明示できるというメリットがあります。

そして食品表示がされているものは、以下の4種類に分けられます。

  • 特定保健用食品:国の審査基準をクリアし、特定の機能を表示することを許可された製品
  • 栄養機能食品:生産者による判断の元、人体に有用な栄養成分が含まれていることを表示した製品
  • 機能性表示食品:含まれている成分、ならびに人体への機能性の表示を許可された製品
  • 特別用途食品:特定の疾病や症状に効果が期待できると表示された製品

中でも消費者にとって身近なものとして、通称「トクホ」と呼ばれる特定保健用食品があります。摂取することで人体にどんな効果をもたらすのか明記してあるため、手に取りやすいのが特徴といえるでしょう。「特定保健用食品」「機能性表示食品」「栄養機能食品」の3種は、総合して「保健機能食品」と呼ばれます。これらはあくまでも健康の維持を目的として作られており、生活する上でのマイナートラブルを防ぐ効果も期待できます。

これに対し「特別用途食品」は、現在特定の症状に悩んでいる方に向けた製品。嚥下が困難な方向けのとろみ付き食品、タンパク質の摂取が制限されている腎臓病の方向けの食品、ミルクアレルギーのある乳児向けの母乳代替品などが挙げられます。

つまり特別用途食品は、消費者のニーズを汲み、それに適した製品を作ることが必要不可欠といえるでしょう。疾病に対し医薬品を提供する医療機関に対し、それ以外の生活を支える重要な役割を担うのが特別用途食品です。症状の緩和だけに注目するのではなく、いかに生活を不便なく送れるかといった点に着目すると良いでしょう。

特別用途食品の主な製品

特別用途食品は大きく分けて「嚥下困難者用食品」「病床者食品」「乳児用調整乳」の3点が挙げられます。それぞれの詳細と、製造する上でのポイントを理解しておきましょう。

嚥下困難者用食品

咀嚼・嚥下機能が低下していたり、胃腸の機能が低下していたりする場合は、通常の固形物を飲み込んで消化することが難しくなります。さらに症状が悪化している場合は点滴が用いられますが、経口摂取が可能な場合はペースト状または液状に加工した食品を用いて栄養を補給しなくてはなりません。

そんな時に食事の手助けをするのが「嚥下困難者用食品」です。一般的に想像されやすい「とろみ」といえば片栗粉を用いたものが多いですが、嚥下困難者用食品は加熱の必要がなく、食品に混ぜるだけでとろみが付けられるのが特徴です。

嚥下困難者用食品には、成分表示以外にも使い方や使用料などの表示が義務付けられています。医師と相談の上、1人ひとりに適した粘度に調整して使用しましょう。味に変化がなく色味のつきにくい製品ならば、元々の食品の風味を損なうことなく食事が楽しめます。

病床者食品

病床者食品とは、その名の通り何らかの病による症状に悩んでいる方のため、特別な基準を設けて製造されたものを指します。

  • 低タンパク質食品:主に腎臓病患者に向け、1食分に含まれる栄養素を調整した食品
  • アレルゲン除去食品:特定のアレルゲン(卵など)を除去した食品
  • 無乳糖食品:乳糖不耐症やガラクトース血症の患者向け食品
  • 総合栄養食品:通常の食事では栄養素を補うことができない患者に向け、少量で多種多様な栄養素を摂取可能な食品
  • その他:特定疾患(潰瘍性大腸炎など)の患者向け食品

慢性的な腎臓病になると、腎機能が衰え、タンパク質や塩分を制限した食事がメインとなります。健康な人と同じレベルでこれらを摂取してしまうと、腎臓に過度な負担がかかってしまう危険性があるのです。そのため良質なタンパク質のみを、不足することも過度になることもなく適切な量を摂取しなければなりません。

また、卵や小麦といったアレルゲンの数々は、アレルギー体質の方が知らずに摂取すると重大なショック症状を引き起こす危険性があります。これらを不使用としながら、一般的な食品と同じような味や見た目に仕上げているのがアレルゲン除去食品。小麦アレルギーのお子さんが米粉でできたケーキでお祝いするように、昨今はアレルギーとの共存が不可欠となっているのです。

そして、通常の食事では十分に栄養を補給できない場合、また通常よりも栄養を多く必要とする場合などを想定して作られたのが総合栄養食品です。多量の食事をとれない患者であっても、少量で効率的に栄養素を摂取でき、食事を補助する担当者の負担も軽減できるでしょう。

乳児用調整乳

乳児用調整乳とは、母乳の量が不足している場合、また母体が治療中などの理由で乳児に母乳を与えられない場合などに用いられる「ミルク」のことです。母乳にはさまざまな栄養素が含まれているほか、乳児にある程度の免疫をつけるためにも重要な役割を担っています。その母乳の代わりとなる乳児用調整乳は、乳児が成長するために不可欠な成分が多く含まれています。

乳児用調整乳を大まかに分けると、以下の3種類が該当します。

  • 育児用ミルク
  • 特殊ミルク
  • フォローアップミルク

牛乳を主成分とし、母乳の代替品となるようさまざまな栄養素を加えてあるのが育児用ミルクです。しかし生まれたばかりの子であっても、場合によっては牛乳アレルギーである可能性があります。この場合、タンパク質を補うため豆乳を主成分としてある「特殊ミルク」が用いられることが多いでしょう。

また、乳離れが終了した後、離乳食のみでは栄養素を補えているか心配だという場合には、成長を手助けする成分の含まれたフォローアップミルクが推奨されています。ある程度の月齢を過ぎても乳離れができない場合などにも、フォローアップミルクで徐々に訓練を始めると良いとされています。

 

特別用途食品を作れる健康食品OEMメーカー

続いて、特別用途食品の製造を得意とする健康食品OEMメーカーを6件ご紹介します。メーカーを選ぶ際は複数の企業を比較しながら検討し、希望する条件に合った企業を見つけてみてくださいね。

株式会社東洋新薬

機能性表示食品の届け出件数No.1を誇る企業です。幅広い製品を手掛けてきた実績と経験を活かし、これまでにないようなヘルスクレームにも真摯に対応してもらえます。開発から販売までのラインが整っており、新製品を世に出すまでのスピードが速いのもメリットといえるでしょう。

  • 住所:福岡県福岡市博多区博多駅前2-19-27 九勧博多駅前ビル(本社)
  • 電話番号:092-411-3555
  • 営業時間:月~金|8:30~17:30
  • 公式HP:https://www.toyoshinyaku.co.jp/

五洲薬品株式会社

各種サプリメントなどをはじめ、海洋深層水の研究を重ねることでたどり着いたミネラルウォーターの製造が特徴の企業です。人体に吸収されやすいミネラルウォーターを活かし、ドリンクタイプの製品開発にも一役買っています。水分の欠かせない特別用途食品において、水の品質は切っても切れない関係にあるといえるでしょう。

  • 住所:富山市花園町1丁目1番5号(本社)
  • 電話番号:076-424-2661
  • 営業時間:月~金|9:00~17:00
  • 公式HP:https://www.goshu.co.jp/

パワフル健康食品株式会社

ISO22000ならびに健康補助食品GMPも取得済みであり、実績に優れた企業です。主にスティックゼリータイプの食品を得意としており、あらゆる栄養素を配合できるのもポイント。嚥下が困難であっても、喉越しが良く食事のお供に選ばれやすくなっています。

  • 住所:長野県上水内郡信濃町平岡215-1(本社)
  • 電話番号:026-255-5581
  • 営業時間:月~金|9:00~18:00
  • 公式HP:https://www.pawafuru.co.jp/

株式会社タキザワ製薬

これまでに使用した設備が整っており、最短5営業日で試作が製造可能なスピーディさが魅力の企業です。オリジナルバルクであれば800個から、既存バルクであれば120個から製品化できるため、試作を繰り返してもコストを抑えられるでしょう。

  • 住所:埼玉県さいたま市大宮区堀の内町2-623-1(本社)
  • 電話番号:048-687-4455
  • 営業時間:直接お問い合わせください
  • 公式HP:https://takizawa-seiyaku.co.jp/

バイホロン株式会社

各種形態またはサイズに合わせた豊富な設備を有している企業です。開発から包装まで一挙に担っており、試作段階でも協力してもらえるのがポイントといえるでしょう。OEM委託が初めての方、また販路の相談まで一貫して行いたい方などにもおすすめです。

  • 住所:富山県富山市南央町37-10(本社)
  • 電話番号:076-468-7500
  • 営業時間:月~金|8:15~17:15
  • 公式HP:https://www.biholon.co.jp/

アピ株式会社

通常OEMメーカーでは、製造または配送までを担うことが多いとされています。こちらは自社に商品開発部を設け、各素材の研究から試作といった知識も豊富に有しているのが特徴です。錠剤から飲料まで取り扱いタイプが幅広いため、より希望に即した製品を生み出せるでしょう。

  • 住所:岐阜県岐阜市加納桜田町1-1(本社)
  • 電話番号:058-271-3838
  • 営業時間:月~金|8:30~17:30
  • 公式HP:https://www.api3838.co.jp/

まとめ

健康の維持ではなく、病気を抱えながらも過ごしやすい毎日を送るために重要となる「特別用途食品」。ただでさえ心細くなっている患者本人、そして介護やサポートを担う周囲に寄り添える製品作りを心がけたいものです。少しでも食事を楽しめるよう、味や見た目にも気を配ると良いでしょう。


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