スーパーやドラックストアで取り扱いのある健康飲料から、専門店のみで販売している健康飲料までさまざまな健康飲料が存在しています。気軽に栄養補給ができるので、忙しい人でも手軽に取り入れることができるのが魅力です。その健康飲料を製造している健康飲料OEMに特化したおすすめの企業を紹介していきます。
健康飲料OEMのおすすめ企業６選
ニック食品株式会社
ニック食品株式会社は、創業以来一貫してOEMの事業に取り組んできました。ジュースやシロップをはじめ、野菜飲料や食酢飲料、乳酸菌飲料や調味料などのありとあらゆるリキッド製品を生産し、さまざまなノウハウを蓄積しています。グループの本社はキーコーヒー株式会社で、これまで大手の飲料メーカーとの取引も行ってきました。オリジナル商品の清涼飲料水に関しては、90種類以上製作しています。主な製品容器の形態は時代に合わせて環境に配慮し、リサイクルを前提とした容易なロングライフのゲーブルトップ紙容器を採用しています。
ニック食品株式会社が得意とする口栓付き紙容器は、軽いこと、空き容器の処理が簡単なこと、保存性に優れていることなどの利便性が高く、家庭用から業務用まで、多くの製品に使用しています。さまざまな品種を小ロットから、柔軟に対応しているところも魅力の一つです。
金陽製薬株式会社
金陽製薬株式会社は昭和6年に創業し、「大和の置き薬」のメーカーとして半世紀を越える歴史をもち、これまで蓄積されたノウハウと最先端の技術を掛け合わせた製品作りを行っています。健康ドリンク・栄養ドリンク・美容ドリンクなどのドリンク市場は拡大傾向ですが、競合との差別化にはマーケティングだけでなく、薬事法などの規制などさまざまな観点からドリンクビジネスを企画することが必要です。金陽株式会社では、企画から包装から製造、そしてアフターフォローまで一貫した受注生産を行い、ドリンクビジネスのサポートを専門としています。
ドリンクには医薬品系の栄養ドリンク剤（第二類医薬品・第三類医薬品・指定医薬部外品）と非医薬品系の栄養ドリンク剤（清涼飲料水・炭酸飲料水）があり、その両方の製造が可能です。単に製造するだけでなく、「利益を産むためのドリンクビジネス」を展開していることがメーカーの強みとなっています。
三井農林株式会社
三井農林株式会社は、1909年に農林事業製茶業を目的として創業しました。日本初の国産ブランド紅茶「三井紅茶」を発売（のちに「日東紅茶」へ改称）したのち、茶カテキンの持つさまざまな機能に着目し、1983年に食品総合研究所を設立しています。メーカーの注目する茶カテキンの生理活性機能は、自社の研究所での基礎研究と、世界の研究機関とのネットワークによって解明され、研究の成果から茶カテキンを多く含んだ茶抽出物の「ポリフェノン」が誕生しました。登録商標である「ポリフェノン」の健康機能を応用した商品の開発や、高濃度の茶カテキンを含みながらも苦味や渋みを抑えた製品作りにも積極的に取り組んでいます。お茶だけでなく、紅茶に含まれる紅茶ポリフェノールについても実験を重ね、血糖値の上昇抑制や抗肥満、抗菌などのさまざまな作用に着目しています。
取り扱う紅茶・緑茶・烏龍茶・混合茶。ハーブなど、全ての茶系原料には専任の鑑定スタッフも配置しているので、より専門的な製品作りが可能です。お茶の抽出には欠かせない水も、日本一の名水の里といわれる山梨県北杜市の八ヶ岳水系の深層地下水を汲み上げ、原水として使用しています。自社で蓄積したカテキンをはじめとした特許技術や研究結果と、大学と共同で研究開発を行い、機能性飲料や機能性食品を提供しています。今後の市場を見据え、「果汁飲料」や「甘酒」などの新たな事業展開に挑戦しています。
協和薬品株式会社
協和薬品株式会社では、独自の3つの原料を使用した健康飲料OEMを製造しています。
- HDLSOP（ドルソップ）
北海道産の鮭の筋子の外皮を特殊製法のよって体に吸収されやすい状態のオリゴペプチドにしたものです。鮭は魚類ですが、その卵巣の外皮は哺乳類の胎盤（プラセンタ）のような役割をしています。協和薬品株式会社ではこれを「プラセンタ様物質」と名付けました。この物質はアミノ酸を豊富に含み、コラーゲンにも組織が似ています。効果としては抗酸化作用や肌のシミ・肌荒れ・冷え・寝つき・肝機能の改善などの効果や脂肪燃焼促進と脂肪蓄積抑制効果があり、美容目的の飲料にも最適な素材です。
- ディライトアップ
漢方の考えを元に、12種類の薬草類を配合して作られた健康食品原料です。代表的な薬理作用は抗酸化、抗老化作用・微小血琉改善作用・病理産物除去作用・中枢神経賦活作用などが挙げられます。
- コタラヒムブツ
コタラヒムブツの幹を煎じたお茶は糖尿病予防薬として、古代からアーユルヴェーダの伝承医学で使用されてきた最重要植物です。コタラヒムブツがもたらす5つの作用として、糖吸収抑制作用・糖新生抑制・リパーゼ阻害活性・脂肪分解作用・ソルビトールの産生抑制があります。
これらの原料を使用し、健康産業のパイオニアとして「もっと健康に」を追求し続ける健康飲料OEM企業です。
大同薬品工業株式会社
大同薬品工業株式会社では、年間約3.5億本のドリンク剤生産の実績をもち、受託製造No.1という生産能力の高さが自慢の企業です。これだけ多くの生産を行うために、BCP対策を考慮し、東西2拠点4工場体制で緊急事態に備えています。ハイスピードハイクオリティをモットーに、大同薬品工業株式会社の生産力は日々進化を遂げています。健康飲料OEM企業として水質に対するこだわりを持ち、原水に対して
- RO膜処理やイオン交換処理を行い、不純物のない精製水の製造
- 導電率や有機体炭素（TOC）の定期的なモニタリング
を行い、飲料に使用する水質を保っています。
環境に対する配慮も行い、ドリンクに使用される瓶（ソーダ石灰ガラス）は天然素材を使用すること、グリーンエネルギーの活用と排水処理設備の設置などを行うことなど、サスティナブルな社会の実現に向けて取り組んでいます。
株式会社トンボ飲料
株式会社トンボ飲料は、創業明治29年（1896年）で、飲料製造業として100年以上の歴史があります。北アルプスの天然水の豊かな雪解け水が流れる富山県で、健康飲料OEMの製造を行っています。製造では、
- 森林の恵みを受けた水質
- 世界有数の急流河川ならではの透明性
- 石灰質の岩石から溶け出すさまざまなミネラルを含有
などの特徴を持った富山の水を、飲料の受託生産やプライベートブランド飲料の生産に使用しています。なお、富山県は「名水百選」や「平成の名水百選」（環境省選定）に合計8ヶ所の水源が選出されました。富山県は全国的に見て自然災害が極めて少なく、輸送に適した立地でもあります。東京・大阪・名古屋の三大都市圏へもほぼ同距離という立地で、全国各地への輸送の利便性にも優れた企業です。
まとめ
健康飲料はコンビニなどでも簡単に購入することができ、気軽に飲むことができるので、忙しい現代人には取り入れやすい健康食品です。飲料ならではの水が自慢の企業や、長い歴史の中で培ってきたノウハウを持つ企業、独自の成分を強みとした企業など、それぞれの特徴を知ることができたのではないでしょうか。自身の企業の製造に、ぜひこの記事を参考にしてみてください。