ハードカプセルタイプの健康食品OEMメーカーを選定する際、どのようなポイントに気をつけながら選べば良いのでしょうか。また、OEMメーカーにはどのような企業があるのでしょうか。今回はハードカプセルタイプの健康食品OEMメーカーについてまとめてみました。
健康食品OEMメーカー選定のポイント
健康食品OEMメーカーの選定には、下記のポイントが挙げられます。検討している栄養素(素材)の製造対応が可能か
- 企画やプロモーションまで対応しているか
- 試作品を制作してもらえるか
- 小ロット対応しているか
- 希望している容器で納品可能か
- 過去の実績が豊富か
- 品質管理がきちんと行われているか
- 納品までのプロセスがしっかり管理されているか
これらのポイントに注意しながら、自社で製造してもらおうとしている健康食品が希望通りに完成するかどうかを確認する必要があります。
ハードカプセルタイプに対応している健康食品OEMメーカーの一覧
様々な形状の健康食品がありますが、今回は健康食品OEMメーカーの中で、ハードカプセルタイプの健康食品が製造可能なメーカーをまとめました。
占部大観堂製薬株式会社
https://corporate.urabe-taikando.co.jp/
本社:福岡県直方市
特徴:ハードカプセルタイプ、小ロット対応、
紹介:創業220年 歴史の中で培った経験を活かし、健康食品、サプリメントの企画〜製品化まで一貫体制でOEM(受託製造)。『医薬品製造で培った製造・品質管理体制』のもとで、多種多様なお客様のニーズに合わせた企画や製品化をご提案。機能性表示食品、薬機法の相談も可。
有限会社フィリング・ラボ
http://filling.jp/
本社:東京都昭島市
特徴:ハードカプセルタイプ、小ロット対応。
紹介:特大の00号型~極小の4合型まで多様なサイズに対応。ハードカプセルへ顆粒充填も可能。カプセルのサイズは用途に合わせた最適なサイズを提案。洗浄・殺菌処理も実施しているため、素材として乳酸菌、酵母菌の対応も可能。
株式会社ドクターズチョイス
本社:東京都千代田区
特徴:ハードカプセルタイプ、企画開発から販売支援まで全面的にサポート。
紹介:機能性表示食品への対応も可能。オプションとして各種試験、特許申請、論文発表、第三者認証の登録など、幅広い対応も行っています。
株式会社野口医学研究所
https://noguchi-co.com/oem2/
本社:東京都港区
特徴:徹底した品質管理、医薬品レベルの製造環境。
紹介:独自の取扱成分、豊富なデータ分析、機能性表示食品対応が主な特徴。競合優位性のあるリピート商品製造を提案しています。製品化においては、企画・設計からパッケージデザインまで含め対応しているようです。
パワフル健康食品株式会社
本社:長野県上水内郡
特徴:ハードカプセルタイプ、小ロット、低コスト。
紹介:健康食品業界で培った知識やノウハウを元に、原料や製造コスト、健康食品市場のトレンドを考慮した提案とサポートを強みとしています。商品の企画のご提案から商品の納品まで、一貫して対応。質の高い原料を使用した低コスト、短納期の小ロット製造までワンストップでサポートしています。
東亜薬品工業株式会社
https://www.toabio.co.jp/
本社:東京都渋谷区
特徴:ハードカプセルタイプ、菌培養対応、機能性表示食品の開発も可。
紹介:培養微生物を用いた製品調製、製剤化を得意分野としているようです。同社の持つプロバイオティクス製品原料や「乳酸菌H61トーア(うるつや乳酸菌)」などを原料とするOEM製造に対応し、錠剤・ハードカプセル・ソフトカプセル・顆粒(スティック分包)での製造が可能です。
芳香園製薬株式会社
https://www.hokoen.co.jp/
特徴:ハードカプセルタイプ、小ロット対応可。
紹介:小容量・小ロット生産可能で、100個から製造可能のようです。製造から成分調達、ラベル印刷まで一貫してサポートしており、台湾に代理店もあるようです。
相談する際に気をつけるポイント
実際にはどんなものをOEM製造したいか、予算や納期などの希望条件を何社かに相談した上で、一緒に進めていくOEM企業を選定していくのが良いと思います。製品販売に繋がる大事な選定になるので、慎重に選定し、長く良好な関係性を築くのが大きなメリットになります。ここでは、健康食品OEMメーカーに相談する際に気をつけるポイントについてまとめました。
- 製造したい製品内容を伝える
どのような製品を目指したいのかを、できる限り正確に伝えましょう。企業によっては、成分や求める効果などからいくつかの案を提案してもらえます。製品のコンセプトが固まるまでは、コミュニケーションを重ねながら詰めていくことで、「こんなはずじゃなかった」という後悔をすることがなくなります。とにかく納得行くまで相談しましょう。
- 予算を伝える
製品設計以外には、製品製造に使える予算を大枠で伝えることも大事です。製造するロット数によっても、製造単価が変わります。ある程度、中長期の販売計画をもとに相談するのが良いでしょう。そうすることで、OEM企業としても良い提案を出してくれる可能性もあります。予算ありきであれば、そこから逆算してロット数などを導き出すことも可能です。
- 相談内容を書面で残す
打ち合わせで確認した内容や、電話で相談した内容なども含め、細かい内容でも書面で残すようにしましょう。また、その内容についても健康食品OEMメーカーの担当者に間違いがないか確認することで、その後のプロセスで大きな方向修正をすることを防ぐことになります。時間という見えないコストを削減するために、細かいようですが大事な作業になります。
- 試作品製造を相談する
一気に製品化するよりも、一度試作品を作ってもらい、味やパッケージ等のイメージを確認することも重要です。そこで、希望している製品に近いものが出来ていれば、本格的な製造に移行して良いと思います。しかしながら、希望しているものと乖離がある場合には、一度方向修正するために健康食品OEMメーカーの担当者とさらに協議を重ねる必要が出てきます。その上で、改めて試作品を製造するのか、製品化に向かうのかを含めて意思決定していくのが良いでしょう。
- 希望納期を伝える
販売を開始するためには、製造してもらう製品の納期を知ることが重要です。希望の納期があれば、健康食品OEMメーカーの担当者に伝えましょう。納品に関しては、一括納品や分割納品など、製造スケジュールに合わせて調整することになります。既に顧客から先行注文を受け付けている場合、納期に合わせて納品します。もしスケジュールが遅れることがあれば、健康食品OEMメーカーの担当者と調整することと並行して、顧客にもその旨を伝える必要が出てきます。余裕を持った納期で製造開始するのがベターですね。
まとめ
希望通りの健康食品を製造するには、それが実現可能な健康食品OEMメーカーを選定することが重要です。健康食品OEMメーカーでハードカプセルタイプに対応している企業一覧や、相談する際に気をつけるポイントをまとめてみました。当記事が、ハードカプセルタイプの健康食品OEMを検討されている方の参考になれば幸いです。