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美肌に関する健康食品OEMを作るには?ポイントや注意点を解説

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肌は体のパーツの中で、一番外に出る場所であるため、最も気になる場所であると言ってもいいでしょう。最近では女性だけでなく、男性もスキンケアに力を入れている人が増えており、美肌への関心は更に広がっています。また、マスクを常につける生活になってから、更に乾燥や肌のたるみが気になるようになった消費者の方々も多いのではないでしょうか。

今回は、美肌に関する健康食品OEM開発に注目し、健康食品の内容や広告の注意点をまとめて行こうと思います。

美肌に関する健康食品例

まず、美肌に関する健康食品にはどのようなものがあるか、まとめてみます。

形状による分類

  • ゼリー、スティックゼリータイプ

このタイプは、錠剤や顆粒剤、カプセル剤に比べてさまざまな有効成分をまとめて含有する事ができます。また、持ち運びが便利な包装が可能であり、摂取しやすいため、外出時や多忙な生活の中でも、気軽に摂取できる事が特徴です。

  • ドリンクタイプ

ドリンクタイプは、有効成分を液体に溶かすことにより、豊富な成分を高配合できる事が特徴です。また、液体の性質上、摂取後の吸収が非常に早いこともメリットの一つとして挙げられます。また、美肌に必要な栄養成分は、多種の配合により効果が発揮される事が多いため、ドリンクタイプ一本でまかなえる健康食品が作れる、というのも特徴的です。

  • 錠剤タイプ

コンパクトであるため、製造コストが抑えられるのが生産者側にとっで大きなメリットの一つです。また、持ち運びがしやすいので、場所を選ばず気軽に摂取でき、継続しやすいのが特徴です。

  • 顆粒、スムージータイプ

顆粒にする事で、錠剤に比べ有効成分の配合率を高くする事ができるため、多様な素材を一気に摂取できる事が可能になります。水に溶けるため、吸収率も高いのが特徴です。また、好きな飲み物や食べ物と混ぜる事ができるため、変化を楽しみながら継続できるのもメリットの一つと言えます。

  • カプセルタイプ

原料の性質に合わせた製造が可能で、粉末原料だけでなく、液体原料の製造も可能になり、幅広い原料を扱えるのが特徴です。体内ので吸収も速やかで、持ち運びも手軽にできるため、手軽な摂取が可能となる特徴があります。また、匂いが気になる成分も、密閉性の高いカプセルにいれる事で、飲みやすい商品とする事ができるのも大きなメリットの一つとなります。

  • 加工食品

加工食品は味を楽しみながら摂取できるため、間食や食事の置き換えとしても使え、継続しやすいのが特徴です。また、さまざまな形態のものが開発できるため、アイディアによって、開発の幅が広がりやすくなります。

美肌に効果的な有効成分による分類

  • ビタミン類

肌に欠かせない栄養素といえば、ビタミン類です。

ビタミンは体内で合成できない栄養素であるため、食べ物から摂取する必要があるのですが、食生活の乱れや、偏ったダイエットなどによって、ビタミン不足に陥りがちのため、健康食品での補給が必要となります。

  • ビタミンC

肌の弾力やハリに不可欠であるコラーゲンを生成してくれる栄養素です。一般的な果物や野菜から十分摂取可能ですが、喫煙の影響を受ける人、ストレス過多な人は不足しやすいと言われています。ビタミンCは体の酸化ダメージの修復に使われるからです。

  • ビタミンE

酸化防止作用があり、酸化ダメージから細胞を守ってくれる役割があります。酸化は肌の老化の大きな原因の一つであるため、若々しい肌をキープする効果があるビタミンです。

  • ビタミンB2(リボフラビン)

皮膚の生成に大切なタンパク質の代謝を促進して、皮膚や粘膜の機能維持や成長に関わるビタミンです。ターンオーバーをスムーズに助ける働きがあります。

  • ビタミンB6

肌の素とも言われるタンパク質を作る働きがあり、ターンオーバーを促すため、肌荒れ、くすみ、たるみの予防に効果があります。また、皮脂分泌のコントロールをする役割のあるため、ニキビやオイリー肌に悩む人が積極的に摂取したい栄養素です。

  • ナイアシン(ビタミンB3)

皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあるビタミンです。この一種である、ナイアシンアミドと言われる成分は、コラーゲンの生成を促し、シワ改善効果がある言われています。また、メラニンの生成を抑えてシミを防いだり、毛穴のつまりやニキビを予防する、美肌に強い見方のビタミンです。

  • パントテン酸(ビタミンB5)

脂質や糖質などに関わるビタミンで、新陳代謝を促進し、美白、肌荒れ、ニキビの予防改善効果があります。ビタミンCと併用する事でさらに相乗効果が期待できると言われています。

  • ビタミンA

紫外線からのダメージで損傷した細胞を修復する作用があり、シミやしわ、乾燥による小じわ、たるみの予防、改善に効果的なビタミンです。また、ターンオーバーを正常化し肌のキメを整えます。さらに、コラーゲンの生成を促進させることによる、シワやたるみの改善、毛穴の開きにも効果があります。

  • ミネラル類

ミネラルもビタミンと同様体内で合成されない栄養素であるため、食物からの摂取が大切となり、偏った食生活では不足しがちになる栄養素です。ミネラルが不足しているとビタミンも効率良く働く事ができないと言われています。

鉄は赤血球を作る栄養素であり、これが不足する事で新陳代謝が低下するため、顔色に関係する重要な栄養素です。また、コラーゲンを生成する過程で、ビタミンCだけでなく、鉄も一緒に必要となります。

  • 亜鉛

肌の生成に必要なタンパク質の合成に関わっているミネラルです。また、細胞の新陳代謝に関わる補酵素の成分となっているため、肌のターンオーバーに重要な役割を担うミネラルです。亜鉛はビタミンCと一緒に摂取する事で体内への吸収率が高まるとされています。

  • カリウム

皮膚細胞を活性化させて、皮膚の再生を促進する役割があるミネラルです。

  • カルシウム

肌の水分量を保つ役割があるミネラルです。カルシウムは、肌組織の最小単位同士を繋ぐ役割があるため、肌を引き締め、細胞の間から水分が逃げないようにしてくれます。そのため、カルシウムが不足する事で、乾燥やシワなどの原因となってしまいます。

  • 必須脂肪酸

脂質は、ホルモンや細胞膜、核膜の材料となっているため、不足すると皮膚の炎症をきたします。また、美肌に重要な脂溶性ビタミンと呼ばれるビタミンA、ビタミンEなどは油に溶けやすい性質があるため、その吸収にも必要な栄養素です。

脂肪酸は、体内で合成できるものとそうでないものに分類され、そのうち、体内で合成できない脂肪酸を必須脂肪酸と呼びます。これは、魚や植物油に含まれる栄養素ですが、不足してしまうと肌荒れの原因となります。

  • オメガ3脂肪酸

この代表的な脂肪酸がα-リノレン酸です。これは肌を生まれ変わらせる細胞の機能を高め、ターンオーバーを整えます。また、便秘を解消して腸内環境を整える役割があるため、ニキビなどの肌トラブルを防ぐ事ができます。更に、血流を改善する効果もあるため、肌を若返らせる事ができます。

  • オメガ6系脂肪酸

この代表的なものがリノール酸です。これは細胞膜を生成して肌を保護する働きがあります。

このように、ビタミン類、ミネラル類、必須脂肪酸は皮膚の働きにどれも大変重要な成分です。これらはどれも体内での合成ができないため、食べ物から摂取する必要があります。

美肌を維持するために、不足しているビタミン、ミネラルだけを気をつければ良いのですが、どれが不足しているかは非常に判断しづらいため、全てバランスよく摂取する事が大切です。

そもそも、どの栄養素も、バランスの取れた食生活をしていれば十分に足りるはずなのですが、ストレスや食生活の乱れが多い現代では、どうしても偏りがちになってしまいます。

そのため、これらの成分を含む美肌健康食品、美肌サプリメントが求められています。

  • その他の美肌成分
  • プラセンタ

プラセンタとは、哺乳類(主にブタ由来かウマ由来のもの)の胎児を成長させる胎盤のことで、細胞を活性化し、新陳代謝を活発にする事で肌のたるみやしわ、シミなどを予防、改善出来る成分です。この中でも得にウマ由来のものが比較的アミノ酸を多く含んでいるため、体内に吸収されやすいという特徴があると言われています。

  • コラーゲン

これは、タンパク質の一種で、体のいろいろな場所で重要な役割を持っています。ビタミンやミネラルと違って、コラーゲンは体内で合成できるものですが、ビタミン、ミネラルが不足する事に伴いコラーゲンが減少すると、シワやたるみの原因となり、体の組織自体がもろくなってしまうため重要な成分です。加齢とともに減少するとも言われています。また、コラーゲンをペプチド(アミノ酸が50個未満のもの)の形で摂取する事で、肌の水分量が増加すると言われており、ペプチドコラーゲンという成分が美肌に関わる健康食品によく配合されています。

さらに、ビタミンCはコラーゲン生成に必要不可欠な成分ですので、コラーゲンの含んだ健康食品の中には、ビタミンCの含んだものが多く販売されています。

  • ヒアルロン酸

ヒアルロン酸とは、体内で細胞同士をつなぐ働きをしているゼリー状の物質です。保水力が高く肌の潤いに役立つため、肌の乾燥に悩んでいる人におすすめの成分です。

  • 大豆イソフラボン

女性ホルモンのバランスが乱れると肌荒れの原因となります。その女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをするのが大豆イソフラボンです。大豆イソフラボンは肌の新陳代謝を促進してくれます。さらに、大豆イソフラボンの摂取によって作り出される「エクオール」という成分が、エストロゲンに近い働きをしていることが最近の研究で明らかになっています。しかし、このエクオールは、大豆イソフラボンを摂取しても、日本人でおよそ2人に1人しか体内で生成することができないといわれています。

そのため、大豆イソフラボンだけでなく、「エクオール」そのもを摂取できるよう、健康食品として開発されている商品もあります。

  • 乳酸菌

乳酸菌は腸内環境を整える効果が期待できます。腸は皮膚をはじめ、体全体の健康と密接に関わっています。腸内環境が悪いと肌が荒れたりニキビができやすくなってしまうため、美肌の維持のためには積極的に乳酸菌を取り入れる必要があります。

  • 美肌に関する保健機能食品
  • 栄養機能食品

「ビタミンCは粘膜や皮膚の健康を助ける栄養素です」などと、働きを具体的に表示でき、20種類の成分について国が定めた量をクリアしている場合にのみ、このような記載が許可されている商品です。

  • 機能性表示食品

これも国の一定の基準をクリアした上で「生きたビフィズス菌が腸に届き、お通じをよくします」など、根拠に基づいた具体的な機能を表示できる商品です。

  • 特定保健用食品(トクホ)

これは、科学的根拠を基に独自に国の許可を得ている商品として、「肌の水分を逃しにくくする」肌バリアを作る商品も販売されています。

保健機能食品は、サプリメントに含まれる1日当たりの成分量も明確に表示されており、安全な健康食品やサプリメントを選ぶ目安のひとつとなります。

 

「美肌」に関係した健康食品の広告表現の注意点

薬機法では、医薬品として承認・許可されていないものの広告には医薬品的な効能効果を表示することが禁止されています(野菜、果物等、明らかに食品とわかるものは除く)(薬機法68条)。

従って、医薬品として許可を受けていない健康食品の広告に医薬品的な効能効果を表示すると薬機法に抵触することになります。このような表示は同時に、虚偽誇大表示等にも該当するおそれが強いといえます。

  • 医薬品的な効能効果とは

1.疾病の治療または予防を目的とする効果

(例:「糖尿病の人に〇〇」「ガンがよくなる」「生活習慣病の予防」「便秘改善」など)

2.身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効果

(例:「疲労回復」、「食欲増進」、「若返り」、「病中病後に」など)

3.医薬品的な効能効果の暗示

(例:「〇〇の精」、「不老長寿」などの名称やキャッチフレーズ、新聞記事や医師の談話を掲載して医薬品的な効能効果を暗示させる表示など)

健康食品で体の具体的変化を謳うと薬機法違反となるため、「美肌」という言葉は体の具体的変化ですかから、広告に「美肌」という言葉を含ませる事がNGとなってきます。

その他、NG例として、

「これを飲めばお肌もツルツル」

→これは、「お肌」が特定部位に作用を及ぼすような表現のため、NGです。

「美肌成分コラーゲン配合」

→「美肌」=「肌を美しくする」ということになるので人体に影響を及ぼすという意味になるため、NGとなります。「お肌を構成するコラーゲン配合」と書くと、ただコラーゲンの働きを述べているだけなのでOKとなります。

また、虚偽誇大表示の禁止として、健康増進法において、健康の保持増進の効果等について、著しく事実に相違する表示・広告及び、著しく人を誤認させるような表示・広告が禁止されています。

例えば、「ビタミンは肌荒れに効く」「最高の美容ドリンクです」「肌のお悩み即改善」などの表現は、消費者に誤解を与える表現となります。

また、健康食品やサプリメントのみの摂取で、肌のトラブルを改善する効果効能が認められているサプリは存在しないため、そのような誤解を得る表現にも注意が必要です。

以上、美肌に関係する商品や成分の紹介と、商品広告時の注意点をまとめてみました。

健康食品OEMのおおまかな流れ

最後に健康食品OEMの開発の参考に、OEMの流れを簡単にまとめておきます。

OEM商品の考案

健康食品OEM会社への問い合わせ(具体的なイメージが出来ていない場合でも、相談可)

打ち合わせ

(原料の選定、製品の形状や成分の決定、製造ロットや概算見積もりの提示、パッケージデザイン、サンプル品について、など、具体的な企画を進める。)

正式な契約後、納期など細かいスケジュールの決定

OEM会社にて製造開始

納品

アフターフォロー

(ご要望に応じ、宣伝資材の作成・提供、勉強会や説明会での講師の派遣、販売促進のお手伝いなど)

まとめ

本記事では、美肌に関する健康食品OEMを作りたいと考えている方に向けて、美肌に関係する健康食品の例と、広告宣伝の際の注意事項について説明させていただきました。

今後の商品開発の参考にしていただき、消費者の方々のニーズにあった新たな関連商品開発を検討される方は、是非、健康食品OEMを活用してください。


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