近年健康志向の方が増えるにつれ、それを機に起業しようと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、起業といっても何をしようかと思ったとき、一番最初に検討しやすいのが健康食品の販売です。しかし健康食品の販売とはいっても、自分で工場を作り製造工程を監督しながら販売までこぎつけるのは至難の業。そんな時に役立つのが、健康食品OEMです。
こちらでは実際に起業をし、健康食品を販売する際に注意したいポイントを説明します。
健康食品OEMで起業するためのポイント徹底解説
TPCマーケティングリサーチ株式会社によると、健康食品の売れ行きは年々増加しているといいます。これは2020年以降、時代の流れ的にも自宅で過ごす時間が増えているのが理由の一つでしょう。ウィルスなどの拡大に負けず、いかに免疫を強化し感染しないかということを考える人が多くなってきたのが原因かもしれません。実際に免疫強化、アイケア、ダイエットなどといったワードが検索で目立ったとも。ではそれを踏まえて、健康食品OEMの商品はどのように販売するのが良いのでしょうか。
販売チャネルを知ること
健康食品OEMで起業をする場合、知っておきたいのが販売チャネル、つまりマーケティングです。どこで商品を販売するかはとても重要です。販売形態は一般的に2種類あります。
- 通販(オンライン)
- 実店舗(オフライン)
いちがいに実店舗とはいっても、販売する場所の種類は様々です。例えばスポーツジムの受付に置いてもらったり、ドラッグストアやサプリメントストアなどがあります。一方、オンラインであればネット通販が主流ですね。
起業するならオンラインがおすすめ オンライン販売をするときは、自社のホームページを制作して販売したり、楽天やAmazonなどの大手ECモールで販売する方法があります。起業したばかりだと実店舗で商品を販売することは実のところ難しく、どこかに委託で販売してもらうにも、足を運び時間をかけて話し合いをすることになります。対して、オンライン販売であれば、実店舗よりも販売しやすく、準備期間もかからないでしょう。
また、ECモールで商品を販売する時には、集客をある程度母体となるモールがしてくれるのでコストも削減できるのが魅力です。
オンライン販売の注意点
手軽に出品し販売できるオンラインのECモール。しかし、販売するにしても基本的に出店には審査があること、出店した後も手数料や出店料が月額でかかってくることは頭に入れておきましょう。ただ、利用料を払ったとしても集客の意味では、完全に自社で販売するよりも保護されている部分も多く安心感があります。
健康食品の種類を勉強すること
一口に健康食品といっても、実は種類があります。
- 栄養機能食品
- 特定保健用食品
- 機能性表示食品
栄養機能食品は、エビデンスにより人間が摂取することで効果が期待される成分の量が一定値以上含まれている商品を指します。特定保健用食品は国が安全面などを認め、消費者庁長官が「保険機能」を認可した製品。機能性表示食品は起業した責任者が消費者長官にエビデンスを届け、商品に機能性を表示したものをいいます。
健康食品OEMメーカーをしっかり選ぶこと
起業をして健康食品などを販売するのであれば、OEMメーカーに発注をするのが良いでしょう。法律に対する許可、製造などの知識もあるため安心して任せられます。ただしOEMメーカーはたくさんあるので、自社のイメージする製品に合うところを選ぶのがおすすめ。実績などを見ながら、決めていくのが良いでしょう。
コンセプトを明確に
健康食品OEMの商品を作るときは、できるだけ対象者、その対象者のライフスタイルなどを明確にすることが重要です。絞ることができれば、はっきりとした商品完成イメージができるでしょう。
また、スポーツの前に摂取するのか、後なのか、ホルモンバランスの調整が期待できるのか、良質な睡眠に効果が期待できるのかなどの効果や効能の期待値を決めやすくなります。
セールスポイントを作る
日々新しい商品が通販サイトや店頭に並ぶ中、大事なのは自分が作った商品は他の商品よりも、どこにどのくらいメリットがあるのかということをアピールすることです。初めて見る人が買う時は「自分にとってのメリット」を重視して購入を決めます。そのため、わかりやすいセールスポイントを作って製造しましょう。
広告はトレンドに乗る
起業をして製品を完成させたら、次は商品を販売するための広告が重要です。ネット社会の現代ではチラシを作ることよりも、SNSなどの広告を利用することも視野に入れておきたいところ。また、その広告を見た人がワンクリックで商品サイトに到着し、すぐに買えるようなシステムを導入するのもよいですね。そのためにもパッケージにこだわり、目に留まる商品を心掛けると良いでしょう。
健康食品OEM商品で起業する時の気を付けたいポイント
健康食品OEMの商品を販売するのなら、成功させたいのが本音ですよね。とはいっても、気を付けないと起業をしても中々上手くいかなくなってしまうので注意が必要です。ここでは起業する際に、気を付けたいポイントを紹介します。
初めての製品開発にこだわりすぎる
起業をしたばかりなら、もちろんどなたも自社の製品にこだわりたいでしょう。しかし初回の製品は顧客にまだ買われていない状態。その中でいくら試行錯誤して改良を重ねても、実際にお客様が求めているニーズはわからないのが現実です。
まずは製品を販売することが先決なので、一度イメージ通りの製品が完成したら納得し、販売することが重要です。その後、お客様の口コミや声を組みとり、ニーズにあった商品を製造しましょう。
コンセプトが中途半端
製品の開発段階でコンセプトが明確ではないまま製造を開始すれば、当然完成品も中途半端になりがち。店頭やネットショップで見た時に「自分にぴったり!欲しい」と思わせたい訳なので、ここはしっかり決めていきましょう。
マーケットに受け入れられない製品作り
考案した商品が類似している数多くの商品の中で、引けを取らない商品を作る必要があります。開発にいくら自信があったとしても、それは自己満足である場合も。マーケティングに受け入れられるかどうかを確認しながら進めたいところです。
ロット数の多い初回製造
起業をして商品販売をする際、まだ売れるかどうかの段階でたくさんの在庫を抱えることは危険です。それを防ぐためにも、初回の製造数は少なめにしておくことが重要。「必ず売れるから」という自信は身を滅ぼしかねないので気を付けましょう。健康食品OEMはスピード感のある製造をしているところも多いので、初回の販売が好感触であれば続けて発注をするのがベスト。
そのためにも、最低ロット数が少ないメーカーを選ぶのがおすすめです。
希望しないOEMメーカーへの依頼
これだけたくさんの健康食品OEMメーカーがあれば、当然全ての会社と相性が良いわけではありません。また、当然自社の製品を製造するための担当がつくので、その方との相性も重要です。「意思疎通ができずに希望通りの商品ができない」ということがないように商品を開発していくためにも、できるだけ最初に調べてからメーカーに問い合わせをするようにしましょう。
まとめ
ここでは健康食品OEMで起業をする際のポイントや注意点をまとめました。健康食品を起業をすることはワクワク感があるのと同時に、不安もあるかもしれません。そんな時はOEMメーカーに問い合わせをし、相談をしてみるのがおすすめです。専門的な知識を伺ってみるのも良いですし、実際にサンプル品などを確認しながら不安を解消しながら一番良い方法で販売していきたいですね。