Google広告は、見るだけのものだと思っていませんか?インターネットを毎日利用している方は、Google広告で配信されているさまざまな商品の広告を見ない日はないはずです。実は、あなたの会社の健康食品もGoogle広告に掲載してもらえることをご存じでしょうか?
Google広告は、これからの健康食品マーケティングにおいても欠かせないツールといえるでしょう。そこで、本記事ではGoogle広告について、配信手順やメリット・デメリットに至るまで解説していきます。
Google広告とは?
Google広告とは、世界最大の検索エンジンであるGoogleによって、インターネット上で提供される広告のことをいいます。今日、私たちをとりまく環境は大きく変化し、インターネットはなくてはならないものとなりました。スマートフォンなどのモバイル端末が普及したおかげで、消費者はインターネットを通じて商品やサービスの情報を検索し、購入を検討することが一般的となりつつあります。
しかしながら、国内企業のインターネット活用率は欧米諸国に比べるとかなり低く、自社の商品やサービスの情報が十分に発信されていない状況にあるようです。つまり、今すぐにでもインターネットを活用し情報発信を積極的に行うことができた企業が、競合との売上に差を付けられるということになります。Google広告は、こういった環境変化に合致したインターネット広告として注目されています。
Google広告の主要なフォーマット
検索広告
検索広告は、Google検索などの結果画面の上部や下部に表示される広告です。使用できるフォーマットには、テキスト広告やショッピング広告などがあります。検索語句からは、ユーザーの顕在ニーズを知ることができ、その部分に効果的にアプローチできるフォーマットといえます。
- テキスト広告テキスト広告は最も単純なフォーマットで、広告見出し、リンク先URL、説明文から構成されています。テキスト広告の配信時には、広告表示のきっかけとなる複数のキーワード登録が必要となります。キーワードに設定するのは、ユーザーが検索しそうな単語、フレーズにすると広告が表示される確率が上がります。また、除外キーワードを追加することにより、特定の検索語句に対して広告が表示されないようにすることもできます。
- ショッピング広告ショッピング広告では、オンラインの店舗と実店舗の在庫数をお知らせすることで、それぞれの店舗への来店数を増やすことができます。Webサイトで販売している商品情報をお知らせする「商品ショッピング広告」や、実店舗周辺で検索を行った人に対して、店舗の情報をお知らせする「ローカル在庫広告」などがあります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトやサプリを閲覧している際に表示される広告です。Webサイトと関連性の高い広告や、サイトを閲覧している人の属性、興味や関心に関連する広告を表示できるので、ユーザーの潜在ニーズにアプローチすることができます。画像の広告やアニメーションがついたモーションタイプの広告などがあります。
- イメージ広告イメージ広告では、ユーザーが広告のどこかをクリックすると、遷移先のWebサイトが表示されます。提供する商品やサービスなどに関連する画像を使用するフォーマットとなっています。
動画広告
動画広告は、主にYouTubeなどのWebサイトやアプリを視聴している際に表示される広告です。YouTubeは、検索広告やディスプレイ広告と並ぶ大変有効な広告配信先といえるでしょう。なぜなら、YouTubeには幅広い年齢層のユーザーがいて、日本国内だけでも数千万人にのぼる利用者がいるからです。また、動画広告はディスプレイ広告とほぼ同様で、視聴している動画および、視聴者の属性、興味、関心に関連性の高い広告を表示することができるので、短時間でたくさんの情報を訴求できるという利点もあります。
- バンパー広告バンパー広告は、再生時間が6秒以内と短く、動画視聴者への負担を最小限に抑えつつ、簡潔で印象的なメッセージを配信することができる広告です。
- TrueViewインストリーム広告TrueViewインストリーム広告は、動画コンテンツの前後、あるいは途中に表示される広告です。再生開始から5秒が経過するとスキップ可能となる動画広告なので、初めの5秒以内に視聴者に伝えるべき情報を織り込みつつ、5秒が経過したあとにも視聴を継続してもらえるような魅力的な動画とするテクニックが必要です。
- TrueViewアクション広告TrueViewアクション広告は、動画の再生中と再生後に視聴者の行動を促すボタンを表示することができる広告です。機械学習が活用されており、行動を起こしてくれそうなユーザーに優先的に表示されるため、成果に至りやすいという利点があります。
健康食品OEMメーカーがGoogle広告を利用するメリット
健康食品の情報を見てもらいたい人だけにピンポイントで届けられる
Google広告は、健康食品に関連する語句を検索したユーザーにのみ効率よく配信できます。また、配信する時間帯や地域なども設定することができるので、より見込み客を絞り込んだ自社商品の訴求をすることができます。
広告費用がかかるのは成果が発生した時だけ
Google広告は、無駄な広告費用を削減することができます。広告費用が発生するのが、ユーザーが広告をクリックしてWebサイトにアクセスしたときなどの成果が発生した場合のみになっているからです。つまり、Google広告では、健康食品に興味のあるユーザーにだけ広告費用をかけられるということになります。
資金が少なくても広告を出すことができる
Google広告では、広告費を自由に設定することができます。設定できる広告費の下限もなく、1日のあたりの予算を設定できるうえに、広告の一時停止や再開も簡単にできます。健康食品業界に参入したばかりで、まだ資金が十分に確保できていない場合でも、必要最低限の広告を配信することが可能です。
データに基づいた広告のバージョンアップができる
Google広告は、常により良い広告に作り替えることができます。Google広告では、表示回数・クリック数・広告経由の商品購入件数などの配信結果がデータとして確認することができます。一度配信した健康食品の広告についても、データに基づいた作り替えができるため、効率よく売上成果の向上につなげられます。
少ない労力での成果向上が見込める
Google広告は、広告の配信に不慣れな担当者でも、不要な労力をかけることなく成果を高められます。Google広告では、機械学習による配信結果のデータ分析を行っているので、特定の健康食品の情報を、その情報を望んでいるユーザーに適切なタイミングで配信することができます。健康食品OEMメーカーの担当者も、広告配信の成果は上げつつも、それ以外の業務に労力を割くことができるでしょう。
健康食品OEMメーカーがGoogle広告を利用するデメリット
まったくの初心者には出稿までの手順が難しい
Google広告は、初めて広告を出す初心者にとっては設定が難しいかもしれません。参入のハードルが低く、始めやすいとは言われているGoogle広告ですが、広告の出稿をスタートさせるためには、アカウントの開設や目標の選択や配信条件の設定などが必要です。その上、専門用語なども多く、初めての設定ですんなりできる方は、あまりいないのでないでしょうか。
初めて設定する場合には、経験者に協力してもらったほうがいいかもしれません。
無駄な広告費用がかかる場合もある
「無駄な広告費用を削減することができる」というメリットを挙げていますが、キーワードやターゲットの設定を誤ると、見込み顧客になり得ないユーザーに広告が配信される場合もあります。そこで、もし健康食品にまったく興味がないユーザーがクリックしてWebサイトにアクセスしてしまうと、広告費用は発生したのに成果にはならないということになってしまいます。
キーワードやターゲットの設定に関しても、経験者に助言を求めるのが得策でしょう。
Google広告配信までの流れ
Google広告が配信されるまでには、次のような手順に沿って設定する必要があります。
- Google広告のアカウント開設
Google広告を利用して広告を配信するためには、Google広告アカウントを作成する必要があります。ただし、Googleアカウントをすでにお持ちの方は、改めて作成する必要はありません。Googleアカウントの作成や維持に対して、費用が発生することはありません。 - 目標の選択
続いて、広告作成を開始します。「+新しいキャンペーンの作成」において、目標、予算、配信地域などを設定します。表示される「目標」の内1つを選択すると、目標達成のために推奨される広告タイプが絞り込まれるので、いずれかを選択します。 - 配信条件の設定
配信の開始日と終了日、配信地域、ユーザーの使用言語、1日あたりの平均費用の希望の額などを入力します。 - 広告の作成
Google広告の種類は、「検索広告」、「ディスプレイ広告」、「動画広告」の3つ分けられます。ターゲットとするユーザー層の行動を予測し、もっとも有効だと考えられる広告を選択することが重要です。選択した広告の設定手順に従い、広告見出し、リンク先URL、説明文などを入力し、「保存」するとGoogleによる審査が進み、完了すると広告の配信が始まります。
健康食品の広告で気をつけるべきこと
Google広告に配信されるためには、審査基準をクリアする必要があります。審査基準は、Google広告のポリシーによって規定されており、不承認の場合は配信されることはありません。健康食品の広告で不承認となる理由の代表的なものが、「薬機法違反」です。
薬機法(旧薬事法)とは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称です。健康食品は医薬品ではないので、広告の中であっても医薬品的な効果効能を謳うことは認められておりませんので、表現方法には十分注意する必要があります。
まとめ
本記事ではGoogle広告について、広告の種類、メリット・デメリット、配信手順などについて解説してまいりました。インターネットが普及したこれからの時代、Google広告は見るだけのものではなく、利用するものです。健康食品メーカー各社がまだ十分に理解していない今こそ、いち早くGoogle広告を活用して、頭一つでも二つでも抜け出しましょう!