化粧品OEM,健康食品情報サイト | OEMビジネスドットコム

肥満

肥満をターゲットにした健康食品OEMとは?

肥満

健康食品の中でも、「ダイエット食品」という言葉をよく見聞きするほど、肥満をターゲットとした健康食品は数多く出回っています。その中でも、消費者が健康食品へ意識が向くきっかけの一つとして、体重や体脂肪の増加といった「肥満」が多いのではないでしょうか。肥満をターゲットとする健康食品OEMの開発にあたって、まずは、昨今どのような健康食品が市場に出回っているか、まとめて行きたいと思います。

肥満をターゲットにした健康食品とは

健康食品と一言に言っても、その言葉には明確な定義がなく、一般的には「健康の保持増進を目的とする食品」が該当すると考えられています。

その中でも、特別の用途の表示が許可されたもの(特別用途食品)と、国が制度の中で機能等の表示を許可しているもの(保健機能食品)と、そうで無いもの(いわゆる健康食品)の大きく三つに分類されます。

その中で、肥満をターゲットとする健康食品として主に販売されているものは、保健機能食品に分類されるものと、その他の食品に分類されるものです。

保健機能食品の中に特定保健用食品(トクホ)という分類があり、その中の肥満をターゲットとした健康食品について、まず見ていきましょう。

肥満をターゲットとしたトクホ商品

他の健康食品は国の認可が得に必要ないのに対して、トクホは、科学的根拠を基に独自に国の許可を得ているという点が特徴的です。

特定保健用食品の中で、肥満をターゲットとされる食品の多くは、法律で定められら表現の中で、「血中中性脂肪が気になる方に適する」、「体脂肪が気になる方に適する」と表示されています。

トクホの商品は、先にも述べた通り国の許可を得て販売していますが、試験期間中の食事は全て栄養士が準備し、適度な運動を取り入れながらトクホの商品を摂取させたり、その他の油脂の摂取量を制限した上で、トクホの商品と置き換えたりと、あくまで、バランスの取れた食生活、運動習慣が実施出来ている上での条件で試験が行われています。

このように、トクホであってもその商品を食べさえすれば全ての人に効果が得られるわけでは無い事が重要なポイントです。

この辺りが、後述する、宣伝広告の際の注意点と大きく関わってきます。

トクホの商品例

お茶、珈琲、清涼飲料水、ソーセージ、ハンバーグ、調理用油など

その他の健康食品とその特徴

置き換えダイエット食品

  • ドリンク系

スムージーやプロテインドリンクなどのドリンク商品は、甘いものが多いので、ダイエットのために甘いものを我慢している人におすすめです。

また、全体的にカロリーや糖質が低い傾向にあり、中には1食あたり20kcal以下で糖質も10gを下回る商品もあります。

しかし、食事系のものと比べると量も少なく、満腹感は得られにくいのがデメリットとして挙げられます。

  • 食事

食事系の商品には、お米や麺類、コンニャクなどをはじめとする具材が多く入っているため、比較的満腹感が得られ、空腹を防ぎたい人や昼食を置き換えるときにおすすめです。

これは、咀嚼回数が増えることで満足感が得られるだけでなく、1食あたりのカロリーが100kcal以下にまでカットされているものも多く出回っています。

デメリットとしては、比較的調理に手間がかかるという点が挙げられます。

  • スープ系

スープ系の置き換え食品は、とろっとしていて具材入りの商品も多いため、ある程度満足感が得られます。

カロリーや糖質は商品によってばらつきがあり、カロリーは1食あたり50kcal以下のものから、150kcal以上のものまで幅が広いです。糖質に関しては、ほとんどの商品は1食あたり15g以下で、糖質カットは十分に出来るものが多いです。

低カロリーで栄養価の高い健康食品

  • こんにゃく食品

こんにゃく食品は、食物繊維豊富で低カロリーのため、大変人気のダイエット食品です。

こんにゃく麺、こんにゃく米、こんにゃくベーグル、こんにゃくスープ、こんにゃくゼリー、こんにゃくチップスなど、炭水化物の置き換えになるものから、おやつに至るまで幅広く開発されています。

  • 雑炊やリゾット

ダイエット中に不足しがちな栄養をしっかり含み、わずか100kcal程度に抑えられた雑炊やリゾットが販売されています。

ダイエットしながらも、炭水化物を取りたい方におすすめです。

  • 大豆ミート

近頃大変話題になっている食品です。高たんぱく低カロリーで、栄養価が高く、調理の仕方によっては本物のお肉のような食感が味わえます。ミンチタイプのものからブロックタイプのものまであり、様々な料理にお肉の変わりに使用する事ができます。

  • オートミール

こちらも近頃注目されているダイエット食品です。これはオーツ麦を脱穀して食べやすく加工されているものです。栄養価の高さが特徴的で、高タンパク、低糖質、低カロリー、食物繊維が豊富なだけでなく、鉄分やカルシウムなどの必須ミネラルも豊富です。

調理方法によって、米の変わりからスイーツまで様々にアレンジできるため、幅広く利用できます。

  • カリフラワーライス

カリフラワーを細かく刻んで加工されており、お米の代わりに食べる低糖質、低カロリー食材です。白米120gと比較するとカリフラワーライスの糖質は約24分の1、カロリーは約6分の1と言われています。また、カリフラワーは脂質代謝に大切なビタミンCが豊富で、脂肪燃焼効果の高いビタミンB群、鉄分、カルシウム、食物繊維など栄養価の高い商品です。

  • 低カロリースイーツ

低カロリー低糖質のスイーツは沢山出回っています。ダイエット中にも我慢せずに手軽に間食として食べる事ができる商品です。

  • プロテイン

脂質を減らしタンパク質を効率良く取るために注目を集めているのが、このプロテインです。プロテインにも様々な種類があるため、あくまで食事量をコントロールしながらの摂取が必要で、正しい知識を持ちながら、賢く摂取する事が重要となってきます。

  • サプリメント

サプリメントには、肥満の改善をサポートする様々な成分が含まれています。

ダイエットには、なるべく糖質や脂質を抑える食生活が好ましいですが、糖質や脂質を摂取しても、体内への吸収を緩やかにすれば、同じ食事でも太りにくくなります。

サプリメントの成分の中の代表的なものとして、糖質の吸収を抑える「サラシノール」、脂肪の吸収を抑える「キトサン」「エピガロカテキンガレート」などが挙げられます。

また、魚類に含まれる脂肪酸である「DHA・EPA」には、血液の流れをよくして代謝を高める働きがあります。

このほかにも、脂肪を燃焼してエネルギーに変換する「カルニチン」、代謝をサポートするアミノ酸系サプリメントなどもあります。

 

肥満をターゲットとした宣伝広告の注意点

さて、ここで、肥満をターゲットとした健康食品OEMを販売する際、宣伝広告作成の注意点をお話ししていきます。

まず、健康食品を扱う上で、最も気をつけなければならいことをお話しします。

それは、健康食品には、「病気を治したり、防いだりする効果はない」という事です。

もし、特定のある商品に病気を治したり防いだりする効果、効能があるならば、それは「医薬品」の分類となります。

健康食品(サプリメントを含む)は、あくまで「食品」ですので、それで、肥満や生活習慣病が改善されることはありません。

薬機法では、医薬品として承認・許可されていないものの広告には医薬品的な効能効果を表示することが禁止されています(野菜、果物等、明らかに食品とわかるものは除く)(薬機法68条)。

従って、医薬品として許可を受けていない健康食品の広告に医薬品的な効能効果を表示すると薬機法に抵触することになります。このような表示は同時に、虚偽誇大表示等にも該当するおそれが強いといえます。

医薬品的な効能効果とは

1.疾病の治療または予防を目的とする効果

(例:「糖尿病の人に〇〇」「ガンがよくなる」「生活習慣病の予防」「便秘改善」など)

2.身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効果

(例:「疲労回復」「食欲増進」「若返り」「病中病後に」など)

3.医薬品的な効能効果の暗示

(例:「〇〇の精」「不老長寿」などの名称やキャッチフレーズ、新聞記事や医師の談話を掲載して医薬品的な効能効果を暗示させる表示など)

このように見てみると、その食品自体が体に変化を与え、そのことによってやせる、太らないと表現すると薬機法違反となるため、肥満をターゲットとした広告として、禁じられる表現は、

「肥満の方へ」「肥満の解消に」「肥満予防に」「脂肪をとかす」「代謝を促進する」「肥満体質を改善する」などとなります。

しかし、その食品が低カロリーだから太らない、やせる、など、単に「太らない」「やせる」「ダイエット」と表現することは、薬機法違反とはなりません。

では、逆に問題無いとされている、表現をご紹介します。

  • 商品そのものに関連させず、栄養に関する一般的な知識だけを表現すること。 (例:栄養成分の一般的な効果のみを記載し、商品との関連性は顧客に委ねる)
  • 具体的な身体に対する作用を標榜せずに、単に健康の維持に重要であることのみを示す。 (例:「理想的な体型に重要な商品です。」など。)
  • 「健康維持」や「美容」、「健康増進」などの表現 (例:「健康な体のために」「美しいボディのために」など)

また、虚偽誇大表示の禁止として、健康増進法において、健康保持増進効果等に関し、著しく事実に相違する表示・人を誤認させる表示をしてはならない事が示されています。

例:

  • 都合のよい体験談のみ、また体験者の都合のよいコメントのみを引用すること
  • 根拠となる学術データのうち、不都合な個所を捨象すること
  • デメリットとなる情報(効果が現れない場合もあることや一定の条件下でなければ効果が得られにくいことなど)を表示しないこと
  • 特別な運動や食事制限をしなくても短期間で容易にダイエット効果が得られるかのような表示
  • 「最高級」や「日本一」などという言葉が使われている表示

そもそも、厚生労働省でも示されていますが、

肥満や生活習慣病は、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回らない限り改善することはなく、特定の健康食品を摂取するだけで、特別な運動や食事制限なしに、短期間で容易にダイエット効果が得られることはありません。また、適切な運動や食事制限をしながら人が痩せることができるのは、6か月間で4kg〜5kg程度であると言われています。

前述したように、トクホですら、適切な運動習慣と食生活の上に特定の商品の摂取をするよう表示が義務づけられているため、よく見られる、「飲むだけで〇〇」、「普段の食事を変えなくても〇〇」、「食べたカロリーがなかったことに」、などの宣伝広告は、明らかな誇大広告で、法律に違反したものとなります。

このように、禁忌事項含め、表現方法まで法律で細かく定められているため、広告作成の際には正しい知識を基に、適切な宣伝を行う事が、消費者への信頼へと繋がります。

以上、肥満をターゲットとした健康食品の例と、宣伝広告する際の主な注意事項をまとめてみました。

最後に、健康食品OEM会社に依頼する際、発注から納品までの流れを簡単に記載しておきます。

健康食品OEMのおおまかな流れ

OEM商品の考案

健康食品OEM会社への問い合わせ(具体的なイメージが出来ていない場合でも、相談可)

打ち合わせ

(原料の選定、製品の形状や成分の決定、製造ロットや概算見積もりの提示、パッケージデザイン、サンプル品について、など、具体的な企画を進める。)

正式な契約後、納期など細かいスケジュールの決定

OEM会社にて製造開始

納品

アフターフォロー

(ご要望に応じ、宣伝資材の作成・提供、勉強会や説明会での講師の派遣、販売促進のお手伝いなど)

まとめ

本記事では、肥満をターゲットとした健康食品OEMを作りたいと考えている方に向けて、肥満に関係する健康食品の例と、広告宣伝の際の注意事項について説明させていただきました。

今後の商品開発の参考にしていただき、消費者の方々のニーズにあった新たな関連商品開発を検討される方は、是非、健康食品OEMを活用してください。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: