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健康食品OEM 缶詰製品

健康食品OEMで、どんな缶詰製品が作れる?

健康食品OEM 缶詰製品

一般的に保存食というイメージの強い缶詰製品。常温でも長期間保存できることから、緊急時のために備蓄している方も多いでしょう。しかし缶詰製品だけではどうしても栄養が偏りやすく、災害時の栄養バランスも問題視されています。今回はそんな缶詰製品をOEM製造する上で、注意したいポイントをご紹介しましょう。

 

缶詰製品の特長

一般的に缶に入った製品は「缶詰製品」と考えている方も多いですが、実際には複数の基準をクリアした者だけが缶詰製品として世に出回っていることになります。

食品を缶又はびんに詰めて密封したのち、加熱によって食品の腐敗の元となる微生物を殺菌(加熱殺菌)し、常温下での長期保存性を与えた食品。

引用元:日本缶詰びん詰レトルト食品協会

長期間保存が可能ということは、製品の中で菌が繁殖するのを防がなくてはなりません。真空に近づくように密封したのち、加熱することで殺菌する工程を踏む必要があります。一度開封してしまうとその日のうちに食べきることが推奨されていますが、蓋を開けない限りは数年間保存が可能なものも多いでしょう。

また、缶詰製品のメリットとして、長期保存以外にも以下のような点が挙げられます。

  • 複雑な調理工程が必要なく、そのまま食べられるものも多いため、調理の手間が省ける。
  • さまざまなサイズが展開されており、一度で使いきれるためロスが少ない
  • 開封するまでは真空に近いため、食材の栄養素が損なわれる心配がない

また、缶詰はリサイクルが可能なため、環境にとっても害が少ない製品であるといえます。洗って乾かして分別して……という手間はかかりますが、SDGsの観点からも缶詰製品の使用が推奨されています。

一方、念頭に置いておきたいのはフルーツ缶などに使われることの多い原材料「錫(すず)」。微量の錫が製品中に溶け出すことで品質の劣化を防いでいるのですが、開封するまでに溶け出す量は人体に害を及ぼすようなものではありません。

しかし開封後空気に触れた状態で放置してしまうと、溶け出す量が多くなります。その場で食べきるのが一番ですが、万が一再度保存したい場合は別容器に移し替えることをおすすめします。

 

缶詰の健康食品にはどんなものがある?

続いて、健康に良いとされている缶詰製品にはどんなものがあるのかご紹介します。健康のためにはフレッシュな食材を取り入れるべき……という考え方もありますが、収穫後すぐに加工された缶詰製品の場合、栄養素をふんだんに含んでいることがほとんど。調理の手軽さから考えても、積極的に取り入れていくと良いでしょう。

サバ缶

サバの缶詰といえば、多くの缶詰製品の中でもポピュラーで、消費量も多い製品です。近年はお洒落なパッケージのもの、オリジナルの味付けがなされたものなどが多数登場しており、若い世代からも注目を集めていますね。中にはサバ缶一本で勝負する専門店が現れるなど、よりコアな需要にも対応できるようになりました。

そもそもサバ缶が人気になった理由としては、

  • 骨を取る手間もなく、開封後すぐに使えるから
  • 多くの料理に合う食材であり、バリエーションが豊富だから
  • サバ本来の栄養素が健康に欠かせないから

などが挙げられます。

特に栄養素については、サバを筆頭とする青魚に含まれる「DHA・EPA」を語らずにはいられません。これらはオメガ3脂肪酸とも呼ばれ、コレステロールを低下し血液をサラサラにする役割を担っています。

コレステロールの低下は脂肪の減少・ダイエットなどに有効とされ、血液の循環を促進することは動脈硬化や血栓症の予防にもつながります。また全身に酸素が行き渡るようになり、認知症をはじめとする認知機能障害の予防にもつながるといわれているのです。

サバ缶といえば水煮缶を想像しますが、味噌煮や醤油ベースの煮つけ、変わり種としてはカレー味やトマト味などさまざまな種類が販売されています。注目したいのは、「どの味でも含まれる栄養素は変わらない」という点。新鮮な状態で加工から密封まで行うことで、フレーバーに関係なく栄養素を摂取できるのです。

豆類の缶詰

ミネストローネやチリコンカンなどで使われることも多い豆類の缶詰。水煮タイプが多く、水気を切って料理に投入するだけといった手軽さも魅力です。豆類には種類豊かな栄養素が含まれていることもあり、健康を意識する方ならばぜひ取り入れていただきたい製品でもありますね。

豆類に含まれる主な栄養素には以下のようなものがあります。

  • 炭水化物
  • たんぱく質
  • 脂質
  • 食物繊維
  • ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6など)
  • ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など)

中でも糖質の分解を手助けするビタミンB1は、米や麺類・パンなどからは摂取しにくい成分でもあります。日本人の食事スタイルでは不足することも多いため、日々の食事に少しずつでも豆を取り入れていくと良いでしょう。

また、食物繊維を豊富に含んでいる豆類は、少量でお腹を満たせるためダイエット中の食事にもピッタリです。豆に含まれる食物繊維は水に溶けない「不溶性」であり、体積を増やして腸の働きを活発化させるため、便秘に悩んでいる方にも取り入れていただきたい成分です。

フルーツ缶詰

和菓子や洋菓子は控えているという方でも、フルーツならばデザートとして取り入れやすいのではないでしょうか。もちろん果物にも「果糖」と呼ばれる糖分が豊富に含まれているため、食べすぎはよくありません。しかしビタミンCをはじめとするビタミン類も豊富に含まれており、ダイエットはもちろん美肌や老化防止などにも効果を発揮するでしょう。

一方、日々の食事にフルーツを取り入れたいと思っても、毎日ともなると高額になりがちなのがネックです。天候不順や農家の高齢化などが要因とされていますが、今後も価格が大幅に下落することはないでしょう。

そんな方でも、缶詰のフルーツならば手頃な価格で購入が可能です。大きいものからピック付きでそのまま食べられるものまでさまざまな種類があるため、ライフスタイルに合わせて選べるのもポイントですね。糖分を控えたい方はシロップを避けたり、一度水洗いをしてからいただくことをおすすめします。

パンの缶詰

一般的なパンは消費期限が短く、保存には不向きです。その中で昔から親しまれているのが「乾パン」。水分が少なく長期保存が可能なため、災害時用の備蓄として活躍しました。

一方乾パンは、その硬さから幼児や高齢者にとっては摂取が困難であるというデメリットも存在します。小さなお子さんや高齢者のいる家庭は、その分異なる食品を備蓄しなければなりません。

そんな中近年登場したのが、パンを缶詰に入れた製品。蓋を開けると一般的なパンと変わらないふわふわとした感触のパンが詰まっているのが分かります。賞味期限も3年や5年と長いものが多く、家族みんなで食べられるのが嬉しいですね。

缶詰製品の健康食品OEMにおける注意点

今回ご紹介したような缶詰製品をOEM製造するためには、いくつかのポイントに注意しなくてはなりません。OEM製造が初めての企業であればなおさら、以下の点を確認しながらメーカー選びを行いましょう。

パッケージコストはどのくらいかかるか

缶詰を製造する上で念頭に置かなければならないのは、プラスティックを使ったパッケージに比べるとコストが高くなることが多いという点です。他社製品と差をつけるべくオリジナリティあふれるデザインにしようとすると、試作の段階からかなりのコストがかかるでしょう。

とはいえどれも同じようなデザインのままでは、他社製品との見分けがつかず、消費者が手に取る割合が低くなってしまいます。缶そのものにデザインを施すのではなく、シールや紙に印刷したものを貼るなどの工夫ができるメーカーを選びましょう。

脱気や密封の設備は整っているか

缶詰製品は品質表示基準をはじめとする数々のルールにのっとって製造されています。そのため脱気や密封の設備が整っているかどうかは、まず初めに確認しておかなければなりません。さまざまなタイプの製品に対応できる設備があれば、新製品を生み出す際も安心です。

また、設備の有無はもちろんのこと、これまでに缶詰やびん詰製品の経験がどれほどあるかもチェックしておくと良いでしょう。経験豊富なメーカーの場合、あらゆる事象に臨機応変な対応が可能となります。

まとめ

長期保存が可能で栄養素を効率的に摂取できる缶詰製品は、子供から大人まで幅広い年代の食卓にプラスしていただきたい製品でもあります。健康を意識する人はもちろん、意識せずとも自然に健康を目指せるような製品が愛されるようになるでしょう。


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