中国向けの健康食品OEMの需要は?

健康食品OEM 中国

中国でも日本と同じような健康食品市場が展開しています。これから中国向けの健康食品OEMを考える場合には、中国における健康食品の分類や規定を知っておくことはとても大事ですが、その量は膨大でとても大変です。そこで本記事では、中国での健康食品に関する基本的な規定などを紹介し、さらに消費者のニーズや中国向け健康食品OEMの可能性について解説していきます。

中国における健康食品とは

中国の健康食品にも、日本の特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品のように機能性や効能を謳えるものとそうでないものがあるようです。

ここでは、中国の健康食品にはどんな分類があり、どんな決まりがあるのかについて説明していきます。

中国での健康食品の分類

中国での健康食品の分類には「保健食品」と「普通健康食品」の2つがあります。

このうち「保健食品」はさらに、「功能性(機能性)保健食品」と「栄養補充剤」に分けられます。

これらの保健食品は、機能成分や効能を表示して販売することができますが、そのためには中国国家市場監督管理総局(SAMR)の認可が必要となります。

一方、「普通健康食品」には法的な分類や認可の必要がないかわりに、機能成分や効能を表示することはできません。

保健食品の定義と保健効能について

保健食品は、法律上以下のように定義されており、一種の特殊食品として食品と薬品の中間に位置付けられています。

「特定保健効能もしくはビタミンおよびミネラル補給を目的とした食品。特定のグループ向けの食用に適しており、体の調整機能を有する。疾病治療が目的ではなく、急性、亜急性、もしくは慢性的に人に危害を与えない」

さらに、保健食品に属する功能性保健食品と栄養補充剤にも、それぞれ定義があります。

  • 功能性保健食品 「27種の効能のうち一つ、あるいは複数が認められる保健食品」
  • 栄養補充剤 「ビタミンとミネラル補充が目的で、エネルギー提供が目的でない保健食品」

なお、功能性保健食品の27種の効能は次のとおりです。

1.免疫力増強 2.血脂低下 3.血糖低下 4.抗酸化 5.記憶能力改善 6.眼精疲労の緩和 7.鉛分排出促進 8.のど清涼 9.血圧降下 10.睡眠改善 11.泌乳促進 12.体の疲労緩和 13.酸素不足耐性増強 14.放射能保護 15.ダイエット 16.成長発育改善 17.骨密度の増強 18.貧血改善 19.化学性肝臓損傷補助保護作用 20.痤瘡除去 21.肝斑除去 22.皮膚の水分改善 23.皮膚の脂質改善 24.腸内菌の調整 25.消化促進 26.便通改善 27.胃腸粘膜損傷補助保護功能

保健食品としての許認可取得のメリットとデメリット

保険食品として認可・登録されるメリットは、やはり売り上げ増加に直結することです。

中国国内では、保険食品の偽造品や誇大広告に対する警戒心・不信感が根強いため、これら負のイメージを払拭することはとても重要です。

実際、中国国内の消費者を対象とした調査によると、保健食品を購入する際に重視するポイントの上位2つが、「機能」と「許認可」になっています。

SAMRの許認可が得られると、商品パッケージには通称「青帽子」と呼ばれる「保健食品」認定マークが貼付でき、保健効能も記載できるようになります。

その結果、消費者の信用が得られるようになり、売り上げ増にもつながるのです。

しかし、この保険食品の許認可取得も良いことばかりではありません。

たとえば、この許認可取得は非常に難易度が高いうえに、保健食品としての販売スケジュールが立てづらいというデメリットがあります。

保健食品の登録自体には費用がかかりませんが、認可のために必要な各種検査(功能試験や毒性、衛生、安定性、功能成分検証)等の検査費用として数百万円がかかります。

さらに、審査期間も非常に長く、必要書類がそろっていても1~1年半、もし書類に不備があれば数年かかることもあるため、大幅な販売スケジュールの遅れが出ることもあるようです。

このように保健食品の許認可には、取得段階でのデメリットもあるようです。

中国での健康食品の需要

2020年度の中国国内における健康食品の市場規模は、前年度比で約10%減少してしまいました。しかし、これはコロナ禍の影響によるもので、それ以前の市場規模は毎年10~30%の急成長を続けていました。コロナ禍が落ちついた折には、間をあけずに再び増加傾向に転じることは十分考えられます。ここではおもに、コロナ禍以前の中国国内での健康食品需要の急増の理由をいくつか挙げていきたいと思います。

政府の方針転換

中国国内の健康食品需要増加の理由の一つに、中国政府の医療の方針転換を受けた国民が、これまで以上に健康志向が高まったことが挙げられます。中国政府は、国民の健康の重点を治療から予防に転換することを、2009年に実施した医療制度改革において提唱しました。

政府が重視したのは、栄養バランスの取れた食事の摂取など、健康的な生活を通じて慢性疾患(糖尿病、高血圧、脳卒中など)を予防することでした。その意向を汲んだ多くの国民が、以前よりも健康を意識するようになった結果、健康食品の需要も高まったのです。

高齢者の増加

中国でも日本と同様に高齢化が進んでおり、健康の問題も増えているようです。中国国内の65歳以上の高齢者人口は、2000年の0.88億人から2020年の1.7億人(推定)に急増しており、それにともない心臓病、高血圧、糖尿病などの有病者数も増加しています。特に、中国の糖尿病患者数はアジアの中で最も多く、2019年の調査では1億1640万人でした。このような高齢者の急増にともなう有病者数増加も、健康食品の需要を高める理由の一つとなっています。

若者の間でも需要急増

中国国内では、若者の間で健康食品の需要が急増しています。中国国内では食の欧米化により、脂質過多でビタミン・ミネラル不足におちいる若者が増えており、中国農業大学食品科学・栄養工程学院の程永強教授は、この状態を「見えない飢餓」と表現しています。

若者の間での健康食品ニーズの高まりは、この「見えない飢餓」状態を懸念した彼らが、みずからサプリメントへの意識を高めたものといえるでしょう。

 

中国ではどんな健康食品が人気なのでしょうか

中国国内の健康食品市場では、どのような商品が人気なのか気になる方も多いことでしょう。コロナ禍の影響もあってニーズも変わってきているようです。

ニーズが高いのは免疫力改善

中国国内において、健康食品に求める効能を年代別に調査したところ、消費者が最も重視しているのが「免疫力改善」という結果になりました。この「免疫力改善」を重視している割合はすべての年代で最も高く、年代が上がるにつれてその数値も上がる傾向にありました。この「免疫力改善」の後に続いたのが、「疲労感軽減」、「睡眠改善」でした。これらの傾向は、2016年にWHOによって行われた中国人健康状況調査とも概ね一致します。

調査では、中国人の70%が「半健康」状態に陥っているという結果でした。「半健康」状態とは、病名の付くような疾患ではないが、肉体的・精神的に辛い状態にあることをいいます。つまり、これら「半健康」状態にある人々の多くが、健康食品に対して「免疫力改善」、「疲労感軽減」、「睡眠改善」などの効能を期待しているといえるでしょう。

Z世代に人気のサプリメント

中国ではEC(電子商取引)を中心とした国内通販市場も急成長を見せています。その中での主力購買層は、いわゆる「Z世代」と呼ばれる1990年代から2000年以降に生まれた若者です。2020年6月に行われたネット通販イベントにおいて、彼らに人気のサプリメントが次のような商品です。カッコ内の数字は前年同期比の売上高の増加割合です。

  • アイケアサプリメント(4126%)
  • プロテイン(751%)
  • ビタミン系サプリメント(387%)

このように、若者の健康食品ニーズは、ものすごい勢いで高まっています。さらに、ここで選ばれているのが、前述した「見えない飢餓」状態や「半健康」状態に対応している商品であることもわかります。

コロナ禍の影響によるニーズの変化

健康食品のニーズも、コロナ禍の影響を受けて変化しているようです。まず、ニーズが上がったのは、やはり免疫関連で、商品でみると免疫賦活効果を訴求しているビタミン剤などの売上が増大しているようです。これに対して、コロナ禍以前にはニーズの高かったメタボ予防、認知機能や美容関連の効能を訴求している商品は、免疫関連商品に軒並みニーズを奪われる形となってしまいました。

特に、DHA/EPA含有商品の売上は、前年度比マイナス22.3%の大幅減となりました。

中国向け健康食品OEMの需要は?

日本からの中国向け健康食品OEMの需要が高くなることは間違いないでしょう。偽造品への警戒心が強い中国の消費者には、品質の良い日本製品への信頼度は非常に高く、日本への旅行時に購入した商品を帰国後、越境ECによってリピートした事例もたくさん報告されております。

しかし、中国国内での一般取引販売をするにあたって、健康食品の取扱い、特に保健効能が謳える「保健食品」に関しては、輸出前からさまざまな届け出や、複雑な手続きを必要とする規定があります。さらに、販売可能になるまでにはかなりの時間と費用がかかるため、中国国外からの新規参入障壁は相当高いです。一方で、越境ECは、この規定の適用外であることが知られていますので、中国国内での一般取引販売が可能になるまでは、この越境ECで知名度を上げておくという方法もあるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、中国における健康食品関連の解説をしました。健康食品の分類や規定、消費者のニーズなど、日本との比較ができたのではないでしょうか。中国向け健康食品OEMへの新規参入も簡単ではありませんが可能ではありますので、この記事を少しでも参考にしていただければと思います。

執筆者:OEMビジネスドットコム 編集部(株式会社Cogane studio)

OEMビジネスドットコムのコンテンツ作成を担当しています。株式会社Cogane studioでは、化粧品や健康食品ビジネスに関するマッチング、専門的な情報発信を行っています。

 

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