どの健康食品の売上ランキングに必ず登場する、コラーゲン配合の商品。コラーゲンは今や美肌作り・健康維持に欠かせない成分とされ、多くの化粧品やサプリメントに使用されています。幅広い年代から人気のあるコラーゲンは、健康食品を作るのならば是非取り入れたい成分ですよね。
今回の記事ではそんなコラーゲンの効能や種類、コラーゲン配合の健康食品OEMをする際の注意点などを紹介していきます!
コラーゲンの効能
コラーゲンはタンパク質の一種であり、人間の皮膚や骨、臓器、血管の約3分の1がコラーゲンで形成され、特に真皮層の繊維成分は約9割がコラーゲンで形成されています。そのためコラーゲンは美容や骨・関節ケアの健康食品でよく取り入れられ、「肌に潤いや弾力を与える」「丈夫な骨を形成する」「関節の動きをよくする」「丈夫な腱や筋肉をつくる」効能が期待されます。
以下でコラーゲンに期待される効能をまとめました。
肌に潤いや弾力を与える
コラーゲンと聞いて最初に浮かぶのが「美肌」効果かと思います。人体のコラーゲンのうち40%は皮膚に存在するといわれ、皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層で成り立っています。そのうちの真皮では皮膚の形や潤い、ハリ、弾力が整えられ、大部分がコラーゲンで形成されています。
さらにコラーゲンは表皮と真皮をつなぎ合わせる基底膜にも存在し、肌をきめ細かく形成する役割をもっているため、「美肌」に欠かせない成分として人気のある成分です。
丈夫な骨を形成する
骨と言うと「カルシウム」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、骨は「コラーゲンの繊維にカルシウムなどのミネラル分が付着している」という構造をしています。コラーゲンが骨にしなやかさを、カルシウムが骨に硬さを与えているのです。
加齢などの原因でコラーゲンが減少するとしなやかさが失われ、骨にカルシウムが付きにくくなり、骨折などのけがをしやすくなってしまいます。丈夫な骨を形成するのにはカルシウムだけでなく、コラーゲンも必要なのです。
関節の動きをよくする
関節・軟骨にもコラーゲンは多く存在しています。関節や軟骨のコラーゲンはクッションのような働きをしながら強度や弾力性を保ってくれています。関節や軟骨の骨との違いは、関節や軟骨は骨の結合部であるため曲げ伸ばしなどの動作が伴うという点です。そのため関節や軟骨でコラーゲンが減少すると可動域が狭まり、衝撃を吸収できなくなりひどい場合は炎症を起こすなど日常生活に影響を及ぼします。
丈夫な腱や筋肉をつくる
コラーゲンは筋肉と骨をつなぐ腱の主成分でもあり、筋肉中にも豊富に含まれていまれているため、スポーツの分野でも注目されています。コラーゲンは運動などにより損傷した筋組織が回復していく時に活発になるため、その際にコラーゲンを補給することで丈夫で壊れにくい筋組織が形成されることが期待できます。
健康食品OEMで配合できるコラーゲンの種類
人体を形成するコラーゲンは、発見された順番に大きく5種類に分類され、それぞれ違う効能を持っています。
- Ⅰ型(繊維性コラーゲン):骨や腱、真皮に含まれ、体内で最も多いコラーゲン。弾力を持たせる働きがある。
- Ⅱ型(繊維性コラーゲン):関節・軟骨に含まれているコラーゲン。眼の角膜、硝子体の成分でもある。
- Ⅲ型(繊維性コラーゲン)臓器に含まれているコラーゲン。細い線維で、組織に柔軟性を与える。
- Ⅳ型(非繊維性コラーゲン):基底膜に含まれているコラーゲン。皮膚の表皮と真皮をつなぐ役割を持つ。
- Ⅴ型(繊維性コラーゲン):血管、平滑筋、胎盤に主に含まれているコラーゲン。I型、III型コラーゲンの含まれている組織に、含まれている。
美容関係の健康食品で多く使われるのが皮膚の9割を占めるⅠ型コラーゲンと、コラーゲンの生成を促すⅢ型コラーゲンです。関節・骨ケアの健康食品で多く使われるのがⅡ型コラーゲンです。またⅡ型コラーゲンは目の角膜や硝子体にも多く含まれているので、巣ごもり需要で注目される目のケアサプリメントにも多く使われます。
コラーゲンを含んだ健康食品を作る際の注意点
健康食品を作る際に是非取り入れたいコラーゲンですが、1日の摂取目安量に制限があることや、分子が大きいため吸収されにくいなどの注意点もあります。またコラーゲには独特のにおいがあり、配合する際には匂いを少なくする工夫をしないと商品をリピートしてもらいにくくなるでしょう。
以下でコラーゲンを含んだ健康食品を作る際の注意点をまとめました。
摂取量目安
美容や健康維持効果が期待できるコラーゲンですが1日の摂取量目安は5g~10gです。過剰摂取すると消化不良や肝機能に負担をかける可能性あります。またアレルギーを発症する場合もありますので、1日の摂取量目安を超えないよう設計する必要があります。
匂い
コラーゲンには「動物性」「海洋性」のものがありますが、「動物性」のコラーゲンには独特の匂いがあります。そのため、最近では匂いの少ない魚由来のコラーゲンが使われたり、食品の嫌な匂いや味を軽減する効果のあるさとうきび抽出物を合わせたものが多くなっています。ドリンクタイプやパウダータイプの健康食品は味や匂いも重要なポイントであるため注意が必要です。
吸収性
「海洋性」のコラーゲンは「動物性」のものに比べ約7倍も吸収されやすいことがわかっています。またコラーゲンは分子が大きいため経口摂取をしても体内でアミノ酸に分解されてしまうため、意味がないとの説もあります。コラーゲン吸収性を上げるため、「海洋性」のコラーゲンを使用する、健康食品に配合する際は分子の小さい「コラーゲンペプチド」を配合するなどの工夫も必要です。
健康食品OEMで作れるコラーゲンサプリの形状
私たちの美容や健康に欠かせないコラーゲン。コラーゲンを配合したサプリは様々な形状で作ることが出来ますが、どんなターゲットに対し販売するかで形状を決めると売上を伸ばしやすくなります。以下でコラーゲンを含んだ健康食品によくみられる形状をまとめました。
ドリンクタイプ
コラーゲンを含んだ美容系健康食品はドリンクタイプが多く、コラーゲンを再結合する際に必要なビタミンCやビタミンA、鉄分などと共に配合するのが良いでしょう。また同じく美肌によいヒアルロン酸も共配合されている商品が多いです。また美容系の健康食品のターゲットは女性に絞られることが多いため、カロリーや味にも気を配らねばなりません。コラーゲン特有のにおいを抑え、フルーツエキスなどで飲みやすくしたりする工夫が必要です。
タブレット
コラーゲンを含んだ健康維持系の健康食品はタブレットが多く、主にコンドロイチン、ヒアルロン酸、ビタミンCなどと組み合わせされます。健康維持系の健康食品は毎日継続し、手軽に摂取できるという事も重視されるため、タブレットの飲みやすさや値段、一度に摂取する量にも気を配る必要があります。
パウダータイプ
料理や飲料に混ぜて摂取ができるパウダータイプは美容系、健康維持系ともに多く使われる形状です。しかしコラーゲン特有のにおいで料理や飲み物の味を変えてしまうと使いにくくなるため、配合するコラーゲンは匂いの少ないもの・または砂糖の代わりに使えるような甘味のあるものがよいでしょう。コラーゲンを含んだパウダーを上手に使えるよう、商品に料理やスムージーのレシピを添える事も有効です。
健康食品OEMで人気のコラーゲンサプリを作ろう!
今回はコラーゲンの効能や種類、コラーゲン配合の健康食品OEMをする際の注意点などを紹介しました。コラーゲン配合の健康食品は幅広い年代から需要があり、どの健康食品ランキングにも必ず登場する成分なので、健康食品を作る際には是非取り入れたいですよね。しかし匂いや味、吸収性などに工夫をしないと売上を伸ばしにくい成分だとも言えます。また一緒に配合する成分も目的によって多岐にわたっているため、コラーゲン配合の健康食品をつくる際は一度健康食品OEM会社に相談すると開発のヒントが得られるはずです。