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健康食品OEM 年収

健康食品OEMの年収額は?

健康食品OEM 年収

コロナ禍において、健康食品に対する人々の意識は変わりつつあります。病気をしたから治すのではなく、日頃から病気にかからないような生活を続けたいと感じる消費者のおかげで、健康食品の需要は高まってきました。それと同時に健康食品業界で働きたいと感じる人材も増え、数々の求人募集も見かけるように。今回はそんな健康食品OEM企業の年収額はどのくらいなのか、職種や注意点などと共にご紹介します。

健康食品OEMメーカーとは

健康食品をOEM製造するメーカーのことを、まとめて「健康食品OEMメーカー」と呼びます。OEMとはOriginal Equipment manufactureringの頭文字をとった略語であり、製品が世に出るまでの工程の中で主に「製造」の部分を別企業に委託する生産方法のことを指します。

つまりOEMメーカーとは、販売元の企業から依頼を受け、製造をメインとする工程を担う企業のこと。大きな製造設備を用意できなかったり、開発や販促に力を入れたかったりと、さまざまな理由でOEM製造を利用する企業が増えてきています。

委託する側の企業に数々のメリットがあるようにも思えるOEM製造ですが、実は受託側のOEMメーカーにとってもメリットがあり、両社はWin-Winの関係となります。

  • 自社ブランドの製品を同時に製造している場合、閑散期の穴を埋められる
  • さまざまなタイプの製品を受託することでスキルが身に付き、技術力の向上につながる

まず、OEMメーカーの中には完全受託ではなく、自社製品を製造する傍らOEM製造を行っているところも少なくありません。しかし商品によっては繁忙期・閑散期の差が大きく、その穴を埋めるためにも他企業の製品を取り入れている企業も多いでしょう。年間を通して生産バランスが保たれ、金銭面でも稼働面でも大きく変化することのないスケジュールが理想的ですね。

また、自社製品では経験できないような製造を請け負うことで、それぞれのスキルを身に着けることができます。技術力が上がりできることが増えれば、企業としての信頼度が上がり、より多くの案件を獲得できるようになります。

健康食品OEMメーカーの役割

続いて、健康食品OEMメーカーの社内はどのような役割に分かれているのか、それぞれの職種について確認していきましょう。

研究開発

製品の基盤となる研究開発職は、いわばメーカーの要でもあります。実際に製造するまでには多くの実験や分析を経て、製造方法や成分量などが決められているのです。食品に関する深い知識はもちろん、社内環境を常に把握し円滑な製造を実現しなければなりません。

また、モニタリングを重ねて他者からの評価を確認したり、製造に関するコストを計算したりといった業務も研究開発の役割の一部です。委託元が存在するOEM製造の場合、委託元企業の希望とうまく兼ね合いを取りながら進めるという難しさもあります。

製造・品質管理

実際の製造に関わったり、品質を管理したりする部署は、健康食品OEMだけでなくあらゆる製造業において重視される職種です。特に品質管理は柔軟な発想と広い視野が求められるといわれ、日本全体の平均年収と比べても高い傾向にあります。

そもそも品質管理というと、製品そのものの品質が劣っていないか確かめる……といった内容を想像する方も多いでしょう。もちろんそれも重要な職務の一つですが、実際はあらかじめ決められた手順に沿って製造がなされているか、またその手順に問題はないかといった社員に対する内容も多いのです。また、製品の出来を左右する設備の能力をチェックするのも役割の一つであり、マルチタスクといっても過言ではありません。

営業

OEMメーカーにおける営業とは、委託元の企業と折衝を重ね、より良い製品づくりのために橋渡しをする存在として捉えて良いでしょう。納期や製造スケジュールも営業の手に委ねられるため、社内でも円満な関係性を築いていかなければなりません。委託元からの依頼をただ聞くだけでなく、パッケージデザインや運送会社など製品づくりに関わる全ての企業と連携を取ることも重要です。

また、既存顧客への手厚い対応はもちろんのこと、新規営業を行うのもメインとなる役割の一つ。昨今の健康食品への需要増を受け、OEMメーカーを探している委託元企業も増えてきています。こういった企業に出向いてアピールをし、契約できるようになるまで、トークスキルやビジネスマナーも身に着ける必要があるでしょう。

健康食品OEMメーカーの平均年収

健康食品OEMメーカーで働く場合の平均年収は、おおよそ500万~600万円です。大手企業の場合やヒット商品を連発している有名企業、専門スキルの求められる職種の場合は、これを上回る年収となる可能性も高くなります。もちろん年齢を重ねたり、勤続年数が長くなったりすれば、次第と年収が上がっていく企業も多いでしょう。

また、長年勤めている企業では、管理職として部下のマネジメントを任される場合があります。この場合は平均800万円以上と年収が跳ね上がり、これに付随して責任能力や管理能力、部下からの信頼といったポイントが重視されることとなります。

健康食品の場合、月や季節によって大幅に需要が下降/上昇する商品もあれば、年間を通じて一定の需要を保つ商品までさまざまです。繁忙期と閑散期の差が激しい企業であれば、月の支給額に差が出る可能性もあるでしょう。

健康食品OEMメーカーで働くためのスキル

実際に健康食品OEMメーカーで働きたいと考えた時、一体どのようなスキルが求められているのかは事前に調査しておかなければなりません。どのような人材が企業に求められているのかを知ることで、自分の強みを最大限にアピールしましょう。健康食品にかける思いやエピソードを踏まえ、「健康食品でなくてはならない理由」を伝えられるとスマートです。

  1. 健康に対する高い意識
  2. トレンドに敏感であり、市場の動向が分かる
  3. 責任感と忍耐力があり、最後までやり遂げる力を持っている

健康食品を取り扱う企業で働く上では、自身が健康である、もしくは健康を強く願っていなくてはなりません。消費者の健康に対する気持ちに寄り添える人材でなくては、どのような製品が求められているか本当の意味で感じることはできないでしょう。SNS等でトレンドについて学んでおり、自身も新商品を見たり触れたりするのが好き……という方ならば即戦力にもなります。

また、どの職種でもいえることですが、今日の行動が明日の売り上げに直結する仕事は多くありません。時には結果が出るまで年単位の時間がかかることもありますが、忍耐力と最後までやり遂げる責任感を併せ持ち、与えられた役割を真摯にこなせる人材が求められるでしょう。

もちろんこれらは健康食品、またOEMメーカーに特化した内容ではありません。どんな企業においても通じるため、就職活動の際は念頭に置いておきましょう。

健康食品OEMメーカーに応募するためには

健康食品OEMメーカーに応募するためには、各社が出している求人に直接応募しなくてはなりません。とはいえ業界でも高水準の年収である職種などは、求人の数もそれほど多くはないでしょう。そこに大勢の希望者が集まるため、倍率は上がり、よりスキルや経験が物を言うようになります。

理数系の学問を学んできた場合は研究職、食品関係のスキルがあるならば開発や品質管理など、これまでのスキルを最大限に活かせる職種を選ぶことは必要不可欠です。しかし特筆すべきスキルがない場合は、健康食品にかける熱意を伝えたり、コミュニケーション能力の高さや周囲との関係が円満であることなどをアピールして営業職を目指すのも良いでしょう。その場合はビジネスマナー検定や一般教養検定など、人を相手にする上でのスキルが役に立ちます。

また、健康食品OEMメーカーの求人はほとんどが大卒以上を指定するものです。一部高卒以上を可とするものもありますが、見つけるのは困難かもしれません。しかし製造や品質管理など、一部の職種は高卒でも可能とする企業も見られるため、あらかじめその分野について詳しく知っておくと安心です。

まとめ

健康食品OEMメーカーの年収は、日本人の平均と比べてやや高水準です。それだけ昨今健康食品の需要が高まっており、日本人にとってなくてはならない産業となっているのが分かりますね。就職を検討する場合は、今自分が持つスキルはもちろん、人柄や長所を活かした職種を選ぶことが重要です。


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