健康食品を製造する上で、OEMメーカーへ委託する方法が近年主流になりつつあります。それに伴い、OEMメーカー側の人材不足も顕著になり、優秀な人材を確保するべく求人を出している企業も少なくありません。今回はそんなOEMメーカーへ就職を考えている方に向け、志望動機のポイントをいくつかご紹介していきます。
健康食品OEMメーカーの需要は近年高まっている
健康食品のOEM製造は、近年需要が高まってきています。開発側と製造側で役割を分担することで、双方にとって安定的な利益をもたらすことが可能となります。
- 開発側(製造委託側):自社ブランドの製品について、製造部分をOEM会社に委託する
- 製造側(製造受託側):他社ブランドの製品を長期的に契約することで、販売数安定が見込める
健康食品OEMメーカーへ就職する際は、まずはじめに双方の役割について詳しく理解しておきましょう。製造側のメリットはもちろん、開発側の作業やメリットも把握しておくと良いですね。双方を繋ぐ営業などの職を目指す場合は特に、必要不可欠といえるでしょう。
OEM製造を選ぶ健康食品企業が増えている
健康食品を製造したいと考える企業にとって、開発から製造までをすべて自社で行うのは少々ハードルが高いものです。規模の小さな企業であればあるほど、設備投資やノウハウ不足などから断念せざるを得なくなるでしょう。そんな時もOEMメーカーへ製造を依頼することで、莫大な資金や人員不足などを回避できます。
また、健康食品企業が人材を割きたいのが「開発」そして「マーケティング」でしょう。特に練りに練った製品を世に広めるためのマーケティングは、多くの人に製品を知ってもらうために必要不可欠です。せっかく良い製品が作れても、目に留まらなければ意味がありません。
つまり、OEMメーカーへの製造委託は、企業が本来の作業に時間を当てるためにも重要なことだといえます。それぞれ得意とする分野を担当することで、過不足なく効率的に製品と向き合えるようになるでしょう。
今後も伸びしろがある
健康食品OEMは近年需要が高まっており、さらに拡大していくことが予想されます。より安定して事業を確立するためにも、伸びしろのある健康食品OEMは今後もしばらく注目の一途を辿ることでしょう。
就活生についても、上昇傾向にある企業は注目されて当然です。ライバルが多いメーカーも多数存在しますが、それだけ安定した就職先であるともいえますね。
日本人全体の健康志向が高まっている
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、日本人の健康志向は日に日に高まりつつあります。マスクや消毒液といった防御の観点はもちろん、日々の食事などから病気にかかりにくい身体づくりを目指す人も少なくありません。こういった方々にとって、不足しがちな栄養素を補える健康食品は欠かせないアイテムとなるでしょう。
仮に新型コロナウイルスが終息したとしても、しばらくは細菌・ウイルスへの考え方が変わることはないと見て良さそうです。いかに健康が大切か、いかに日頃の食事が重要か、国民全体が身をもって体感しているともいえます。
健康食品OEMメーカーへ就職するには
健康食品OEMメーカーへ就職を考えているならば、具体的にどの部門を希望しているのかを明確にしておかなければなりません。各部門の特徴を抑え、自分の希望に合ったものを選べるよう準備しておきましょう。
開発部門
開発部門では、企業から依頼を受けた内容を元に、成分やフレーバー・形状などを研究しています。依頼主の希望に沿いながら、より効果的かつこれまでにないような製品を生み出さねばならず、細かなルールに基づいた開発が行われています。目の前の一点に集中できる人や、長時間同じ作業に取り組むことを得意としている人は、才能を発揮できるかもしれません。
企画部門
企画部門で行われているのは、開発部門が行った商品について、PR方法を考えるという内容です。先ほどもご紹介したように、どんなに良い製品でも、大々的にPRしなければ周知されることはありません。ターゲットを明確に絞り、パッケージや広告を組み、初めて消費者の目に触れるようになるのです。その時の流行はもちろん、消費者の目線に立って物事を考えられる人材が求められている部門です。
管理部門
管理部門とは、工場内部で実際にラインを動かし、商品の数や売り上げの管理、今後のスケジュールなどを決める部門のことです。工場で働く人材の管理もこの部門で行われることが多く、もっとも現場に近い部門ともいえるでしょう。開発や企画から降りてきた内容に沿いながら、現場の声も取り入れなければならず、コミュニケーション力も必要とされる仕事です。
営業部門
皆さんも、特にイメージしやすいのが営業部門ではないでしょうか。様々な人の手が加わって完成した製品を、実際に取引先にPRしていく仕事です。OEMの場合、営業は委託元の企業が行うことも多いですが、実際に製造現場を知っているOEMメーカーの営業が重宝されることもあります。視野が広く、その場を見て正しく判断できる決断力が求められる部門といえるでしょう。
健康食品OEMメーカーに対する志望動機のポイント
続いて、実際に健康食品メーカーを志望する場合、動機のポイントとなる内容をご紹介していきましょう。これらの内容はあくまでも例であり、まずは自分の考えをしっかりと伝えられることが最優先です。どうしてもその企業に入りたい理由や、自分の思いをはっきり述べられるよう工夫してみてくださいね。
健康食品に関心があることをアピールする
まず第一に、健康食品にどれだけ関心があるのか、またはどうして健康食品でなければならないのか、明確な動機を伝えましょう。多くの志望者がいる中で、企業はそれぞれの得意分野や経歴はもちろん、健康食品にかける熱意を重視しています。
これまで健康食品とどう関わってきたのかはもちろんですが、未だ知らないことや詳しくなりたいことは何かなど、どう関わっていきたいのかも伝えると良いでしょう。
自分の生活の中で健康食品がどのような役割を担っているのか紹介する
これまでの生活の中で、健康食品を一切口にしたことのない人は、敢えて健康食品OEMメーカーを志望しようとは思わないでしょう。体の不調を感じた際に摂取した人もいれば、少しでも健康になりたいと購入を決めた人もいるはず。摂取を続けるうちに、現在は健康食品がなくてはならない存在になったこと、またはどんな不調に効果があったのかなどを伝えてみてはいかがでしょうか。
これまでも、そしてこれからも、健康食品は多くの人々の生活を支えるパートナーとして活躍していきます。消費者の1人としての目線は、入社後も絶対に忘れてはいけません。
入社しどんなことを成し遂げたいのかが明確である
健康食品に興味があるだけでは、今後長期にわたってモチベーションを保ち続けられない可能性があります。健康食品についてどう思っているかはもちろんですが、現在の企業をどう成長させたいのか、また企業にとってどんな人材になりたいのかを明確に伝えましょう。その際は自分を分かりやすいものに例え、面接官に伝わりやすくするのもポイントです。
これまでの経験や知識をどのように活かしたいかが言える
企業にとって役に立つだけでなく、自分の希望を活かすための場として企業を利用するのも大切なポイントです。企業は、馬車馬のように働くだけの人材を求めているわけではありません。これまでの人生で培ったものを最大限に発揮し、さらに成長するための踏み台として使ってほしいと願っているのです。こういった高い志を持っている人は、「働かされている」と考える人に比べ優秀なはたらきをすることは間違いないでしょう。
これまで健康食品とは関係ない経験を重ねてきたとしても、それがどう企業で活かせるかをアピールしてみてはいかがでしょうか。根気強さ、探求心、発見力、コミュニケーション力、どんな長所であっても、少なからず職場で活かせるはずですよ。
まとめ
成長途中の企業が多い健康食品OEMでは、優秀な人材はもちろんやる気のある人を常に求めています。自分の伝えたいことが十分伝わるよう、あらかじめ情報収集と文章の推敲を念入りに行っておきましょう。