今までは当たり前のように外食をし、大勢でワイワイ楽しんでいた食事の時間。巣ごもりやリモートワーク率が上がる現代では、正反対の「個食」や「自宅食」がメインとなってきています。
そんなコロナ渦だからこそ、今ブームが起こり始めているのがお惣菜。気軽におかずや追加の一品を増やせる惣菜は、とても重宝されています。そんな惣菜は健康食品OEMメーカーでも製造できるのです。ここでは健康食品OEMで作る惣菜の製造の流れやポイントを紹介します。
現代人のニーズに答える「パウチ惣菜」
何気なく目にするコンビニやスーパーなどのパウチ惣菜。棚に並んだパック別になった惣菜は、単身者でもファミリー層でも需要のある商品となっています。どちらかというとスーパーよりもコンビニ商品として販売されることが多く、気軽に手に入れられるのが魅力ですよね。ではどのような商品が具体的に製造されているのかをまとめましょう。
- サバの味噌煮
- 鮭の塩焼き
- 卵サラダ
- ポテトサラダ
- ハンバーグ
- ミートボール
- 煮物類
など
健康食品OEMで惣菜を製造するポイント解説
健康食品OEMはサプリメントや飲料などのイメージがある方がいるかもしれませんが、惣菜を作ることもできます。特にコロナ渦以来日本では個食をする方が増えたため、何を作ってよいかわからないという方にも、惣菜の需要があるのでおすすめ。
しかし、どのように製造すればよいのかはわからない人もいますよね。そこでここでは、健康食品OEMで惣菜を作るポイントを解説しましょう。
惣菜の販売形態を決める
健康食品OEMの惣菜を製造する時、明確に決めたいのが販売形態です。惣菜は主に3つの形態で販売しています。
- 冷蔵
- 冷凍
- 常温
長期的に保存ができ万が一に備える場合は冷凍惣菜がおすすめですし、数日の間に食べ切るのが目的なら冷蔵。冷蔵庫が不要で保存が長くきくものであれば常温の惣菜が良いですね。製造する際にはどんな用途の消費者に食べて欲しいかをはっきりさせると、商品のイメージがつかみやすいかもしれません。
衛生面をチェック
惣菜を製造する時に気を付けたいのは、当然工場の衛生面です。具体的にはISO9001を守っているのかを中心として、実績などを確認するのが良いでしょう。食品を扱う上で健康上の問題や品質管理ができているのかは気になるところなので、事前に調べておくとスムーズかもしれません。
自分惣菜レシピの製造がOKかどうか
惣菜の製造を決める時にはすでに自分のレシピができあがっており、それを再現して欲しいという人も多いでしょう。その場合は依頼を検討している工場が、依頼主が持っている自分レシピの製造をしてくれるのかを確認します。もちろん反対に、レシピから相談にのり企画して欲しいという人もいますよね。目的にあったOEMメーカーを選ぶことが成功の秘訣です。
小ロット製造ができるかどうか
惣菜をOEMメーカーで製造する時は、作った商品がいきなり全部売れてしまう前提を持ちすぎるのは危険です。最悪のケースも考えて在庫はできるだけ所有しない方がベスト。そうなると工場の最低ロット数を調べることが大事になります。ロット数は工場により変わってくるので、自分が製造したいロット数に合わせて依頼をしましょう。
実際に健康食品OEMで惣菜を製造する工程
健康食品OEMで惣菜を製造する工程は、どのようになっているのでしょうか。依頼をするためにも、できるだけ事前にイメージを固めておくとスムーズに進みますよね。ここでは製造の流れを説明します。
簡単な流れはこちらです。
- ヒアリング調査
- 商品イメージ決定
- 見積もりと実際の発注
- 試作品完成・試食
- 生産・納品
ヒアリング調査
商品製造の時に一番重要となってくるのが、一番最初のヒアリングです。ここで大体の商品イメージを詰めていくので、ある程度完成したものを提出できると良いでしょう。とはいっても、もちろん細かいことが何もからないという人も。その場合はプロに相談をしながら、希望を明確にしていっても良いかもしれません。
商品イメージ決定
イメージが固まったら完成形を明確にし、商品イメージを決定します。その際、商品を入れるパッケージの相談もできるとよいでしょう。目に留まり購入に繋がるパッケージは、商品の広告ともいえます。どんな色でどんなデザインイメージにするかは重要なのです。
見積もりと実際の発注
ここまでの工程で作り上げてきた商品の見積もりを実際に提出してもらったら、金額に納得がいく場合は発注しましょう。見積もりを提出される前の時点で、最低ロット数は必ず確認しておいてくださいね。
試作品完成・試食
本格的な生産の工程に入る前に、惣菜の試作品を完成させて試食をします。試食の段階で改良が必要な場合は問題点を明記し、改良していきます。メーカーにもよりますが、基本的には依頼者が納得いくまで試食を繰り返させてくれるため、妥協をせず商品を製造することが可能です。
生産・納品
生産が終了すれば、いよいよ納品となります。このあとは販売する準備をし、在庫を確認しながら売り切るようにするのが目標です。
健康食品OEMの惣菜パッケージの表示の注意
惣菜が完成しパッケージに詰め終われば、あとは出荷を待つだけです。もちろん健康食品OEMメーカーではパッケージ表示などのルールの専門的知識を持っている方がいるので、任せておけば安心。しかし、だからといって販売者に知識があれば確認などもできるため、より安全です。
惣菜や弁当に必要な表示は?
まずは簡単に必要な表示を説明します。
- 名称
- 原材料名
- 添加物
- 内容量
- 消費・賞味期限
- 保存方法
- 製造者
任意表示
規定表示は知っている方も多いかもしれませんし、実際に商品で良く目にしますよね。しかし実はそれ以外に、任意表示というものがあります。もちろん、任意なので必ず書く必要はありません。
特色のある原材料表示
例えば特定の産地のブランド牛などを使った弁当名である場合、100%その牛肉を使っていない場合は使用した%かを提示します。例えば「神戸牛弁当」という名前で、神戸牛を100%使用していない場合は「牛肉に占める神戸牛の割合〇%」と記載することになるのです。
弁当や惣菜の容量表示
お惣菜や弁当の場合の容量は重量表示はもちろんですが、単位別で示します。例えば1つ、1個、1人前などがそれにあたります。ただし、内容量が見てわかるものに関しては省略することもできます。
弁当や惣菜の期限表示
食品表示基準を調べると、作った時間の表示はルール化されていません。ただ劣化が早い食品においては、年月日の他に時間を表示することもあります。例えばスーパーなどに夕方出かけると、生鮮食品コーナーにある寿司に「午後3時以降にお作りしました」などと記載されているのを目にしませんか?傷んでしまう惣菜や弁当には、貼る必要がある可能性もあります。
販売ケースにより表示ルールが違う
実は惣菜や弁当は販売方法により商品表示ルールが違います。簡単に説明しましょう。
- テイクアウトの場合は表示不必要
- 仕出し製造弁当は一部の項目省略可能
- 卸売りは省略不可
まとめ
ここでは健康食品OEMで惣菜を製造して販売する工程やポイント、知っておくと便利な表示ルールを説明しました。メーカーはそれぞれ特色があり、最低ロット数なども違うため事前調査が必要となります。OEMメーカーをしっかり選び、自分の商品の完成イメージに近づけられるような工場に依頼をするのが良いでしょう。