化粧品メーカーのFacebook運用・広告について
Facebookにはビジネスページを作成できる機能があるため、SNSの中でも古くから企業のPRの場として使われてきました。
化粧品メーカーが自社製品をPRする場として、Facebookは他のSNSにはない利点があり、使い方次第では大きな成果を出すことができます。
この記事ではFacebookを使った広告の打ち出し方と、成果につながる投稿のポイントについて解説します。
Facebook広告の特徴
SNSプラットフォームとして歴史のあるFacebookですが、企業の広告の場にも比較的長い間使われてきました。
ほかのSNSとは構成ユーザーが少し変わっているのが特徴です。
ビジネス層とも言える30代〜50代のユーザーは多く、特に50代男性の利用が多いプラットフォームです。
そのため、男性用化粧品の広告には他のSNSより親和性が高くなります。
Facebookは実名での登録が原則であり、匿名性が低く、SNSの中でも特にフォーマルなイメージがあります。
さらに、動画、静止画、長めのテキスト、リンクシェアなど様々な投稿フォーマットが利用できる点が特徴です。
そのため、企業としての姿勢や取り組みなど、公式的な情報発信に向いているSNSだといえます。
近年、企業が提供する商品やサービス以外の社会貢献活動など、企業人格を気にする消費者も増えています。
Facebookでは長尺の動画や写真の表示形式のバリエーションも豊富なので、こうした企業人格を伝える際にも多様な表現をすることができます。
ビジネスページでは、サービスの予約をうながしたり、クーポンを配布したりといった、販売促進につなげることも可能になっています。
それらを広告と組み合わせることで、よりユーザーに行動をうながすアプローチをしやすくなります。
Facebook広告の最大の武器はターティングの精度の高さにあります。
実名登録制のSNSであるために、ユーザーが登録する情報の正確性が高く、年齢や性別、居住地、興味・関心をもとにした精度の高いターゲティングが可能です。
「自動配置」機能も優秀で、この機能を利用すれば、広告予算や目的に応じてFacebookのアルゴリズムが働き、最適な場所に広告を自動配信させることができます。
また、Facebookでは、プラットフォーム上でユーザーに商品を販売することができるFacebookショップを持つことができます。
無料で利用ができるため、ビジネスの規模を問わず、簡単にECページを開設できるのが特徴です。
この機能を利用して、広告から商品購入への動線を作ることも可能です。
Facebook広告の効果を高める投稿のポイント
Facebook運用は、他のSNSと同様にユーザーとのコミュニケーションを取りながらブランドを認知してもらう手法が取られます。
他のSNSと比べて自由度が高く濃いコンテンツ発信が可能なのがFacebookです。
自社が立ち上げたFacebookページに「いいね!」をしてくれた人、ファンを作り出し情報を届け、つながっていくことが成功のポイントなことに変わりはありませんが、その関係はほかのソーシャルメディアより深くなります。
ユーザーが実名であることも影響します。
Facebookはユーザーと深い関係構築が得意なメディアだといえるでしょう。
Facebookでは投稿がすべてのファンや友だちに届くわけではありません。
ユーザーごとに、その人に関係が深いだろうとFacebookが判断した投稿が優先して表示される仕組みがあります。
この優先度を判断するのが、Facebook独自の「ニュースフィードアルゴリズム」です。
Facebookではファンが興味を持ってくれる情報を継続して届けないと、どれだけ投稿しても届かなくなってしまいます。
投稿をユーザーのニュースフィードに表示させるには以下の点を意識した投稿をします。
- 投稿内容の有益さ、情報の新鮮さ
- 双方向のコミュニケーションをする
- 最新のテクニックを投稿に取り入れる
- 真摯に丁寧にファンと向き合う
ユーザーの役に立ち、「いいね」やコメントをもらえるように投稿をしていきましょう。
コンスタントに投稿し続けることが、ニュースフィードに情報を表示させるポイントになります。
最初のうちは良くても徐々に投稿する内容に困ってくることがありますが、そのようなときは以下のような投稿を入れるといいでしょう。
- 季節感や記念日などのイベントに絡めた投稿
- 自社の歴史を紹介する
- 制作過程などの裏側を見せる
投稿をし続けることが広告の成果につながっていきます。
化粧品メーカーのFacebook広告作成ポイント
広告には目的の設定や配信対象の選択などありますが、最も重要な要素はクリエイティブ(広告の素材)です。
クリエイティブは広告効果を大きく左右し、たった1つの配置の差で多くのクリックとコンバージョン(CV)を生み出します。
クリエイティブを構成する要素は静止画、動画、テキスト(文字)の3つに分けられます。
これらをどのように使いこなせるかが広告成功の鍵となります。
画像のポイント
広告のもっと基本的な形式で画像をつける場合は、以下のサイズで画像を準備します。
- 画像サイズ:1080×1080ピクセル
- 画像アスペクト比(縦:横の比率):1:1
- ファイルタイプ: .jpgまたは.png
どのような画像を選ぶかは目的によりますが、商品の画像は積極的に使うのが原則です。
それだけでは物足りない場合は商品に関連した人、イメージ画像も使うといいでしょう。
広告の効果を確認するためには、同系統の画像でも複数パターン試すことが求められます。
画像に入れる文字は最小限に抑えることが求められ、広告画像内のテキスト量によって段階的に広告の配信量が異なってきます。
また、フェイスブックは比較的フォーマルな媒体とみられているため、テキストは公式感を演出できるゴシック体や明朝体を使います。
動画のポイント
動画の基本は全体を10~30秒以内に抑えることです。
なぜなら、長すぎる動画は離脱を招いてしまうからです。
重要なのは最初の2秒で、この2秒の間に商品のメリットなど1番伝えたいメッセージで興味を引きつけるのがオーソドックスな動画の作成方法です。
また、動画内にはテキストで説明を入れましょう。
広告動画では最初は音声がOFFになっていますし、マナーモードでSNSを閲覧する人が多数だからです。
しかし、文字の量が多すぎると、タイムラインに表示されたときに嫌われる傾向があります。
あくまで動画の説明として、最小限のテキスト量にします。
そして動画の最後には、「詳しくみる」「続きはこちら」といった文言を入れて、ユーザーの行動を促しましょう。
テキスト(文字)のポイント
テキストは広告のメインとなる画像や動画の上下に入れられます。
「メインテキスト」「見出し」「コールトゥアクション(CTA)」の3つを用意します。
メインテキスト
メインテキストは上部の一番目立つところに入れられるテキストです。
Facebook広告のメインテキストのスペースは全角63文字(半角125文字)までしかありません。
それ以上あっても折りたたまれてしまうため、ユーザーがわざわざ開かない限り読まれないため、63文字以内でアピールするコピーを考えましょう。
見出し
見出しでは、短く「何の広告か」を伝えましょう。
商品名や商品の一番のアピールポイントを端的に記載します。
見出しは省略することも可能ですが、商品をしっかりと意識してもらうためには活用するのが鉄則です。
コールトゥアクション(CTA)
コールトゥアクション(CTA)はユーザーの行動を促すためのテキストです。
一般的には「詳しくはこちら」ですが、「申し込む」や「購入する」などの能動的な文言はクリックされやすい傾向にあります。
まとめ
Facebookのビジネスページは、ほかのSNSと比べてフォーマルな印象が強く、それを意識したユーザーとの繋がり方や企業の姿勢、商品の魅せ方が必要になってきます。
ぜひ、上手に活用して自社ブランドを広め、売上を伸ばしていってください。