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液体ものの化粧品OEM

液体もの・リキッド・ジェル製品を化粧品OEMで作る方法

液体ものの化粧品OEM

 

化粧品にも様々な剤形があり、「液体もの」「固体もの」「粉体もの」など多種多様です。

では、液体ものとはどの様な種類があり、どの様な効果があるのでしょうか。

また、どのようにして作ることができるのでしょうか。

この記事では化粧品の中でも液体ものにフォーカスしてご説明したいと思います。

 

液体ものとは

液体もの化粧品を簡単にご説明すると、「液状の剤形の化粧品」を指します。

水系の成分が主体のものから油系の成分が主体のものまで様々です。

では液体もの化粧品にはどの様な種類があるのでしょうか。

一つずつ見ていきましょう。

 

化粧水

化粧水とは、肌を保湿し滑らかにする機能を持つ透明の液体化粧品であり、主な配合成分は水系の基材や保湿成分となります。化粧水の他に、ローションやトナー、トニックとも呼ばれることもあり、使用場所は全顔に使用するものが一般的ですが、全身に使用するものもあります。

主に肌にうるおいを与えたり保つことを目的として使用される柔軟化粧水や、肌の引き締めを目的とした収れん化粧水、クレンジング後にコットンに染み込ませて使用する拭き取り化粧水などがあります。

これらの目的や機能以外に、アルブチンやビタミンCなどの美白有効成分を配合した美白化粧水(医薬部外品)などもあります。

 

乳液

乳液とは、肌を保湿する機能を持つ白濁した不透明な液体化粧品であり、主な配合成分は水系の基材や保湿成分、油系のエモリエント成分となり、水分と油分を乳化させることにより作られます。乳液の他に、ミルクやエマルジョンとも呼ばれることもあり、主に全顔に使用されることが一般ですが、ヘアミルクのように髪に使用されるものもあります。

主に肌にうるおいや油分を与えることで、肌へ水分を与えるだけでなく水分蒸散を防ぐ効果があります。

また、化粧水と同様に有効成分を配合した医薬部外品の乳液などもあります。

 

クリーム

クリームとは、肌を保護し、うるおいを与える凝乳状の白色の液体化粧品であり、主な配合成分は油系の基材や水系の基材、水系の保湿成分、油系のエモリエント成分となり、乳液と同様に水分と油分を乳化させることにより作られます。

乳液と比べると油系の成分が多く含まれるため、やや固めでこっくりとしたテクスチャーが特徴です。主に全顔〜全身に使用されるものが一般的ですが、ヘアクリームなど髪に使用するものもあります。

主に肌に油分を与えることで、肌を保護し、柔軟性を与え、水分蒸散を防ぐ効果があります。

また、化粧水や乳液と同様に有効成分を配合した医薬部外品のクリームなどもあります。

 

美容液

美容液とは、肌を保湿する機能を持つ透明の液体化粧品であり、主な配合成分は水系の基材や水系の保湿成分となります。化粧水と比べると、保湿成分がより多く含まれているため、より濃厚なテクスチャーが特徴です。化粧水で肌を整えた後に保湿感を高めるために使用されることが多いです。

美容液にはアルブチンやビタミンCなどが配合されることが多く、医薬部外品のものなどもあります。

 

オイル

オイルとは、肌に油分を与え保護する透明の液体化粧品であり、主な配合成分は油系の基材とエモリエント成分となります。主に全顔〜全身に使用されることが多く、ヘアオイルなど髪に使用するものもあります。

クリームと同様に、肌に油分を与えることで、肌に柔軟性を与え、水分蒸散を防ぐ効果があります。

 

クレンジング

クレンジングとは、化粧を落とす洗浄機能を付与された透明の液体化粧品であり、形状は液状やジェル状、クリーム状、オイル状など様々です。

洗浄力は液状→ジェル状→クリーム状→オイル状の順に高くなり、用途に合わせて使われることが多いです。

以上が一般的な液体もの化粧品となります。液体ものと一言に言っても様々ですが、主にスキンケアで使用される基礎化粧品類が大半を占めることが伺えます。

 

化粧品OEMで液体ものの化粧品を作る方法

では、それぞれの液体もの化粧品の中から作りたいものが決まった時、どの様に作れば良いのでしょうか。

ここでは化粧品OEMで液体ものの化粧品を作る方法をご説明したいと思います。

 

化粧品OEMに開発を依頼する大まかな流れ

作りたい液体もの化粧品の種類が決まったら以下の流れで化粧品OEM会社と開発を進めます。

 

  1. 理想とする商品像やコンセプト、販売計画を立てる。
  2. サンプル依頼書を作成する。
  3. 化粧品OEMにサンプル依頼を行う。
  4. 化粧品の容器を決定する。
  5. 安定性試験を実施する。
  6. 化粧品の薬事申請を行う。
  7. 製造を行う。
  8. 品質検査後、商品が納品される。

 

一連の流れを書くと、すぐにできそうにも見えるのですが、開発着手から発売までは約1年程度かかることがあります。

化粧品OEMを利用した化粧品開発については他の記事で詳しくまとめていますので、宜しければそちらもご参考ください。

 

化粧品OEM会社を選ぶ際のポイント

では、化粧品OEM会社に開発を依頼する流れが理解できたところで、化粧品OEMはどのように選べば良いのでしょうか。ここでは化粧品OEM会社を選ぶ上での重要なポイントを3つご説明したいと思います。

 

処方開発力

化粧品OEMを選ぶ中で最も重要なポイントは処方開発力です。

液体ものの化粧品は水系の成分のみや、油系の成分のみを単純に混ぜ合わせるだけで作れるものもあります。一方で、乳液やクリームなどのように、水系と油系の成分を乳化・安定化させる必要があるものもあり、一定の技術と知識、経験が必要となってきます。

また、近年では乳化技術が向上し、ナノレベルの細かい粒子に乳化することで、さらにテクスチャーの向上を図る企業も増えてきており、液体もの化粧品全般を得意とするOEMも少なくありません。

化粧品OEMの処方開発力を簡単に図ることは難しいですが、化粧品OEMと直接商談を行ったり、化粧品展示会に足を運んだりすることで、それぞれの化粧品OEMを比較し、ご自身が求めている化粧品OEMを見つけることができると考えられます。

化粧品展示会については他の記事で詳しくまとめていますので、宜しければそちらもご参考ください。

製造設備

続いての重要なポイントは製造設備が完備されているかどうかです。

液体ものの化粧品を製造する際は、一般的に撹拌釜や真空乳化釜が必要となります。

釜のサイズも様々であり、複数完備することにより小ロットから大ロットまでフレキシブルに対応できる化粧品OEM会社も少なくありません。

品質管理

3つ目の重要なポイントは品質管理についてです。

化粧品の処方開発力も高く、製造設備も充実しているとしても、高い品質を維持した商品を作れないと意味がありません。

化粧品OEMの品質管理について参考になるのがISOです。

ISOとはスイスのジュネーブに本部を置く「国際標準化機構」が設定した、「世界中で同じ品質のものを提供すること」を目的とした国際基準です。

化粧品製造に関連するISOとしては、製品やサービスの品質を継続的に向上させることを目的としたISO 9001(品質マネジメント規格)や、化粧品の製造に関する品質・安全性に関するISO 22716(化粧品GMP)などが挙げられます。

検討している化粧品OEMが、どのISOの認証を受けているのかも良い判断材料になると考えられます。

ISOについては他の記事で詳しくまとめてますので、宜しければそちらもご参考ください。

 

まとめ

今回の記事では液体もの化粧品の種類や機能、化粧品OEMで液体もの化粧品を作る方法、化粧品OEMを選ぶポイントについてご説明させていただきました。

液体もの化粧品をご検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

 


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