自社ブランドで口紅・リップグロスをはじめて作りたいと思ってもわからないことばかりですよね。
口紅やリップグロスは種類がとても多く、それぞれの特徴も大きく異なります。
本記事では、口紅・リップグロスをはじめて検討している方に向けて、口紅・リップグロスの種類や特徴、化粧品OEMに依頼する際のポイントについて説明します。
化粧品OEMで作ることができる口紅・リップグロス
リップメイク製品に大きく分けて6つの種類があります。
基本の種類の特徴を紹介します。
- リップスティック
- リップグロス
- リキッドルージュ
- ティントリップ
- パウダーリップ
- リップライナー
リップスティックは棒状で繰り出し式の口紅で、口紅の種類の中で1番オーソドックスなものになります。
質感や色の展開が多く、塗りやすいのが特徴。
最近では新しいタイプのリップスティックが続々と発売されており、クレヨン形状の口紅も人気があります。
リップスティックは塗り方次第で、印象を変えることができるのが人気の理由のひとつです。
透明感のある液体状が特徴。
唇に艶とうるおいをもたらします。
一見濃く見える色も唇に乗せると薄付きなので、ナチュラルな優しい印象に仕上がります。
落ちやすいことがデメリットですが、最近では落ちにくいリップグロスも発売されているため、うるおいのある唇をキープできます。
形状はリップスティックに近いことが多く、質感はリップスティックとリップグロスの中間といったイメージ。
リップスティックのような高発色、グロスのような軽い付け心地が魅力です。
発色が良くうるおうので、リップグロスを重ね付けする必要がないことがほとんど。
ティントとは「染める」を意味します。
その名の通り角質を染めるため、落ちにくいことが特徴ですが、唇への負担が大きく、乾燥しやすいことがデメリット。
リップクリームなどで保湿してからティントリップ塗ることで、乾燥を防ぐことができます。
パウダー状のリップで、唇の上で体温でパウダーが溶け密着し、自然な血色感をだしてくれます。
落ちにくく軽い着け心地が特徴で、リップパウダーとも呼ばれています。
リップライナーはペンシル状になっており描きやすいのが特徴です。
唇の輪郭を縁取ることで、唇の形をくっきりさせ綺麗に見せてくれます。
発色がよく長時間リップメイクをキープします。
リップメイク製品の容器
容器にも種類があるので、テクスチャーやブランドイメージに合わせて選択しましょう。
4つの容器を紹介します。
- スティックタイプ
- グロスタイプ
- バームタイプ
- チューブタイプ
スティックタイプ
口紅などはスティックタイプの容器であることが多いです。
容器の底を回転させることで、中に入っている口紅が少しずつ上昇し、出す量を簡単に調整することができます。
スティックを片手で持ったまま直接塗ることができるため、手が汚れる心配もありません。
最も定番で人気のタイプです。
グロスタイプ
グロスタイプの容器はゆるっとした液体状の製品を入れるのに適しています。
取りたい量を先端のブラシで調節ができるので、塗りやすく、グリッターを塗る際にも使えます。
バームタイプ
平らな容器で、柔らかなテクスチャーの固形製品に適しています。
塗る毎に指で取るため、体温で温めることができるので、唇になじませやすいという特徴があります。
チューブタイプ
チューブタイプは、容器がチューブ状になっており、手を汚さず唇に直接塗ることができます。
比較的重いテクスチャーの液体状製品に向いています。
手軽に、しっかりと塗ることができます。
質感の種類
4つの質感の特徴を紹介します。
- ツヤ系
- マット系
- シアー系
- グリッター系
ツヤ系
ツヤがでるテクスチャーで、柔らかい印象を与えます。
薄めの色だとかわいらしく、濃い色だと華やかなイメージになります。
マット系
光沢はなく、発色がしっかりとしています。
唇の存在感を際立たせることができます。
マット系は、かっこいいイメージになります。
シアー系
透明感のある唇に仕上げてくれます。
ナチュラルで、うるおいをキープしながらほんのりと色づきます。
グリッター系
キラキラ輝くグリッター系は、華やかな印象をあたえます。
グリッター系の中でもツヤタイプとマットタイプがあります。
リップのカラー
基本のリップのカラーを大きく分けると5種類です。
実際には、ここからさらに細分化したカラーを開発していくことになります。
- レッド系
- ピンク系
- オレンジ系
- ベージュ系
- ブラウン系
口紅・リップグロスをOEM会社に依頼するときのポイント
口紅の種類や形状を踏まえたうえで、オリジナル口紅を作るにはどのようにしたらいいでしょうか。
OEM会社に依頼する際のポイントを解説していきたいと思います。
OEM会社へのアプローチ
まずはじめにするべきことは、製造元を決めるためにさまざまなOEМ会社にアプローチをすることです。
作りたい製品を製造できるかどうかはOEM会社にかかっているので、ネットで検索をしたり、展示会に参加してみましょう。
多くのOEM会社に相談しすることがとても重要なステップになっています。
コンセプトを明確にする
作りたい口紅・リップグロスの種類や、コンセプトを明確にしましょう。
どんな人に向けた商品か、どんな人に使ってもらいないかなどを具体的に考えます。
口紅・リップグロスは種類が非常に多く、ただ作るだけでは競合製品に埋もれてしまいます。
口紅・リップグロスにはさまざまな形状、質感、色味があります。
ブランドイメージなどコンセプトをしっかり考え、OEM会社に伝えましょう。
販売方法や予算を考えておく必要もあります。
ロット数の確認
はじめての作る製品は販売予測が立てにくいため、小ロットで作りがちですが、小ロットだと逆にコストが高くなってしまう場合も。
そのようなときは経済ロットで作ることをおすすめします。
「経済ロット」とは、一定のロット数にして原価を抑え、利益を出すこと。
OEM会社に打ち合わせする段階で、コストも含めてしっかり検討しましょう。
実績のあるOEM会社を選ぶ
OEM会社にはそれぞれの得意分野や実績があり、持っている原料や技術レベルはOEM会社によってさまざまです。
口紅・リップグロスは処方によって、発色や質感、使い心地が大きく変わります。
実績のある企業を選ぶことで、処方のバリエーションが増えたり、コストを抑えることができます。
実績などを踏まえたうえで、信頼のできるOEM会社を選びましょう。
OEM会社によってスピード感や行程が変わります。
マッチしない会社を選んでしまうと、商談に時間がかかったり、商品の質が低下してしまう可能性も考えられるため、慎重に選ぶようにしましょう。
口紅ができるまでのプロセス
オリジナル口紅・リップグロスがOEM生産されるまでの全体的なプロセスについて紹介します。
- 打合せ
- 試作品の提出
- お見積もりの提出
- ご発注
- 製造・納品
打ち合わせから納品されるまでに半年ほどかかります。
はじめてのOEMだと分からないことも多く、完成までに時間がかかってしまうことも考えられます。
全てがスムーズに進むとは限りませんので、トラブルや予想外のできごとに備えて余裕を持ったスケジュールを組み立てましょう。
まとめ
口紅・リップグロスなどのリップメイク製品は種類が多く、形状や質感、色など決めなければならないことが多くあります。
本記事では化粧品OEMで口紅・リップグロスを作りたいという方に向けて、種類と特徴やOEM会社で作る際のポイントについて紹介させていただきました。
どのような商品を作りたいのか明確にして信頼できるOEM会社に依頼することがポイントです。
ぜひ参考にしていただきながら、すてきな口紅・リップを作ってくださいね。