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化粧品OEMの成分・種類・アイテム別の処方

化粧品OEMで作る化粧品の成分・種類・アイテム別の処方について

化粧品OEMの成分・種類・アイテム別の処方

 

化粧品OEMでオリジナルコスメを企画・開発する場合、ぜひ知っておきたいのが配合成分とその割合です。

どのような処方にするのかにより、使用感やテクスチャー、機能性なども大きく変化します。

この記事では、化粧品OEMを初めて利用される方に向けて、アイテム別に成分の種類と処方割合を解説します。

 

化粧品OEMで作れるアイテム別と成分の種類と処方割合

化粧品成分の70~90%は「ベース成分」という「水」「油」「界面活性剤」の組み合わせでできています。

この3つの成分の配合率を変えることで、使用目的とテクスチャーが自在に変化するのです。

このほかの成分は、オリジナル成分や機能性成分、品質を安定させる成分、着色料、香料などが加えられます。

アイテム別の配合を確認していきましょう。

 

化粧水

化粧水は肌に水分を与える役割を持っています。

成分のほとんどが水性成分ですが、その中で最も配合率が高いのが約80%含まれている水です。

その他の水性成分は保湿成分のヒアルロン酸などが配合されます。

油性成分も配合されていて、しっとり感を出すために使われており、配合割合が多くなるとしっとり感がアップします。

エタノールは毛穴の引き締め効果を出すもので、清涼感もプラスします。

クエン酸で素肌と同じ弱酸性(pH4.5~6.5)にすることで、敏感肌でも安心して使えるようになります。

 

乳液・クリーム

乳液やクリームは、肌の上に膜を作ることで肌の水分の蒸発を抑える化粧品です。

ベース(基剤)に油性成分を多く含むことで、角質を柔らかくする事ができ、ふっくらしたモチモチ肌になります。

乳液とクリームの違いは油性成分の配合率の差です。

クリームのほうが油性成分が多いので、皮脂の少ない人向けです。

乳液は水性成分多めなのでベタつきが嫌な人向けになります。

また、基材中の水性成分と油性成分の結びつき方でテクスチャーや機能が変わります。

水中油型(O/W型)は、水の中に微小な油の粒が分散している状態で、さらっとしたテクスチャーで肌をみずみずしく整えます。

油中水型(W/O型)は油の中に微小な水の粒が分散している状態のもので、コクのある感触で、肌への密着度が高いのが特徴です。

乳液やクリームは水性成分と油性成分をつなぐために界面活性剤を配合します。

界面活性剤も進化していて、水分が多くてもクリーム状を保持した「ジェルクリーム」のような化粧品や、「オールインワンタイプ」も作られるようになりました。

 

美容液

美容液は保湿成分や美容成分を多めに含みますが、明確な定義がありません。

他のアイテムのように配合成分の構成比が決まっているわけではなく、いろいろなタイプが存在しています。

肌の悩み別に処方を作ることもでき、オリジナリティーを出しやすいアイテムです。

薬用成分として、美白効果のあるアルブチンや、ニキビケアの殺菌剤、シワ改善成分などを配合します。

 

洗顔料

洗顔料は肌の表面に付着した汚れを落とし、清潔に保つための化粧品です。

固形タイプ(洗顔石鹸)、クリームタイプ、液体タイプの3種類があります。

 

固形タイプ(洗顔石鹸)

多くが界面活性剤で、およそ80%配合されています。最も洗浄力が高く、皮脂分泌が多い人向けです。

 

クリームタイプ

60%が水分で、20%水性成分、20%油性成分です。

 

液体タイプ

70%が水分で、10%水性成分、20%油性成分で、洗浄力が弱くなりますが優しい洗い心地です。肌が弱い方向けになります。

 

クレンジング

クレンジングはメイクをしっかり落とすために使われます。

剤型の違いで6タイプに別れます。

 

オイルタイプ

約80%が油性成分で、素早くメイクとなじみ、皮脂汚れもすっきり落とします。

 

油性ジェル

約60%が油性成分、約20%が水性成分で、油性成分をベースにジェル状にしたものです。

液だれしにくいので、使い勝手が良くなります。

 

水性ジェル

70%近くが水になっていて、水と水性成分が80%を超える配合になります。

水性成分をベースにジェル状にしたもので、軽いメイク向きです。

 

クリームタイプ

約60%が水でできていて、油性成分が約20%で肌のすべりがよいことが特徴です。

 

ミルクタイプ

70%を超える水分を配合し、敏感肌にもやさしく、軽いメイク向きです。

 

ローションタイプ

70%近くが水になります。 油性の汚れを落としやすくするため界面活性剤を多く含む場合があります。

クレンジングをメイクとともにラインナップする場合は、その処方に合わせて落としやすいクレンジング剤にするようにしましょう。

特にウォータープルーフなどは通常のクレンジング剤では落ちず、特別処方がいるので注意します。

 

シャンプー

シャンプーは頭皮・髪の汚れを落とし、清潔に保つものです。シリコン配合のものと、ノンシリコンタイプがあります。

70%くらいが水で、界面活性剤が15%ほど、残りのほとんどが水性成分で油性成分はわずかになります。

シリコンは髪の摩擦を防ぎ指通りをよくしますが、蓄積することでベタついたり、ボリュームダウンになるため、最近ではシャンプーに入れないことが多くなっています。

ノンシリコンでもしなやかに洗い上げるものが主流になってきています。

薬用シャンプーとして、スカルプケア処方も男性向けを中心に需要が伸びています。

 

リンス・トリートメント

リンスは髪の表面を滑らかにコーティングし、パサつき・きしみを抑え、乾燥・熱からのダメージを守る役割を持ちます。

トリートメントは髪の内側に働きかけ、ダメージを修復する目的で使用されます。

70%くらいが水で、10%が水性成分になり、油性成分は20%弱、界面活性剤はわずかに配合される程度です。

ダメージ補修用に加水分解タンパク質を添加します。

ノンシリコンのリンスも、髪のボリュームアップを助けるので、近年増えてきています。

 

日焼け止め

日焼け止めは肌の奥へ紫外線を侵入させない目的で使う化粧品です。

水中油型(O/W型)は、水の中に油が分散している状態で、ジェル・乳液・クリームタイプになります。

洗顔で落とせるものが多く、手軽に使えますが、持続性・紫外線防御力がやや弱くなる欠点があります。

油中水型(W/O型)は、油の中に水が分散している状態のもので、ウォータープルーフタイプで専用のクレンジングが必要になります。持続性・紫外線防御力が高いのが特徴です。

日焼け止めは、着色料を加えることでファンデーションやBBクリームなどバリエーションを持たせることが可能です。

紫外線の防御に使われる成分は2種類あります。

 

紫外線吸収剤

紫外線エネルギーを化学的に熱エネルギーに変換します。

汗で崩れにくい、白浮きしにくいメリットがありますが、アレルギーや肌への刺激などが懸念されるため、厚生労働省でポジティブリストを作成し、配合量や成分を規制しています。

 

紫外線散乱剤

酸化チタンや酸化亜鉛などで物理的に紫外線を跳ね返す成分です。安全性は高いのですが、汗で崩れやすい、白浮しやすいといったデメリットがあります。

 

リップクリーム

唇を保湿し、油分のベールで保護する化粧品です。

保水力の弱い唇に使用するために成分のほとんどが油性成分でできていて、成分と配合率の違いで4種類に分けられます。

 

スティックタイプ

ワックス(常温で固体)配合が多めの固形状タイプで、手を汚さずに塗れる最もメジャーなタイプです。

 

バームタイプ

ジャー容器などに入っており、ワセリンなどを使った柔らかな軟膏タイプで、油分の配合が多く保湿力が高めです。

 

チューブタイプ

柔らかな軟膏タイプで、チューブから直接塗れるので手を汚さないで済みます。水性成分が多いジェル状もあります。

ベースに油脂を多く使うか、ミネラルオイルを多く使うかにより、使用感(テクスチャー)を変更可能です。

着色料で色付きや香料で良い香りをつけたり、美容成分や保湿成分にこだわることで、唇専用の美容液にも出来ます。

 

まとめ

化粧品は基本的に「水」「油」「界面活性剤」の3つでできています。

それぞれの配合率や結びつけ方を変えるだけで、全然違うアイテムと使い心地になってしまうため、処方や設計はプロの手を借りるのが一番です。

この記事を参考にして、素敵なオリジナルブランドの化粧品を作ってくださいね。

 


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