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化粧品工場・メーカーの段ボール

化粧品工場・メーカー必見 梱包用段ボールについて

化粧品工場・メーカーの段ボール

化粧品工場・メーカー必見 梱包用段ボールについて

化粧品の輸送時に使われるのが、梱包用段ボールです。

外箱、外装箱、カートンなどと呼ばれます。

梱包用ダンボールにはどのようなものがあり、どんな印刷ができるのでしょうか?

この記事では、梱包用ダンボールについて、材質や印刷を中心に解説します。

 

化粧品工場やメーカーで使われる梱包用段ボール箱

梱包用段ボール箱には、内装箱という個包装の商品を入れる箱と、内装箱をいくつかまとめて入れる外箱があります。

化粧品の梱包箱は、一般的に「物流単位」や「受注単位」で商品をまとめて入れます。

途中に物流倉庫を挟む場合、物流倉庫で外箱から出され、注文数ごとに内装箱が別の外箱へ詰め替えられて店舗へ送られることもあります。

 

外箱

輸送するために使われる箱のことを指します。外装箱、ダンボール箱、カートンなどの呼び方があります。

ユーザー(消費者)の目に触れることが無いため、商品そのものを包む個装箱に比べると材質や印刷に差があります。

外箱は「安さ(低コスト)」と「作業性の良さ」と「商品保護力」の3点のみに特化していることが特徴です。

印刷も一切されないか、されても商品識別のためだけの墨1色などが多く、リサイクルマークもないことがあります。

内装箱(内箱)

1つひとつの商品をまず入れる箱を内装箱と呼びます。内装箱はさらに輸送の単位で外装箱に入れられます。

現在では、コストダウンの観点から直接外箱へ入れられることも増えてきています。

外装箱がある前提のため、比較的弱い材質で作られることが多いです。

また、店頭で内装箱のまま陳列されることもあるのが特徴で、POP代わりの印刷がされることもあります。

そのような場合、 印刷の乗りがいい丈夫な紙を使って、商品をアピールするための印刷を施します。

 

化粧品工場で使われる段ボールの種類と素材

段ボールはライナーと中芯を貼り合わせた構造体を指し、段ボールで作られた箱が段ボール箱です。

入れる商品の大きさや重量、用途によって段ボールの材質を選定します。

段ボールの材質を適切に選定することが、商品を十分に保護しながら段ボールのコストダウンをすること

につながります。

段ボール箱の種類

化粧品の輸送に使われる段ボール箱の形は主に3つです。

 

A式段ボール箱

A式は段ボール箱の中で最も多く流通している標準的な形式で、段ボール箱の代名詞のような存在です。

フラップ(蓋)が長さ面、幅面の4面から伸びていて各辺とも同じフラップの長さになります。

長さ面のフラップ(蓋)を箱中央で突き合わせてテープを貼って梱包します。

紙の無駄が少なく製造工程もシンプルなので、材料コストも製造コストも低く、初期コスト不要で製作可能です。(印刷無しの場合)

別名で「みかん箱」と呼ばれますが 、その名の通りみかんの梱包箱に多く使用されたことから、この名前が定着したようです。

 

B式段ボール箱

フタや底面が差込み式になっている箱を総称してB式と呼びます。

B式段ボール箱は、胴の部分が糊付けによって筒状になっているので、箱を広げてフタや底面を差し込むだけで簡単に組み立てることが出来ます。

通常の段ボール箱よりもスピーディーに組み立てられることから通販業で特に人気がある形式です。

 

N式段ボール箱

1枚で形成されたフタ付きの組み立て式の箱で、抜型を使用して製作されます。

接合箇所がないので、型が必要な形式の中では最も安価に製作できます。

内装箱に使われることが多いです。

 

段ボール箱の素材

段ボールはライナーと呼ばれる表面の部分と、波状になっている中芯でできています。

 

ライナー

ライナーの紙質は、古紙の含有率によってD、C、Kの種類があります。

  • Kライナー:古紙含有率 50%以上
  • Cライナー:古紙含有率 90%以上
  • Dライナー:古紙含有率100%

古紙含有率が高いほどざらついて印刷ののりが悪くなり、強度も落ちていきます。

もうひとつ、ライナーの種類を決定するのは『厚さ』の違いです。

厚さは重さ(斤量)で決定していて、斤量は正式には 「g/㎡」で表しますが、単純に4、5、6、7と1桁の数字で表されることが多いです。

数字が大きいほど厚い(重い)紙になります。

 

中芯

中芯に使用する板紙は印刷をしないので、ライナーで使う紙よりも落ちた紙質です。

波状に加工するので、折り曲げやすく接着性のいいものを使います。

 

フルートと段

フルートとは中芯の波の大きさで、段は波の間隔です。梱包用のダンボールには以下の規格のものがよく使われます。

 

Aフルート

厚みが約5mm、30cm内に段が34±2個あります。

日本で一般的に使用されている規格です。

 

Bフルート

厚みが約3mm、30cm内に段が50±2個になります。

Aフルートより薄いので箱精度が出しやすく、内装箱やラップラウンド形状、緩衝材に使われます。

 

Cフルート

厚みが約4mm、30cm内に段が40±2個あります。

欧米を中心に使用され、近年日本でも省スペース、省資源の観点から選択する企業が増えてきています。

Aフルートの強度とBフルートの精度の中間の特性を持ちます。

 

Wフルート

AフルートとBフルートを貼り合わせたような構造で5枚構成の段ボールです。

一般流通している段ボールの中では最も厚みのある段ボールになります。 強度も高く、主に重量物用や海外発送用に使用されます。

 

段ボールへの印刷方法

外箱に会社名や製品名、ロゴなどを入れたい場合は、以下のような印刷方法を用いて段ボールに印刷します。

 

フレキソ印刷

フレキソ印刷は、樹脂で作られた版を使用して印刷する方法です。段ボールに判子を押して印刷するイメージです。

版に弾性があるため、段ボールなど表面が滑らかでない紙にもムラなく印刷できます。

  • 生産性が高い
  • 身体への害が少ない水性インキを使える
  • 用いるインキの量を抑えることができる

といったメリットがあります。

フレキソ印刷は生産性が高いため、小ロットの印刷にも適しています。

使用できる色は基本的に2色までで、繊細な印刷には不向きですが比較的低コストで印刷できます。

初回のみ印刷版が必要です。

シルク印刷

シルク印刷は、シルク版と呼ばれる大小の穴が空いた版に、インクを伸ばし入れる印刷方法です。シルク印刷でダンボールに印刷すれば、綺麗な色味を表現することができます。

  • 耐候性があり、紫外線に強い
  • 白やゴールドメタリックなどの色味を際立たせて表現できる
  • 版代が高く、全体の印刷代が高くなりがち

といった特徴があります。

シルク印刷の強みは、インクを厚く塗布することができる点にあります。

インクを厚くすることで、屋外に放置された状態でも高い耐性を持ち、紫外線にも強い印刷へと仕上げることが可能です。

シルク印刷は版代が高いため、印刷にかかるコストが高くなりがちで、細やかなデザインには不向きというデメリットも存在します。

オフセット印刷

版は凹凸がない薄い金属で出来ています。

紙に圧力をかけて、コートボールやG段等、薄いものに印刷します。鮮やかな発色が可能です。

  • フルカラーに対応しており、版代が安価である
  • 大量印刷に適している

といった特徴があります。

オフセット印刷は、印刷色がフルカラーに対応しており、写真など繊細な印刷内容が可能です。

また版代が安価であり印刷スピードも早いため、大量生産の際に生産コストを抑えることができるメリットがあります。

 

まとめ

化粧品の輸送に必要な梱包用の段ボールについて解説しました。

商品に合わせた適切な梱包箱を選んで商品の輸送に万全を期し、物流クレームをなくしましょう。

この記事を参考にして、素敵な化粧品を作ってくださいね。

 


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