SNSは拡散力が強いツールで、そこで強力な広告が打ち出せれば影響力は絶大です。
しかし、SNSでの影響力をつけるのは容易なことではありません。
多くの企業ではフォロワーの増やし方すらわからない場合がほとんどです。
そこで活用するのがSNS運用代行で、面倒で専門知識の必要なSNS運用を依頼できます。
この記事では、SNS運用の基本と代行業者を利用するメリットとデメリットを解説します。
化粧品メーカーのSNSマーケティングと広告
SNSマーケティング、SNS広告はインターネットを使った「口コミ」によって、自社製品を広めてもらうことやその戦略を指します。
今や消費者がインターネットやSNSで情報収集することが当たり前の時代です。
今まで主流だったSEOや検索と連動したWeb広告は年々難易度が上がり、SNSマーケティングの需要が増えてきています。
広告で使えるSNSの種類
SNS広告運用に使われるSNSには以下のようなものがあります。
- YouTube
この中でもコスメは圧倒的にInstagramが人気です。
その理由は、Instagramのユーザーは20~40代が圧倒的に多いため、化粧品を使用している世代のボリュームが多いことと、コスメ動画の拡散率が良いからです。
このため、フォロワーやエンゲージメントが伸びやすく、第一選択はInstagramという企業が多くなっています。
SNSで広告をおこなう利点
今まで大きくメディア展開をしていなかったり、新しく立ち上げたりするブランドには、SNS広告が向いています。
なぜなら、化粧品は広告が積極的に使われていて、目立ったメディアは大手の独壇場となっているからです。
SNSはそこまで大手が席巻していることはないので、SNSで広告をおこなうことは自社ブランドの認知を高めるチャンスとなっています。
SNS広告の弱点
SNSでは良いことも悪いことも一気に広がります。
低コストで大きな効果を得られる可能性がある反面、運用を間違えると悪評が一気に広がり、止めることができないという弱点も存在します。
SNSで悪評が広まれば大手といえども一気にシェアを失うことになります。
SNS運用代行でやってもらえること
SNS運用代行は、SNSの投稿や分析などの運用を企業の代わりに行うサービスのことです。
月額料金を支払う代わりに、企画からレポートの作成などさまざまな業務を代行してもらえます。
サービス内容は
- アカウントの立ち上げ
- 投稿の作成(写真の撮影や画像の制作など)
- 写真・動画などの投稿
- コメントチェック・返信
- レポーティング
- ミーティング
- 広告の出稿・運用
などがあります。
細かく運用してもらうほど高くなるので、どこまで依頼するかよく考えて、できそうな部分は自社に担当者を置くのもいいでしょう。
SNS運用代行の4つのメリット
SNS運用を専門の代行業者に依頼することで得られるメリットは以下の4つになります。
SNS運用にかかる負担を軽減して本業に専念できるというのは、運用代行サービスを利用する大きなメリットになります。
なぜなら、SNS運用はかなりの時間と手間がかかるからです。
特に、初期のアカウント立ち上げは苦労が多く、ある程度フォロワーが獲得できて安定した運用ができるまでは大変な労力を伴います。
SNS運用にかかりきりになり、本業が疎かになっては本末転倒です。
大変な運用を代わりにやってもらえることで、本業の化粧品のことに集中でき、良い商品やサービスを生み出すための時間や労力を確保できます。
代行会社はSNSのビジネス活用で成果をあげるためのノウハウや経験を保持しているため、自社で運用するよりも成果があがりやすく、結果を得られるまでの時間も短くなる傾向があります。
SNSを自社で一からやるためには勉強時間や試行錯誤が必要ですが、プロはそういったノウハウを日々蓄積しています。
最近のトレンドなどもよく研究していて、効果的な運用が可能です。
長年の経験と実績から培ったノウハウやハウツーを生かしてサポート・運用してくれるため、「フォロワー獲得」「効果的な広告運用」など、しっかりと成果を出してくれるでしょう。
SNSは一度発信してしまったことを取り消すことがほぼ不可能であるという特徴があります。
SNSでの情報漏えいや炎上のリスクは、ブランドの信頼を失うことになりかねない重要な問題です。
慣れていないと気をつけていても些細なことで炎上させてしまうことがあるので、ビジネス運用は難しいのが実情です。
SNS運用のプロに業務を委託すれば、誤った運用によって発生するリスクを低減できます。
代行には24時間体制で監視し、不適切なコメントや炎上に繋がりそうな問題を潰してアカウントを健全に保ってくれるサポートもあります。
SNSは発信してしまえば24時間いつでも誰からもアクセス可能ですから、本業を頑張っている間にアカウントに異常があったら大変ですよね。
だからといってずっとアカウントを保全していることはできません。
運用代行のサービスを利用することでアカウントが守られ、安心してSNS運用ができるでしょう。
SNS運用代行の3つのデメリット
運用を業者に任せることにはデメリットも存在します。こんなはずではなかったとならないように気をつけましょう。
SNSは基本的に無料なので、広告費を安く抑えることができます。
しかし、代行業者を使うと月数万円から数十万円のコストが発生し、効果がなければ赤字です。
特に小規模の運営では割高になる可能性があります。
広告の費用を抑えるためにSNSを選んだのに、代行業者に高額の支払いが生じてしまっては意味がありません。
予算に見合ったプランを選んだり、複数の業者から相見積もりを取るなどして、事前によく費用対効果を考えておきましょう。
SNS運用代行サービスを利用すると、SNS運用に関する経験やノウハウが社内に蓄積されないというデメリットがあります。
自社で試行錯誤した結果は社内にノウハウとなって残り、次の機会ではその経験をもとにより良い運用が目指せます。
しかし、代行業者が高い効果を出しても、次に自社で同じことをするのは無理でしょう。
最終的に自社で行うためには、運用代行を依頼するだけでなく、自社でも手間と時間をかけて経験を積んでいくことが必要です。
本来SNS広告は、ユーザーと近い距離でコミュニケーションを取りつつプロモーションするものです。
しかし、運用代行に任せきりにしてしまうと単なる情報発信に終わってしまい、ユーザーとの距離が縮まらないといった結果を招くこともあります。
定期的に運用の内容を確認して、自社で行う部分と代行してもらう部分をバランスよく調整することも必要です。
SNS運用代行を選ぶときの3つのポイント
運用代行を依頼するときには、以下の3つのポイントに注意して選びましょう。
- 月額料金
SNS運用代行は月数万円から利用が可能です。
ただし、数万円では投稿内容の作成と投稿の代行のみのケースが多くなります。
広告運用 ・キャンペーンの実施 ・レポーティング ・ミーティングなどのサポートを希望する場合は、月20万からのサービスがオススメになります。
本格的なSNS運用をする場合は、高額のプランが必要になるので、予算と受けられるサービスを踏まえてプランや業者選びをしましょう。
- 代行可能な業務内容
代行のサービスは、投稿の原稿作成と投稿だけのものからキャンペーンの実施、コメントへの返信やフォロワーとのコミュニケーションまで多岐にわたります。
どこまでやってもらうか、どこまでを自社でやるか考えた上で依頼しましょう。
- 導入実績
成果を上げてもらえそうな代行業者かは、実績をよく確認して判断しましょう。
その業者が化粧品業界に詳しいか、過去にどんな運用実績があるのか、必ず具体的な数字で見せてもらうことは欠かせません。
自社の希望する結果を出してくれる業者であるか、実績をもとに検討します。
まとめ
化粧品の広告とSNSは相性がよく、炎上対策など運用には慎重さも必要ですが、非常に心強いツールとなります。
運用が心配なら代行という選択肢もあります。
ぜひ、上手に活用して自社ブランドを広め、ユーザーを獲得していってください。