Instagramはアカウントを作り、無料で広告運用することも可能ですが、有料広告を掲載することも可能です。
しかし、掲載のやり方やコストなど、注意すべき点もあります。
そこでこの記事では、Instagram広告の掲載のやり方や注意点について解説します。
Instagram広告の特徴
Instagram広告は、Instagramのタイムラインやストーリーズ上に掲載される広告のことです。
広告機能やショッピング機能など、ビジネスに活用しやすいプラットフォームになっているため、今後ますますビジネス利用が活発になっていくでしょう。
掲載された広告は、投稿と同じタイムライン上に表示されるため、ユーザーは確実に目にすることになります。
精度の高いターゲティングが可能
Instagram 広告の最大の特徴は、事前に配信対象を設定することができることです。
ターゲット層に集中的に広告を出すことができるのがインスタ広告の魅力で、性別や年齢、住まいや言語など基本的な情報だけでなく、興味関心やライフスタイルなども指定可能です。
簡単な設定をするだけで、ターゲットに的確に広告を表示できます。
自動最適化で成果が出やすい
Instagram広告には自動最適化の機能があります。
Instagram広告を出稿する際はFacebookのマーケティングプラットフォーム上でAIによる最適化が行われます。
このため、広告主が大まかなターゲットの設定をしておけば、後はその範囲のなかで最適なユーザーに広告が表示されるようになります。
化粧品のInstagram広告掲載の手順
ここでは実際にInstagram広告の出し方について解説します。広告を配信するためには「キャンペーン」「広告セット」「広告」の3つのパーツを設定する必要があります。
1. FacebookとInstagramのアカウントをリンクする
Instagram広告を出すためにはFacebookとInstagramの両方のアカウントを作ります。
なぜなら、InstagramはFacebookの傘下の企業であり、Instagram広告はFacebook広告と同じプラットフォームが使用されているからです。
この2つをリンクした上で、Facebook上で広告の設定や作成をします。
2. キャンペーン目的を選択する
まずキャンペーンの目的を決めます。
キャンペーンは広告の基礎となるもので、キャンペーンの目的を選択したことにより、自動最適化機能が働いて一番効果的な方法で広告が配信されます。
- ブランドの認知度アップ
- トラフィック(クリック数を増やす)
- リード獲得(見込み客の獲得)
- エンゲージメント(いいね獲得)
- 動画の再生数アップ
たとえばトラフィックを選択した場合、広告がより多くクリックされるように自動で最適化されます。
3.広告セットを作成する
広告セットは、広告の掲載方法を決めるものです。1つの広告セット内に複数の広告を作成できます。
広告セットに名前をつけてから、オーディエンス欄からターゲット層を選択します。
オーディエンスでは、年齢・性別・趣味や関心などといったターゲット層の特徴を選べます。
特徴を選択していくごとに右側のオーディエンスサイズが変わります。
あまり細かく設定しすぎると配信に支障をきたすため、最低でも1万人以上のサイズになるようにしましょう。
4. 配置欄から広告の配置を選ぶ
広告配置の設定は、デフォルトが自動配置となっています。
この自動配置はInstagramだけでなくFacebookなどでも同じ広告を配信する設定です。
Instagramだけに配信したい場合には配置の設定を変更し、Instagram以外の項目を削除しておく必要があります。
5. 予算・掲載期間を設定する
予算は1日あたりか通算予算のいずれかを選択できます。
掲載曜日を指定して配信することが可能ですが、この場合は1日の予算ではなく通算予算を選ぶ必要があります。
また、課金方式は以下の3種類から目的に応じて選びましょう。
- CPM:1,000回表示されたタイミングで課金、商品やブランドの認知向上、投稿へのエンゲージメント数の増加
- CPC:クリックされたタイミングで課金、コンバージョン(購買や問い合わせ等)獲得
- CPV:動画広告の再生時間に応じて費用が発生、動画の再生数アップ
これらの方式を適切に選択することで、費用対効果が上がります。
6. 広告を作成・公開する
最後に広告を作成します。
- アイデンティティ欄からページを選択する
- 形式欄から広告フォーマット(カルーセル/1件の画像・動画)を選ぶ
- メディア欄に画像/動画/スライドショーをアップロードする
- テキスト欄で広告にテキストを追加する
- 広告プレビュー画面で確認する
- 注文を確定し、支払い方法を選択する
この後Facebookが広告について審査を行い、出稿された広告の内容に問題がなければ広告配信が行われます。
7. 広告配信後の様子により設定項目を調整する
Instagram広告を配信したら、定期的にチェックをして、成果を確認します。
広告マネージャには広告マネージャは広告の配信状況・閲覧したユーザー数・閲覧頻度・入札状況・クリック数などといった指標をグラフ表示する機能があります。
この数値を追いながら配信内容を調整していくことが重要です。
特に最初のうちは手探りで反応を確かめながらの運用になるので、試行錯誤を繰り返しながら、より適切な設定ができるように調整をしていきます。
広告配信をした後は必ず結果を確認して、配信内容が成果を出しているか、もっと数字をあげられないか検討しましょう。
化粧品のInstagram広告出稿の注意点
せっかく広告を出しても成果が得られない、などということにならないためには以下のポイントに注意しましょう。
広告をだそうと決めた理由はなんですか?どのような目的で広告をするのかが明確でないとユーザーに流されてしまいます。
- ブランドや商品の認知度を高めたい
- 商品やサービスを検討してもらいたい
- 販売数を増やしたい
目的を明確にし、それをユーザーに一番効果的に伝わる方法を模索することが、広告配信成功の鍵となります。
Instagramは画像がメインですから、テキスト量(文字数)は最小限にすることが望ましいです。
広告配信する画像の中のテキスト量(文字数)が多くなり過ぎると、ユーサビリティが低下します。
画像内のテキスト量は、画像の20%以内に収めるのが理想的といわれ、画像内のテキストを一定未満に抑えると、広告のパフォーマンスが高くなることがわかっています。
Facebook側も画像の種類ごとに詳細にテキスト量を制限しているので、テキストはシンプルにしましょう。
Facebookの広告ポリシーを必ず確認しておきましょう。
なぜなら、全ての広告は配信前に広告ポリシーに適した内容かどうかを審査されるからです。
化粧品ではほとんど該当しませんが、違法な商品やサービス・差別的な内容など、禁止コンテンツや制限コンテンツに該当する場合は広告を作成できません。
ポリシー違反の広告を作成してしまって後悔しないように、ルールの確認は怠らないようにしましょう。
Instagramだけに広告を出す場合でも、Facebookのアカウントが必要になります。
広告の作成やレポートの確認は、すべてFacebook上でおこなうことになるので、InstagramのアカウントだけではInstagram広告は出せないので注意してください。
Instagram広告は最低1日100円から配信できますが、出稿費用があまりに少なすぎると成果が出ず、無駄な出費になってしまうことも考えられます。
試験的な運用だとしても、目安として最低でも1日1000円程、また一定期間は継続して出稿して数値分析を行い、調整をして最適化していくことが重要になります。
そのための広告費を捻出できるか、事前に検討しましょう。
また、Instagram広告の費用はオークション形式のため、競合が多いターゲット層や商材の場合は、ほかの場合より高単価です。
競合が多い化粧品ジャンルでは、想定より多くの費用が必要になる可能性もあります。
まとめ
化粧品のInstagram広告は、ターゲットに届きやすい、効果の高い広告です。
一方で出稿の仕方を誤ると費用だけがかかり、目的を達成できません。
この記事を参考にして、Instagram広告を上手に活用してください。