化粧品の容器は、商品を陳列した際の顔となる部分です。パッケージや容器は商品を保護する目的以外にも目的があることをご存知でしょうか?化粧品容器の目的を踏まえながら、どんな種類の容器があり、容器の向き不向きなどについてご紹介します。また、タイトルにある通り、目的や種類などを理解したうえでポンプ容器について詳しく説明していきます。
化粧品OEMの容器の目的とは?
商品の保護以外にも目的があります。
容器の目的を理解し、最適な容器を選んでいきましょう。パッケージ容器には、販売促進効果が得られる様々な目的があります。
- デザインは、ブランドのイメージにも繋がり、消費者の手にとってもらうための目的があります。
- 使いやすさも重要な目的です。どんなに成分がよくてパッケージ良くても使いずらいと中々消費者の心には響きません。
- 商品にあったコンセプトを理解することで、消費者の手に取ってもらいやすくする目的があります。
化粧品容器には、商品保護はもちろんのこと。商品のイメージや販売促進などの目的があることが分かりましたね。次に、材質、形状(容器の種類)キャップについて説明します。
化粧品容器に使用される材質
化粧品容器に使用される材質には、大きく分けると2つあります。1つ目が、樹脂(プラスチック)です。樹脂は、化粧品容器の素材として、よく使用されています。
特徴
- 比較的安価に製作できる
- 着色や加工がしやすい
- 不透明な容器を選ぶと太陽光や紫外線から守れる
- 柔軟性があるため形状が変えやすい
- 適度な光沢と清潔感がある
- 大量生産に向いている
2つ目の材質は、ガラスです。ガラスは、樹脂と比較すると高級感を出すため安価には製造できませんが、空気による酸化や成分が吸着されるおそれがありません。
特徴
- 高級感がある
- 製剤の安定性が保ちやすい
- 変形・変質しづらい
- 熱を通しにくい
ガラスを使用する際は、衝撃に弱く重いため、充填工場が限られる場合があるので注意が必要です。
化粧品容器の形状と種類について
化粧品の容器の形状は、3つに分かれています。
チューブタイプ、ジャータイプ、ボトルタイプになります。チューブタイプとジャータイプには粘度の高いクリームに向いています。ボトルタイプには、化粧水のような、サラサラした液体系のものが向いている傾向にあります。
それぞれの形状による用途
チューブタイプは、減り具合などが分かりやすく、押すことで中身を出すことができます。柔軟性に優れており、素材には、樹脂が使われています。コンパクトで収納しやすいのも利点の1つといえるでしょう。
ジャータイプは、クリームやパウダー容器に使用されます。ハンドクリームや整髪用のワックスにも使われていますね。蓋が大きいだめ、外気に触れる面積も大きいために、雑菌が入りやすいデメリットがあります。防腐剤の配合や製剤なども検討しましょう。
ボトルタイプには、化粧水や乳液といった比較的サラサラとした印象がある液体に使われる事が多いです。素材には、ガラスも樹脂も使用できるので、デザインに合わせた仕様で製造できます。自立できるので、商品も陳列しやすく、消費者の手に取ってもらいやすい容器です。
化粧品容器の種類
化粧品容器の形状を参考にしながら、容器の種類について紹介します。
- 細口ボトル容器
- チューブ容器
- ポンプ容器
- 広口ジャー容器
- 塗布付き容器
- エアゾール容器
- コンパクト容器
- 繰り出し容器
などが主な容器の種類となります。種類も沢山ありますので、どんなものを作るのか、性質や化粧品により選ぶ容器が変わってきますので、使いやすさなども同時に考慮しながら、検討しましょう。
キャップの種類
ワンタッチタイプ・スクリュータイプ・ポンプタイプの3つがあります。ワンタッチタイプは、簡単に開けられ、片手でも開けることができるタイプのキャップです。スクリュータイプは、嵌合性が高いため持ち運びにも便利なタイプです。ポンプタイプは、適量出すことができるので、選ぶ人が多い印象です。
化粧品OEMのポンプ容器について
ポンプ容器について、どのような化粧品に向いているのか?素材や特徴について紹介します。
ポンプ容器とは?
ポンプ容器とは、シャンプーや化粧水まで沢山の化粧品に使われているポンプ式の容器です。普段から、使用されている人も多いのではないでしょうか。詰め替えが可能で、押すだけで簡単に中身を出すことができる為とても便利です。
キャップ
ポンプタイプのキャップにも種類があります。
- ミストタイプ
- ドロップタイプ
- 泡タイプ
などあり、メリットは他のキャップに比べると簡単に出せるのはもちろんのこと、適量出せる点がメリットです。
ポンプ容器はコストが高くなる
ポンプ容器は、ポンプと容器で別々のため、コストが、容器だけでないため高くなる事があります。
ポンプ容器の性質
構造
ポンプ式ですので、ボトル内に入っている中身をパイプを通して、押すことにより吸い上げ、タンクに溜まったら、再度押し出し吐出するようにできています。
ポンプ容器の仕組み
ポンプ容器は、ポンプを押した際に液がでる仕組みになっていますね。空気は、液が出てくる所とは別の通路があり、そこから空気を取り入れ解放されるような仕組みになっています。また、ポンプを動作してない時は、ボトル内から液洩れを防ぐため、空気の通路は遮断されています。
ポンプの種類による違い
ポンプには、スプレータイプのものもあります。スプレータイプの霧ポンプも乳液ポンプも内部構造は同じです。ですが、目的により圧を変えることにより、霧状にでたり、液体で出てくるようになっています。
ポンプ容器を決める際に考慮したいこと
ポンプ容器を決める際には、以下の事に着目しながら決めていきましょう。
- 内容液を出す際に霧状がいいのか?乳液状なのか。考えておきましょう。
- 1回の吐出量はどのくらいがいいか。
- ボトルのネジサイズ
これらは、基本的な項目ですので、事前に考えておくといいでしょう。
用途によってポンプを変える
中に入れる、内容液によりポンプ自体を変えることはないようです。どのように使いたいかによって使い訳があります。例えば、霧状にしたい。乳液状で出したいといった、基本的な用途に合わせポンプを製造するようになります。
容器の選び方
ここまで、容器の種類やポンプ容器について詳しく説明しました。沢山ある容器の中から選ぶ際のポイントを紹介します。
- 原料や処方にあった容器から選ぶようにしましょう。
- パッケージや外箱も検討しながら決めましょう。
- 用途に合わせたものを選びましょう。
以上の3点を頭に入れながら、企画を進めていくとより良い容器を選択できるとおもいます。
デザインについて
デザインについてですが、商品のデザインは、陳列した時に目を惹くものでなければ買って貰えません。また、見栄えだけにこだわらず、持ちやすや出しやすさも重要ですよね。
着色
デザイン性を持たせることはとても重要ですが、着色をすることにより、太陽光や紫外線の影響を抑えることもできるようになるため、透明で色の薄い容器だと太陽光を通してしまうので、中身の劣化につながります。ですので、化粧品容器には透明ではなく、色を付けることをお薦めします。
まとめ
ポンプ容器の製造や仕組みについて説明しました。これから、ポンプ容器を製造したいと思っている方は何を優先し作っていけばいいか考慮しながら進めていくといいかもしれませんね。本記事を参考にして頂き、デザインにあった容器を製造してくださいね。