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化粧品OEMに関するエタノール 消毒用・キッチン用・トイレ用との違い

化粧品OEMに関するエタノール 消毒用・キッチン用・トイレ用との違い

化粧品OEMに関するエタノール 消毒用・キッチン用・トイレ用との違い

 

エタノールとは、アルコールの一種です。よくアルコール消毒と聞きますが、このアルコールはエタノールのことになります。

エタノールは普段から手指の消毒やキッチンの除菌、トイレ掃除の際に使用する場面が多いかと思います。

また、化粧品にもエタノール配合のものが多く、消毒や除菌効果のあるエタノールを配合しても大丈夫なの?という疑問もあると思います。

実はエタノールが配合されている化粧品の種類は多く、エタノールにはさまざまな効果があります。ですがエタノール配合と聞くと肌が乾燥しそう、荒れそうなどあまりいいイメージがありませんよね。

化粧品のエタノールは、消毒用とキッチン用、トイレ用に使用されているエタノールとどんな違いがあるのでしょうか。

そこで本記事では化粧品OEMでオリジナル化粧品作りを検討している方に向けて、エタノール配合化粧品のメリットやデメリット、消毒・キッチン・トイレ用との違いなどについて説明していきます。

 

エタノールってなに?

エタノールはアルコールの一種で、さまざまな場面で使用されている物質です。

エタノールにはさまざまな効果があり、濃度や成分などによって大きく変わります。

 

消毒・キッチン・トイレ用エタノールの違いとは

まず、消毒・キッチン・トイレ用のエタノールについて説明します。

消毒用エタノール

消毒用エタノールは、主に手指や皮膚の消毒に使用されます。消毒用エタノールは濃度が70~80%で、医薬部外品のものだけが販売されています。

キッチン用エタノール

キッチン用エタノールは、食品の制菌や調理器具などの除菌目的で使用されます。酒税がかからないように「変性剤」と呼ばれる成分が配合されていますが、食品添加物なので、安全性は高いです。

※変性剤とは、飲んでも美味しくないようにする成分のこと。

トイレ用エタノール

トイレ用エタノールは家具や住居などの除菌、掃除を目的として使用されます。こちらにも変性剤が使用されていますが、食品添加物ではないため、キッチン用エタノールとして使用することはできません。

キッチン用とトイレ用エタノールは、物品の除菌や洗浄、消臭を目的としたものです。「除菌」は微生物の数を減らし、清浄度を高める効果があります。

それに対し、消毒用エタノールは「殺菌」して「消毒」を行います。

そのため、キッチンやトイレ用はエタノール濃度が低くなっており、消毒用との大きな違いは、「濃度」と「目的」ということになります。

 

エタノールの特徴

エタノールの特徴や効果は主に3つあります。

安全性が高い

市販で販売されているエタノール除菌は、食品添加物の許可を受けており、キッチンで使用する調理器具や口に入れるものにも使用できるため安全性が高いです。

赤ちゃんのおもちゃや、ペット用品の除菌にも効果があります。

油汚れに強い

エタノールは油を溶かす作用があります。キッチンの油汚れや手垢などの皮脂汚れを落とす効果があります。

揮発性が高い

エタノールは揮発性が高く、すぐに蒸発します。エタノール使用後に拭き取りを行う必要がありません。

 

化粧品に配合されるエタノールとは

化粧品に配合される、エタノールの正式名称は「エチルアルコール」というアルコールの一種です。化粧品に配合される場合、すべて「エタノール」と表示されます。

ですが、化粧品の成分表示には「アルコール」と名前の付く成分があり、化学構造に水酸機(OH)を持つものをアルコールと呼びます。これらはエタノールとは違った性質を持っており、「べへニルアルコール」、「ステアリルアルコール」は固形の油分で、成分を固形化させたり粘度を高めます。

「イソステアリルアルコール」は液状の油分で、肌を柔軟にする乳化剤の役割があります。

「フェノキシエタノール」は防腐剤として使用されます。

 

エタノール配合の化粧品の働きやメリット・デメリット

化粧品に配合されているエタノールの目的や役割はどのようなことがあげられるでしょうか。エタノールを使用したスキンケアは、上手く活用することで肌の悩みを解決できたり、肌トラブルの予防になります。

化粧品に含まれるエタノールは、配合量が数%と少量のものが多く、肌への安全性がじゅうぶんに考慮されています。

ですが注射をするときに使用する消毒用エタノールで、肌が赤くなったりするような方は、化粧品に含まれている微量のエタノールでも注意する必要があります。

化粧品に配合されるエタノールの働きとメリットを紹介します。

化粧品としてのエタノールの働きとメリット

  • 収れん作用

収れんとは肌を引き締めるという意味。エタノールは肌の熱を奪い、血管を縮めるので毛穴の引き締め効果にも期待できます。

  • 清浄作用

エタノールには肌の汚れを落とす効果があります。肌の余分な皮脂や古い角質を取り除く、拭き取り化粧水に使用されます。

  • 殺菌作用

殺菌作用があるため、殺菌・防腐剤としての効果を期待できます。また、殺菌作用でパラベンやフェノキシエタノールの濃度を低くします。

  • 清涼作用

エタノールは蒸発するときに熱を奪うので、エタノール濃度が高い化粧水を使用した後は清涼感が残ります。蒸発する際に周りの水分も奪うことになるため、長期的に使用すると肌が乾燥してしまうことがあります。メンズ化粧品にはエタノールが含まれているものが多いです。

  • 可溶化

エタノールは溶解作用があります。水や油に溶けにくい成分や香料などを溶かし、化粧品を均一に混ぜることができます。

 

エタノール配合化粧品のデメリット

  • 刺激がある

エタノールは揮発性による肌の熱を奪うことによる爽快感があります。蒸発する際に肌の水分も奪い、いっしょに蒸発します。保湿とは程遠くなり、肌トラブルや湿疹、痒みが出るなどの「アレルギー性接触皮膚炎(化粧かぶれ)」を発症してしまうことがあります。

  • 肌質に合わないことがある

エタノール配合化粧品は、どんな肌質でも使用できるわけではありません。

肌が丈夫な方や普通肌、脂性肌の肌質の場合は使用してもエタノールに刺激を感じることは少ないでしょう。

しかし肌に炎症がある場合や乾燥肌、敏感肌の方にはおすすめできません。赤ちゃんや子ども、高齢の方も控えた方が安心です。

化粧品によるエタノール配合量が低ければ、絶対にいけないというわけではありませんが、使用する際は慎重に検討する必要があります。

 

成分表示に記載されないエタノール

エタノールが配合されていても成分表示に記載がないことがあります。それは、エタノールが抽出溶媒として使用され、原料の段階で使われた場合です。

このことをキャリーオーバー成分といって、全成分表示に記載する義務はありません。ですが、これも敏感肌に対し刺激となってしまう可能性も。心配な場合は腕の内側などに化粧品を試すパッチテストを行うと安心です。

 

エタノール配合化粧品は種類が多い

エタノールは働きや効果から10000種以上の化粧品に配合されています。

  • 洗顔料
  • クレンジング料
  • 化粧水・乳液・美容液
  • 保湿クリーム
  • フェイスマスク
  • オールインワン化粧品
  • ボディクリーム
  • リップケアアイテム
  • 日焼け止め
  • ファンデーション

などに使用されています。

 

こんな方におすすめ

  • 肌に脂質が多く、オイリー肌な方
  • 毛穴の黒ずみが気になる方

皮脂が多くオイリー肌でテカリが気になる、ニキビがある方にはエタノールの持つ洗浄作用のある化粧品を使うことで余分な皮脂や汚れを取り除くことができるのでおすすめです。

しかし、ピーリング効果もあるため、拭き取りすぎてしまうと肌のバリア機能が崩れてしまい、肌トラブルを起こしやすくなってしまいます。

化粧品に幅広く使用されているエタノール。エタノールと聞くと乾燥しそう、ヒリヒリしそうというマイナスなイメージが思い浮かぶと思います。

ですがエタノールは目的や使用方法を気を付けていれば、肌にとってプラスになります。

また、化粧品に配合することで殺菌や防腐剤の役割を果たすので、化粧品の種類や目的、効果に合わせて取り入れてみるのもいいでしょう。

 

まとめ

本記事では化粧品OEMでオリジナル化粧品作りを検討している方に向けて、エタノールの効果やメリットやデメリット、消毒・キッチン・トイレ用との違いなどについてご紹介しました。

ぜひ参考にしていただきながら、素敵なオリジナル化粧品を作ってくださいね。

 


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