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化粧品 年収 業界

気になる化粧品業界の年収はいくらくらい?

化粧品 年収 業界

百貨店や専門店などで美容部員に接客をしてもらいながらメイク用品を購入したことがありますでしょうか。美容部員とは、お客様にカウンセリングをして悩みや疑問を引き出して解決へ導いてくれたり直接メイクをしてくれたり、メイク用品を販売する仕事です。そんな華やかな職業に憧れを持つ人も少なくありません。ですが「メイクはあまりしないけど化粧品を分析することが好き」という方や、「自分の好きなブランドの化粧品を広告・宣伝したい」という方もいらっしゃいます。化粧品業界は美容部員以外にもたくさんの業種があります。いざ働こうと思っても、実際気になる一番は収入ではないでしょうか?今回は、化粧品業界の年収についてご紹介していきます。

化粧品の誕生について

化粧品とは、古事記や万葉集などでも記述が出てくるくらい、古くから使用されてきたものです。古墳時代では顔料をつかって顔に塗る風習があり、平安時代ではお歯黒、室町時代ではおしろいや紅などが一般的になりました。江戸時代になると女性向けの礼儀作法が充実し、口紅やおしろい、お歯黒や眉作りに使う、赤・白・黒を使うことが中心になりました。江戸時代から美人の第一条件は色白だったのです。そして大正時代になり、西洋の情報がたくさん入ってきたことで、さまざまな色合いの化粧品が増えていきました。このころから、女性進出もあり、スピード化粧や対人関係を円滑にするための化粧が提案されていき、棒状の口紅やコールドクリームなどが商品化されました。そして現在では、個性的なメイクや、爪を美しくするネイルアート、肌を美しく保つためのスキンケア用品や薬用化粧品が注目されています。古くから女性が美しくなるために作られた化粧ですが、現代では男性でも使うことが主流になってきています。ですので、化粧品業界とは私たちになくてはならない業界です。現在、製造や研究は男性比率が、営業や美容部員は女性比率が高い傾向ですが、今後は美容部員でも男性の比率が増えてくる可能性がありますね。

美容部員以外の化粧品業界の職種とは

まず始めに、化粧品業界にはどのような職種があるのか説明します。この業界は、大きく分けて「研究」、「商品企画」、「生産」、「営業」、「経営企画」、「他総合職」、そして「美容職」の7つの職種に分けられます。

  • 「研究」…新商品の開発に向けた有効な成分や素材の探索や分析、開発をします。
  • 「商品企画」…マーケティングや商品の企画、パッケージのデザインなどをします
  • 「生産」…商品の在庫管理や生産システムの開発をします。
  • 「営業」…スーパーやドラッグストアなどの法人向けに商品の提案や商品説明をします。
  • 「経営企画」…経営戦略や事業戦略の企画・立案・遂行、経営資源の最適な分配を手がけます。
  • 「他総合職」…人事や総務、経理といった事務職を行います。
  • 「美容職」…化粧品の販売員で、いわゆる美容部員です。

これらの職種が合わさって、世の中に商品が流通しています。化粧品の製造関連には化学の技術が必要となるので、その知識を活かすために男性の比率が高くなっていますが、化粧用品はやはり女性の力が不可欠となるために、女性が多く求められていると言えます。

化粧品業界の平均年収

気になる平均年収を紹介します。

  • 美容部員
  1. 正社員 377万円(月給換算で約31万円)

初任給の平均は月額21万円

  1. 派遣社員 平均時給1,350円
  2. アルバイト・パート 平均時給947円
  • 研究職…430万円
  • 生産…376万円
  • 商品企画…487万円
  • 総合職…350万円

美容部員は地域での金額の差も大きく、一番平均年収が高い県は千葉県で、正社員420万円、アルバイト・パートの時給1,001円、派遣社員1,401円という結果でした。研究職は技術での金額差が大きく、最高で2,000万円、最低で150万円という結果でした。

参照:美容部員の仕事の平均年収は377万円/平均時給は947円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス

研究開発(食品・化粧品)の年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計) | 転職会議

生産技術・生産管理(食品・化粧品)の年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計) | 転職会議

化粧品会社の企画職の仕事内容は?商品企画職への転職成功のポイントを解説 | リバティーワークス – Liberty Works –

代表的な化粧品メーカーの平均年収

では、代表的な大手化粧品メーカーの平均年収をご紹介します。

  • 花王…812万円
  • コーセー…818万円
  • ポーラ…765万円、
  • 資生堂…658万円、
  • ノエビア…614万円

全体的な数字をみると、400万円から500万円がボリュームゾーンではありますが、一般的な会社員と比べてみるとかなり年収は高い業界です。そして売上高が高い会社ほど、当然ながら年収はさらに高くなるようです。また、幹部候補として、より幅広い業務を担うようになるとさらに年収は上がるようです。

化粧品業界の現状

新型コロナウイルスがまん延したことにより、経済に及ぼした影響はとても大きいです。それは化粧品業界も同様で、直面している状況は厳しくて、早急に対策を練らねばならない状態です。化粧品業界は景気が良くなると比例して化粧品の消費者が増えることから売上金額も上がるという相関関係にあります。現在コロナによる影響はとても大きく、2019年には過去最高を記録していたものの、2020年には10%程度減少してしまいました。代表的な企業にいたっては、20%の大幅な減少を記録しました。

(参照:化粧品業界の今後はどうなる? 現状や課題、最新の動向をご紹介 | 大塚商会のERPナビ

化粧品業界の動向、ランキング、現状を研究(2021年版)

現状から打開するために

化粧品業界は現在の状況から打開するために販売チャネルの多様化を行いました。元来、借家店やドラッグストア、通信販売や訪問販売が主流でしたが、そこにネット通信販売を加えました。インターネットの普及により、消費者の購買行動の変化があったため、柔軟に無店舗販売という方法を取り入れたのです。ですが、現在のところはまだ2020年を下回るペースで水準しており、今後のクリスマスや年末のイベントを見越したとしても2020年を上回ることは難しいと言われています。ただ、全ての製品の売り上げが厳しいかというとそういうわけではありません。マスクの着用義務付けにより、ファンデーションや口紅などの仕上げ化粧品の売り上げは下がってしまいましたが、外出に関係のない化粧水や乳液などのスキンケア用品は上昇傾向にあります。

今後の課題

ほかの業界と比べると、売上金額が伸び悩む理由としてネット販売の定着が進んでいないことが化粧品業界の1番といえる課題です。ネット販売は年々市場規模は拡大していますが、他の業界と比べると平均を下回っている状態が続いています。これは、理由として大きく3つあります。

1つ目は金額が高価なものが多く、直接肌につけることから実際に店舗で従業員にアドバイスを受けながら選んで購入したいという声が多いことです。

2つ目は若い世代の人には金額が低いものが需要が高いため、そうした商品を多く取り扱っているドラッグストアやバラエティーショップなどの店舗で購入する人が多いということです。

3つ目は、少子高齢化による国内でのターゲットが減少し続けているということです。これは最も深刻な問題といえるでしょう。日本の化粧品は、海外でなかなかヒットすることがないため、国内をターゲットに考えなければなりません。ですが、人口が減少していることにより、根本的に購入する層がどんどん減っていることから、購入者数を増やすことが厳しい状態になっているのです。これを解決するには、海外への進出や、新たなビジネスを開拓していくことが必須と言われています。

まとめ

今回は化粧品業界の年収や背景、そして今後の課題について紹介しました。化粧品は古くから女性の礼儀と言われているため、日々進化はしていますが、今後はネット市場でどのように発展していくかが今後の課題となっています。オンラインカウンセリングやネット販売は今よりも進化していくことでしょう。


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