自分も美しく、関わるお客様の美の向上にも貢献できる。そんな化粧品販売員の仕事って魅力的ですよね。化粧品業界で販売員と言われるポジションは、美容部員やBA(ビューティアドバイザー)といった呼ばれ方もしておりお客様の悩みに寄り添った上で、一番適した商品をすすめたり、肌の状態にあったアドバイスをしています。化粧品メーカーから、百貨店の各ブランド、ドラッグストアやセレクトショップのコスメコーナーなど、活躍の場は多種多様です。
活躍の場が広いからこそ、化粧品販売員を目指すにしても「どうしたらいいんだろう」とお悩みを抱えてしまうこともあることでしょう。この記事では、化粧品販売員になるまでの目標や道のりが明確になるように化粧品販売員になるまでのステップを紹介していきます。
化粧品販売員になるのに必要なものは?
「何か特別な国家資格だったり、専門学校出てなきゃなれないのかな‥」って思ってませんか?結論から言うと、化粧品販売員になるのに特に何かの資格が必須とされてる訳ではありません。基本的に高卒の資格があれば応募資格は誰でもあります。営業や販売員の仕事は、卒業した学科や学部に関係なく就職するのが一般的ですので安心してください。
しかし、職業柄や年齢については35歳を制限とする会社もあるかもしれませんので、そのあたりは事前に確認しておくのがよいでしょう。「将来のために資格を得ておきたい」「学校で学ぶことも視野に入れている」という場合には、以下3つに挙げたコースが多いです。
大学・短期大学
「美容専門コース」が設置されている大学も存在しますが数は少なく、主に芸術や服飾関係のコースの中で講義を実施することが多いようです。雇用形態は様々ですが、もしあなたが好きなブランドや希望の就職先に対して、正社員雇用を望むならば、大学や短期大学卒業が応募要件になっている場合もあるので、企業情報を確認しておきましょう。また2023年4月以降に「美と健康を学べる日本初の専門大学(学校法人ミスパリ学園)」が開校するようですので、ひとつの検討材料として頭に入れておくのもオススメです!
美容専門学校
最も一般的ともいえる進路が「美容専門学校」で学ぶことです。主にトータルビューティーコース、ヘアメイクコース、スタイリストコースといったコースが用意されています。化粧品販売員に関係する学問だけでなく、美容師やカラーリスト、ブライダルヘアメイク、アイリストやヘネイリスト、メイクアップアーティストなど、美に関係する幅広い関係する項目について学ぶことができます。途中で目標が変わり他の職種を目指したい!となった時にも役立ちます。
最大のメリットは「就職に強い」というポイントです。美に関するあらゆる分野を学ぶことで、日常では身に付かないような体系的な知識を体得でき、多くの学校が卒業するまでに何らかの資格を得られるようなカリキュラムを用意しています。そのため卒業と同じタイミングで、希望の資格が手に入ったり、さらに机上の学問だけでなく、授業の中で実践するので就職した際にも即戦力となれる可能性が高いのです。ひとりではなく、仲間や先生とアイデアを出し合って高めあうことのできる環境を選ぶのも、化粧品販売員になるための一つの手段です。
また大手メーカーと専門学校が提携して、就職説明会を行っていたり、カリキュラムの中でインターンシップ制度が用意されているコースもあります。希望のブランドがある場合はよい経験になるので事前にチェックしましょう。
メイクスクール
民間のメイクスクールなどに通い、接客に必要な技術や知識を事前に習得してから就職する方法もあります。専門学校に通おうと思えば、年間100万円程度は用意する必要があります。「予算的に厳しい・・・」といった場合に適しています。一般的なスクールは3ヶ月、もしくは半年間で構成されていることが多く、自分の不得意分野、知識を深めたい部分を把握している方にとってオススメの手段です。値段も時間も抑えることができるので、空いた時間で他に必要な勉強や学びに時間をかけることもできます。自分の希望する就職先が何を求めているのか調べたうえで、逆算して動くことが重要です。
化粧品販売員になるまでのステップ
化粧品販売員のお仕事は、自らの接客や知識が会社の売り上げや、ブランドのイメージに繋がるため、ハイレベルな知識やセンスが問われる世界です。自分がブランドイメージの体現として、仕事することになるからです。本当にお客様の悩みを解決しようと思えば、社会人としての礼儀から喜んでいただくための言葉掛けや会話、商品に対する造詣、メイクアップ法など、必要となる知識やスキルは沢山あります。高校卒業後に専門学校で学びを深めたり、スクールを受講して就職を目指す人が多いです。未経験で入社したとしてもスキルを磨くことの必要性を感じて、働きながら夜間の専門学校や民間のスクールに通う方もいます。
また、新人研修として入社後の教育体制を整備している会社もあります。雇用形態も、正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト、パートなど様々で、メーカーやブランドによっても要件は異なります。「化粧品販売員になりたい!」という人が100人いれば、100通りのパターンがあるため、「これがロールモデルです」といった回答ができないのが事実です。選択肢が多いからこそ「なりたいけど、どうしたらいいかわからない・・・」そんな悩みを持った方に、3つの方法を紹介します。
自分が「ここで働きたい!」と思えるブランドや店舗がある場合
このケースでは、勤務先となる化粧品メーカー、百貨店といった会社の求人に直接応募した方がいいでしょう。百貨店を選ぶメリットとしては、転勤や移動が無いこと、自分の適性に合致したブランドを選べることです。百貨店の社員であるため、「万が一部署を移動したい」 となった場合にも、別フロアや部門に異動することができます。
また、化粧品メーカーを選ぶメリットとしては、自分がブランドの体現として働けることです。覚えなければならないことは沢山ありますが、研修・教育制度がしっかりしており、時間をかけて成長することができます。正社員雇用も多いため、長期にわたり働いている方が多いイメージがあります。
特に希望はないけれど、化粧品販売員になりたい場合
特に希望が無い場合であれば、化粧品販売員の求人を数多く用意している派遣会社に登録するもの一つの手段です。最近では、化粧品販売員専門の派遣会社もできています。また、「紹介予定派遣」と呼ばれる働き方があり、半年程度の間、派遣社員で働いた後、ブランドおよびメーカーの社員になれる制度も存在します。コスメやアパレル、ビューティ分野などを専門とする派遣会社で、派遣先のブランドも豊富です。
例えば、LANCOME、CHANEL、HELENA、Christian Louboutin、Parfums Christian Dior、Shu uemura、ALBION、SK-Ⅱ・MAXFACTORなど、有名どころからリーズナブルなブランドまで多種多様に揃えてあります。特に、研修体制が整っている部分です。未経験状態や接客に自信を持てない状況からはじめたとしても、教育制度が充実しており「無料」のスキルアップ講座も用意されているのが特徴です。福利厚生面でも、旅行に安く行けたり、ジムを安価に使えたりとメリットが多いです。
多様な商品を扱いたい人
雑貨店やコスメを主として取り扱うセレクトショップ、ドラッグストアなどの求人に応募するという方法もあります。特にセレクトショップでは、化粧品専門店と同じく、メーカーによる研修が受けられるため、働きながら知識やスキルを身につけることができます。
オリジナルブランドを扱う店舗が多く、特にトレンドを発信したい方にはオススメの場所です。
まとめ
今回は「化粧品販売員になるまでのステップ」について紹介しました。希望する方向によって、進み方は十人十色です。どのような職場であっても、知識やセンス、メイクスキルは常に向上していく必要があるため、それ以上に売り上げを立てる力も求められます。